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感動!第四回 日中友好コンサート 千紫万紅 日中平和友好条約締結45周年記念

感動!第四回 日中友好コンサート
千紫万紅 日中平和友好条約締結45周年記念

 4/23、兵庫県立芸術文化センターにて“第四回 日中友好コンサート”が開催された。コンサートは、「千紫万紅(多種多様な色の花が咲き乱れること)」と銘打ち、日中平和友好条約締結45周年を記念して開催された。開会にあたり、薛剣総領事をはじめ伊藤孝江参議院議員、長坂悦敬甲南学園理事長、伊佐進一厚労副大臣の祝辞に続き、松尾泉庭先生の書道パフォーマスが披露された。


祝辞を述べる薛剣総領事

 第1部では、コンサートの主催団体である日中文化振興事業団の代表理事であり、甲南大学教授の胡金定先生の講演があった。「老荘思想」をはじめとする中国の古典を、日本で日本語でどの様に教えるか苦労したことを紹介され、教える以前に既に日本には中国の古典思想が伝わっていたことを、栃木県の足利学校や東京の湯島聖堂、岡山県の閑谷学校などの例を挙げて紹介され、悠久の時を経る日中の文化交流の歴史を熱く語られた。そして、満身の力を込めて今後とも日中友好に全力で取り組むことを宣言されると、会場からは万雷の拍手が巻き起こった。

 第2部では、秦爽さんの京劇、木村モモさんのギターソロ、桂慶治郎さんの落語、荘不周さんの七絃琴・尺八、生駒尚子さんの河内音頭・演歌、劉祥瑞さんの変瞼(へんれん)、朱新建さんの二胡、包金鐘さんのテノールが披露された。

 日中友好への熱い思いがあふれる感動の時間は瞬く間にフィナーレとなった。《報告 伊関)


フィナーレの様子


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現在の中国が世界反ファシズム戦争の勝利の成果のうえに立つ平和勢力である

現在の中国が世界反ファシズム戦争の勝利の成果のうえに立つ平和勢力である
「国際主義 vol. 6 2023」ご購読の勧め

 「国際主義 vol. 6 2023」を感銘をもって拝読しました。私が刮目したのは、p58「〈日中共同声明から50年が経過して〉いま中国の平和政策をいかに捉えるかー反ファシズム・国連憲章・『一つの中国』原則 大村歳一氏(編集者)」を軸に、p15「全面的発展へと歩みだす祖国と激動の朝鮮半島情勢 崔 権一氏(在日本朝鮮人総聯合会大阪府本部 副委員長)」と、p22「『台湾有事』はどのように作られたかー日本衰退を加速する軍拡路線 岡田充氏(ジャーナリスト)」の3篇です。

 先ず、大村氏の「〈日中共同声明から50年が経過して〉いま中国の平和政策をいかに捉えるかー反ファシズム・国連憲章・『一つの中国』原則」からは、自らの立ち位置と平和運動の進むべき道(展望)が指し示されたようで勇気を頂きました。ソ連崩壊後、「冷戦は終わった。オルタナティブ(共産主義に代わるもの)」が喧伝されるなか、平和勢力の多くの方々が「人権外交」という戦争イデオロギーに絡めとられてきたように私には思えてなりません。しかし、ウクライナ戦争や作られた「台湾有事」の現実を見るにつけ、アメリカ単独覇権を頂点とする帝国主義は(凋落顕著だが凋落ゆえに逆に凶暴化し)厳然と存在し、世界戦争の危険を孕み情勢は進行しています。本編で大村氏は「何よりもわたしが言いたいのは、現在の中国が世界反ファシズム戦争の勝利の成果のうえに立つ平和勢力であるという事実です。」と指摘されています。世界反ファシズム戦争の勝利の成果とは、具体的には国連憲章であり、国連を中心とする国際体制と国際法に基づく国際秩序のことです。

 そして、大村氏は「1990年代以降の反帝民族解放闘争の後退という厳しい現実をまず見る必要がある。」と指摘されたうえで、「しかし、現在では、中国に加えて、キューバや朝鮮民主主義人民共和国、ラオス人民民主共和国、ベネズエラ、ニカラグア、エリトリア、シリア、パレスチナなどといった社会主義・反帝自主志向の国々が『国連憲章を守るための友の会』として結集する状況も生れています。・・・・・・・・・ラテンアメリカにおけるキューバ、ベネズエラ、ニカラグアの社会主義的・反帝国主義的な自立発展路線の堅持、中東において西側諸国が間接的に支援していたイスラム国やヌスラ戦線といったイスラム過激派の侵攻および西側の直接的な軍事介入・干渉に対してシリアが持ちこたえ続けたという事実、東アジアにおいて『苦難の行軍』を乗り越えた朝鮮の社会主義建設のたたかい、『アフリカのキューバ』ともいわれるエリトリアの自主独立路線の維持といった世界史の展開があったことです。その中でも世界の平和勢力として信頼を得て非常に大きな役割を果たしているのが、現在の中国です。」と述べられています。

 崔氏の「全面的発展へと歩みだす祖国と激動の朝鮮半島情勢」では、「自力で経済建設を推し進め、自立経済システムをつくりだし、制裁自体を無力化する『正面突破戦』」の解説がありました。「もはや対米政策において制裁解除などという条件闘争はいっさいしない、最後の経済的課題を自力で解決する、という方向に明確に舵を切った」とのことです。そして、具体的な朝鮮の発展の様子が紹介されています。

 岡田氏の「『台湾有事』はどのように作られたかー日本衰退を加速する軍拡路線」では、作られた「台湾有事」を根拠とする軍拡を批判し、「米戦略に追従する大軍拡路線には対中抑止効果などなく、逆に中国敵視によって東アジアの緊張を激化させるいっぽう。雪だるま式に増えかねない軍事予算圧力から『失われた30年』を漂流する日本の衰退は加速する。」として、日中関係正常化への提言がまとめられています。

 「日中友好運動」「日朝国交正常化実現を求める運動」「朝鮮学校の民族教育を支援する運動」に取り組む私のような現場の活動家にとって、旗幟鮮明に、反ファシズム・反帝・民族解放・人民の側に立ち、運動を進める勇気と道(展望)を指し示してくれる感銘の一冊です。

 ここでいう道(展望)とは、日本にはびこる現代版「暴支膺懲」の暴論を打破し、凋落する(がゆえに一層凶暴化する)アメリカと距離を置き、第三世界の興起とアメリカを筆頭とする帝国主義諸国の凋落という歴史の大転換期にあって、日本がアジアの一員として、中国をはじめとする「国連憲章を守るための友の会」結集の流れに合流していけるように日本を導くことです。これこそが日本の未来と発展を保障する活路ではないでしょうか。

「国際主義 vol. 6 2023」をご購読ください。 
          (大阪城狛犬会共同代表 伊関 要)


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