真実一路くんのひとり言

だれがやっても同じやとあきらめず、一歩ずつ
長いものには巻かれず、真実を大切にして。

「子どもにも笑われる大阪」ー橋下知事の「改革」案

2008-05-26 | 政治
 府民の願う「改革」とは

 大阪府の「財政再建プログラム試案」(PT案)の項目が明らかになるにつれて、さまざまな分野から“異議あり”の声や「橋本改革」に待ったをかける声がひろがっています。

 5月13日、「障害者の声を聞いてください」と府庁前で、障害者とその家族関係者ら約3000人が抗議集会を開きました。
 PT案では重度障害者医療費助成の廃止や、作業所、グループホームなどへの補助金廃止などが打ち出されています。
 集会では、障害者の施策を15億円削減する一方、20億円で御堂筋をイルミネーションでかざる構想が検討されていることに対し、「福祉を削ってまでつける必要があるのか」と批判の声。「施策が後退しないよう奮闘を」とよびかけられ、各団体の代表が「補助金が廃止されれば事業所がつぶれる」と、現状や制度の維持を訴えています。

23日には、「橋下改革」について考えようと「府民共同集会」が開かれ、大阪社会保障推進協議会の井上賢二会長が「改革に異議ありと声をあげる一大決起の場だ」と訴えました。特別講座では大阪講談協会の旭道南陵会長が「(橋下知事は)文化をまったく知らない」と批判しました。

 文化といえば、世界的に評価されている府立国際児童文学館も廃止・統合するとしています。
 さっそく、グリム博物館長(ドイツ)が、「大阪国際児童文学館の存続を」と橋下知事に手紙送ったそうです。― 「大阪で何十年もかけて世界中からあつめられた児童文学の蔵書は貴重な文化遺産。専門家だけでなく、全ての人々にとって尊重される大切な宝物。
 変化の激しい現代メデイアや浅薄な日常文化が支配する世の中で、教育者や児童にとって今後益々重要なものになっていくでしょう」と。

 児童文学者の鳥越信さんの大阪市内で開かれたシンポジウムでの講演は、「いま、78歳ですが、年金特別便がきて、後期高齢者医療制度の保険証がきました。頭にきましたね。国や自治体が財政的に行き詰まってきたとき、お金を削りやすい一番弱いところから手をつける。今回の橋下府政のやり方もまさしくそれです。『財政再建プログラム試案』では、文学館はつぶすがもっている資料は東大阪市の府立中央図書館に統合するとしています。この文学館のプロジェクトは「鳥越コレクション」と呼ばれていた資料を寄贈したことから始まりました。寄贈したのは文学館で、図書館ではありません。…それを勝手に図書館に統合するというのは法律的にどうなんでしょうね。

 …文学館は図書館ではなく情報発信基地です。情報をどれだけ世界に発信し、どれだけ多くの人に利用してもらえるかなのです。それに、文学館にある70万点ほどの資料は中央図書館には置く場所はないそうです」と。

 子どもにも笑われる大阪

 「今回の橋下府政のやり方は本当にむちゃくちゃです。橋下さんの公約の「子どもが笑う大阪」は、今考えると「子どもにも笑われる大阪」をつくるということだったんではないでしょうか。こういう府政をかえるために残ったエネルギーを注ぎ込もうと思っています」と語っています。

 「歴史上、類を見ない大改革を行いたい」。定例府議会の所信表明で橋下知事はこう声をはりあげました。しかし、残念ながら橋下知事には財政危機の原因の解明や、大型開発、同和事業を見直すという発言はないのです。
 ここにこそメスが入らない限り本当の「改革」では、ありません。

応援よろしく
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする