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中国式現代化は世界の平和的発展を促進する

中国式現代化は世界の平和的発展を促進する
・・・フイリピンのアロヨ元大統領

 中国海南島のボアオで、3月28日から31日の会期でボアオ・アジアフォーラム年次総会が開かれた。そこで「中国式現代化」という分科会がもたれた。
 人類社会が現代化へと進む道においては、最も早く工業化を達成した西洋諸国が先頭に立ったため、かつて「現代化」は「西洋化」と同一視された。しかし、中国は西洋とは異なる現代化の新たな道を歩み出し、現代化のもう一つの未来図を示した。この「中国式現代化」について出席者が意見を述べた。
 フイリピンのアロヨ元大統領は次のように述べた。
「西洋式現代化は産業革命から始まり、植民地支配を伴うものだった。これは対外拡張と略奪を手段とする現代化であり、中国やフィリピンなどアジア諸国はいずれもその被害を受けた。中国式現代化は共同体理念を強調し、平和的発展によって世界の共同繁栄を促進するものだ」と指摘した。日本から出席した福田康夫元総理は、「各国との共同発展は、中国が目指してきた目標の『話し合い、共に建設し、共に分かち合う』だ。この理念はグローバル・コミュニティを築くための基本的な考えと同じだ」とのべた。(人民網より)

 欧米の多くの国は、自分の国が豊かになるために侵略戦争で植民地国を増やし、そこから略奪してきた富で現代化を行った。欧米は今まさに急速に経済発展を遂げている中国に対し、「中国もそれと同じだ」と宣伝して「中国の脅威」をあおっている。しかし中国は決して外国を植民地にして経済発展しているわけではない。それはこれまでの経過を見ればすでに証明されていることだ。アジアの多くの国は、中国の発展の道は「共に豊かになる道」であることをしっかりと理解している。(報告山橋)
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中国文化財返還運動この間の取り組み

中国文化財返還運動この間の取り組み

“五十嵐彰さん講演(於:関西学院大学)”

 4/25、中国文化財返還運動の主要論客メンバーの五十嵐彰さん(東京都埋蔵文化財センター調査部調査研究主任、慶応義塾大学非常勤講師)の講演が、関西学院大学で行われた。講演は、関西学院大学韓国学研究センター長・災害復興制度研究所長の山泰幸教授の招きで実現したもの。

 聴講可の講演に私は勇んで出掛けた。驚いたことに、講演は山泰幸先生の講義(授業)の一環として行われ、若い学生の皆さんと机を並べての聴講となった。40数年前にタイムスリップした様な不思議な感覚にとらわれた。

 「あるべき<もの>を、あるべき<場>へー文化財返還運動を通じて文化財の本当の価値を考えるー」をテーマに行われた。自然災害には被害者がある。略奪文化財の原因である侵略戦争には、被害者と加害者がある。加害責任と道徳的観点からも略奪文化財返還は極めて当然のことと熱く語る五十嵐さんの話は、災害復興について学ぶ学生の皆さんの心をしっかりと掴んだようだった。

“中国からの略奪文化財返還を求める!4・22大集会(於:東京)”

 4/22、“中国からの略奪文化財返還を求める!4・22大集会(於:東京港区産業振興センター)”が開催され、大阪城狛犬会から2名出席した。

集会の様子は、写真も交え、
ブログ【葵から菊へ&東京の戦争遺跡を歩く会The Tokyo War Memorial Walkers】
に詳しく掲載されています。是非ご覧ください
「中国文化財返還運動を進める会」総会・講演会・パネルディスカッションに参加しました - 葵から菊へ&東京の戦争遺跡を歩く会The Tokyo War Memorial Walkers (goo.ne.jp) ⇦クリックしてご覧ください。

 集会に先立ち、中国文化財返還運動を進める会の総会が開催された。会としては、靖国神社と山縣記念館の「石獅子」および皇居の「鴻臚井碑」の返還を、本年度の最重点課題として取り組むことが確認された。

 続く集会は、鄧捷さん(関東学院大学)の司会で始まった。冒頭、藤田隆景さん(本会共同代表)が開会の挨拶に立たれた。日本には、膨大な数の中国からの略奪文化財がそのままになっている。決して許されないことだと、中国文化財返還への立ち上がりを促す魂こもる挨拶があった。

 続いて、森本和男さん(東アジア歴史・文化財研究会・代表)は「世界の返還運動の現状」について講演された。フランスをはじめヨーロッパの国々では、略奪文化財の原保有国(アフリカ等)への返還が具体的に実現し進んでいることが紹介された。

 纐纈厚さん(本会共同代表)の「帝国日本の文化侵略を巡って~日清・日露戦争期を中心に~」では、幕末に萌芽する日本人の帝国意識は日清・日露戦争を通じ内在化深化を遂げて植民地・支配地域の文化財収奪に繋がり、優越主義と大国意識を可視化したと、文化財掠奪の帝国主義的本質を明らかに指摘された。

 大阪城狛犬会からも連帯のスピーチを行った。また、中国からもメッセージが寄せられるなど、集会は盛会裏に終了した。  (報告:伊関)


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