今、歴史博物館が面白い!

岐阜市の歴史博物館は体験も出来て楽しいところですよ。

日本刀は美術品

2006-04-15 19:12:27 | Weblog
3月24日~5月14日まで歴史博物館の特集展示室で、
日本刀を展示しています。

『美濃刀と美濃彫』と題しての展示ですが、室町時代以降の
戦乱の世の中では刀の需要が増し、美濃地方でも多くの刀鍛冶を
抱えて実用的な美濃刀を作られました。

その後、世の中が安定してくると刀の需要が減って、刀工達は
全国に散らばっていき、江戸時代になると刀の装飾『美濃彫』として
小柄、目貫、笄と言った物を作られるようになった。

今では展示会やテレビ以外ではあまり見られなくなった
刀、装飾品(刀装具)等を載せました。
詳しく見たい方は歴史博物館での展示をご覧下さい。

因みに、日本刀は刃長60センチ以上が刀(打刀)
    60センチ~30センチが脇差
    30センチ以下が短刀

刀にちなんだ言葉は今でも意外に多いものです。

★相槌を打つ
★反りが合わない
★折紙付き
★土壇場
★切羽詰る  
★元の鞘に納まる
★鎬を削る争い
★鐔競り合い
★鞘当て
★おっとり刀
★探りを入れる
   等々他にもあると思います。


来館者に説明する出来るように研修中のボランティアです。
講師はもちろん刀の好きな学芸員です。



展示中の一部です。



 小柄(こづか)
上の段の刀の鞘には模様が付けられている小柄が差してある。
下の段はその小柄を抜いている状態です。



小柄の反対側には、笄(こうがい)が差してあります。
笄とは、髪を整えるためのようですが、実際は装飾品とか。



鐔(つば)には、笄、小柄を差す為の穴があいてます。
この画像の刀のように、笄、小柄の両方を持っているのは珍しいのかも。
鐔にも金細工で装飾を施してます。



縁頭(ふちがしら)は柄(握り部)の前後。



目貫(めぬき)は柄の部分の中ほどにつける。
本来は目釘(刀を柄に固定する竹釘)を隠すものですが、
実際は装飾性の高いものです。



赤丸の中が縁頭。(鐔の方側が縁)
青丸の中が目貫。



切羽。
鐔が動かないように柄との間に挟む金具のことです。

   

アスカと花と散策

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