goo

第7回西日本地区日中友好大会in岡山が盛会のうちに開催された

第7回西日本地区日中友好大会in岡山が盛会のうちに開催された

8/30、第7回西日本地区日中友好大会が岡山で開催された。台風接近の悪条件にもかかわらず、日中友好への熱い思いを胸に、西日本地区の各界各層から数多くの方々が駆け付けられ、熱気あふれる大会となった。

 新幹線や飛行機が運休するなど困難な条件のなか、東京から、揚原安麿日中友好協会理事長が運休前の前日より岡山入りをされ挨拶を述べられた他、呉江浩中国駐日特命全権大使がメッセージを寄せられ、宇都宮徳一郎日中友好協会会長がビデオで挨拶をされた。


宇都宮徳一郎日中友好協会会長

中国からは、程永華中日友好協会常務副会長(元駐日大使)がビデオメッセージを寄せられ、陳剛高安市副市長、周文絹中国人民政治協商会議鎮江市委員会副主席、陳菲中国共産党上海市嘉定区委員会宣伝部副部長が挨拶や映像を駆使した地元紹介をされた。

程永華中日友好協会常務副会長・元駐日大使

開会にあたり、主催者を代表し中国駐大阪総領事館薛剣総領事と梶本徳彦大阪府日中友好協会会長が挨拶をされた。

梶本徳彦大阪府日中友好協会会長

基調講演は、薛剣総領事が務められた。

薛剣総領事

薛剣総領事の基調講演は、注目すべき内容の素晴らしいものだった。末尾に講演全文を掲載したので、ぜひご一読頂きたい。

続いて、台風対応のため出席できなかった伊原木隆太岡山県知事の講演が代読された。スライドや映像を使い、岡山県における日中友好の歴史や取り組みが紹介された。岡山は上海内山書店を立上げ、初代日中友好協会理事長となった内山完造氏の出身地であり、日中友好協会は岡山の地で誕生しその活動の第一歩をしるしたのだった。また、全日空の社長でLT貿易誕生に尽力し、日中友好に多大の貢献をされた岡崎嘉平太氏も岡山の生まれ。後楽園の名物となっている丹頂鶴は1956年に郭沫若氏により中国から贈られたものだとの紹介があった。遣唐使で有名な吉備真備も岡山の出身。岡山は日中友好の悠久の歴史を刻んだ土地だ。


後楽園の丹頂鶴(郭沫若氏により中国から贈られた丹頂鶴の子孫たち)

さらに、岡山後楽館高校の高校生の皆さんが登壇し、中国訪問交流の様子や成果を発表した。

岡山後楽館高校の高校生の皆さん

最後に、岡山大学に学ぶ日中の青年学生が登壇し、「第7回西日本地区日中友好交流大会宣言」の提案が行われた。

「第7回西日本地区日中友好交流大会宣言」を提案する日中両国の青年

「第7回西日本地区日中友好交流大会宣言」では、①日本と中国は、誠実さに裏打ちされた意思疎通と協力を通じて、必ずより明るい未来を築き、共に地域と世界の平和と安定へ貢献していくことができます。②日中相互の文化を理解し合い、受け入れ合い、相互理解の絆を強固にしていく必要があります。③日中間の各レベルで多分野における交流を強化することで両国民の理解と友好を増進し、日中のさらなる友好の構築に、新たな活力と推進力を注入していく必要があります。④より多くの日中の若者が「実際に中国、日本に行き、中国、日本を見る」・・・若者が実際の触れ合いを通じて相互理解を深められるよう、両国が協力し合えるよう希望します。として、「両国関係の未来は私たち一人ひとりの行動で決まります。手を携えて、共に日中友好の美しい未来を切り拓いていきましょう!」と力強く大会宣言が提案された。

「第7回西日本地区日中友好交流大会宣言」は満場の拍手をもって採択された。

大会に引き続きレセプションが開催された。レセプションの主催者として、原田健明岡山県日中友好協会会長、土井章弘岡山市日中友好協会会長が歓迎の挨拶をされた。レセプションでは、様々なアトラクションが繰り広げられ、華やかな雰囲気のなか様々な出会いや交流があった。

和太鼓

昆曲の舞踊

新彊ウイグルの舞踊

漢服のファッションショー

(報告:伊関)

第7回西日本地区中日友好交流大会での講演
中華人民共和国駐大阪総領事 薛剣

尊敬するご来賓の皆様、友人の皆様

こんにちは。改めまして中国駐大阪総領事館を代表し、岡山県各界の本大会への多大なるご支持に心より感謝いたしますとともに、ご多忙の中、本大会にご出席くださっている皆様を熱く歓迎申し上げます。

西日本地区は、中国との人的交流や文化的つながりが最も深く、長年に渡る対中友好の伝統を有しています。中国駐大阪総領事である私は、人一倍、その幸運と光栄をかみしめています。着任から三年余りの間、私は業務エリアの2府12県を巡りながら、県庁や議会で地方の指導者たちと協力について話し合ったり、田畑に入って民間の方々と田植えをしたり、キャンパスで若者たちと夢を語らったり、歴史ある古寺で高僧とお茶を味わったりしてきました。各界の皆様との交流の中で、私が深く感じたのは、両国民の間で昔から受け継がれてきた人的及び文化の絆は依然として強固なものであり、業務エリア各界の皆さんの中日交流協力を展開していこうという情熱は、大変貴重なものだということです。

私たちをよく知る友人の皆さんは、もうご存知だと思いますが、中国駐大阪総領事館は今年、一つのスローガンを打ち出しました。それが「Look at China,Go to China」です。これまでにも、数多くの場面で皆さんと交流してきましたが、私たちが一堂に会し、中日関係のよき未来の構築について考えるこの時、このスローガンを打ち出した私の考え方についてお話ししたいと思います。

日本社会と深く関わる中で、私は大きな懸念を抱えることになりました。大部分の日本国民の、新時代の中国への理解が著しく欠けており、さらには多くの誤解や誤読があることに気づいたからです。各種世論調査では、9割以上の日本人が中国に好感を持っておらず、さらには中国を安全保障上の脅威と見なしているとの結果が出ています。失礼ながら、今の日本社会の中国に対する平均的な認識レベルは、中国の現状と比べて、少なくとも20年は遅れています。

日本国民はなぜ、中国に好感を持てないのでしょうか。その原因は多岐に渡りますが、私は主に二つあると考えます。

一つは、日本の皆さんが、直接中国に触れたり理解したりするための機会やチャネルが不足していることです。コロナ前は、毎年約二百数十万の日本人が中国を訪れていましたが、その8割がビジネス上の往来の繰り返しで、実際の日本国民の訪中人数は極めて限られたもので、日本社会の対中認識が進むこともありませんでした。コロナの3年で、双方の往来はほぼゼロとなり、日本国民の中国との疎遠化がますます深刻になりました。また、経済的要因も日本の皆さんの訪中の妨げとなっています。30年前、中国の物価は安く、日本の皆さんは気軽に中国を旅行することができましたが、30年経った今、中国経済は急速に発展、物価も日本に追いつき、商品やサービスによっては日本を上回るものもあります。そこへ最近の円安が重なり、中国旅行は、日本人にとってそれほど気軽なものではなくなってしまったのです。

二つ目の重要な原因は、日本メディアの偏り歪んだ対中報道です。双方の国民に直接交流のチャンスが乏しい中、テレビ・新聞・インターネットは、互いを知るための重要なチャネルとなります。残念なことに、日本メディアは中国に関するネガティブな報道で満ち溢れており、一部を切り取って中国を解読したり、ネガティブな情報を拡大報道したり、さらには一部の国による捏造に便乗し、虚偽の情報を拡散したりしています。これは、中国という最も重要な隣国に対する最低限の尊重と善意に欠ける行為です。これが日本国民の対中認識や感情を著しくミスリードし、日本政府の対中政治の環境に悪影響を及ぼし、ひいては政府の対中政策を乗っ取り、中日関係を悪循環に陥れてしまっています。これこそが、両国関係で今起こっている悲劇的なことです。

 ご来賓の皆様、友人の皆様

中日友好のよき未来を切り拓くためには、その使命感と緊張感を高め、積極的かつ効果的な行動によって、この難局を打開していかなければなりません。「百聞は一見に如かず、百見は一行に如かず」。着実に「Look at China,Go to China」を実践してこそ、リアルで客観的かつ全面的な中国を、バランスよく認識することができますし、さらに誤解や偏見を取り除き、相互信頼や好感度を増進させ、両国関係の改善・発展に必要な環境を整えることができるのです。

「Look at China,Go to China」のカギは「Look」、即ち「見る」こと、本質的には認識の問題を解決することです。中国をどう見るべきか、3つの視点が考えられます。

一つ目の視点は、客観的事実に即して中国を見ることです。日本の皆さんは中国を見る時、本来一体であるはずの二組の概念を、切り離し対立させてしまいがちです。一つは古代中国と現代中国、もう一つは14億人の中国人民と9900万人の党員を持つ中国共産党です。事実は、中国共産党の指導のもと、中国人民が心を一つに団結したことで、自国の国情に合った中国の特色ある社会主義という道の開拓に成功したということです。かつて「経済的にも文化的にも立ち遅れ」、「釘1本さえ作れなかった」中国が、今や世界第2位の経済大国、そして世界最大の製造大国にまで成長してきました。GDPは126兆人民元を超え、革新主導の新たな質の生産力は勢いよく発展し、人々の生活水準も指数関数的に改善されました。つい十日ほど前、私は休暇で中国へ帰国し、青海省を訪れたのですが、かつては閉鎖的で立ち後れた内陸部の省が、今や中国の改革開放における熱い最前線となっています。青海省には今、高層ビルが立ち並び、商業貿易が発達するとともに、後発優位性を活かし、デジタル経済の発展に力を入れ、新エネルギー、新素材、バイオ医薬品など戦略的新興産業における「追い越し」に向けた布石を行い、農村部においても美しい街の建設も本格化させています。これこそ、日進月歩で活気に満ちた新時代の中国発展の縮図です。

自国の発展を実現すると同時に、中国は世界にも発展のチャンスを提供し続けています。中国は今や140余りの国と地域にとって最大の貿易相手国で、世界経済の成長貢献度は10年以上連続で30%に達し、G7全体を上回っています。今年上半期、中国に新設された外資企業は前年同期比14.2%増の約27,000社、外資による対中投資額は約5000億元で、ここ10年でも高い水準にあります。中国国際貿易促進委員会の調査報告によれば、回答した外資企業の4割以上が、中国市場の魅力の高まりを感じており、回答した外資企業の半数近くが今後5年は中国における利益率の向上を想定しているとのことです。多くの外資系企業が、中国への投資ということは、チャンスを捉え、未来を手に入れることだと確信しています。

つい先日閉幕した、中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議は、中国という大国の復興における新たな一里塚で、極めて重要かつ遠大な意義を持っています。本会議のテーマは、改革を一層全面的に深化させ、中国式現代化を促進することであり、2035年までに社会主義現代化を基本的に実現するという目標を据え、ハイレベルの社会主義市場経済体制や全面革新の制度メカニズムを構築し、全過程で人民民主を発展させ、社会主義文化強国を建設し、生態文明制度システムを完全化させ、人民生活の質を向上させるなどの重点分野に焦点を当て、300を超える重要な改革措置が提案されました。さらに、中華人民共和国建国80周年である2029 年までにこれらの措置を完成させることを打ち出し、改革を最後までやり遂げるという中国の確固たる決意と自信を世界に示しました。

開放は中国式現代化の特徴であり、「開放」という言葉が、全体会議の決定において35回も登場しました。決定は、中国が制度的開放を着実に拡大し、高水準の国際経済貿易ルールと積極的にマッチングし、市場アクセスをさらに緩和し、外資企業の正当な権利と利益を効果的に保護し、国際協力の拡大において開放能力を高め、より高いレベルの新しい開放型経済体制を構築することを指摘しています。中国は改革開放によって世界に融合しここまでたどり着きましたので、今後も必然的に改革の全面的深化で未来に進み、世界に利益をもたらし、中国式現代化の新たな成果をもって世界発展に新たなチャンスを提供します。我々は、日本とともに協力のチャンスを捉え、より高いレベルでの互恵・ウィンウィンを実現することで、両国民にさらなる幸福をもたらしていけることを期待しています。

二つ目の視点は、世界の大勢に即して中国を見ることです。世界情勢が錯綜する今、ウクライナ危機やガザ地区での衝突が長引き、サイバーセキュリティや気候変動などの試練が後を絶ちません。一方で、100年に一度の大変局が加速し、中国をはじめとする「グローバルサウス」は日増しに勢いを拡大し、西側覇権の衰退は誰の目にも明らかな事実であり、これまでとは異なる新しい世界が、すでにその姿を現そうとしています。世界的な危機や挑戦を前に、どの国も単独では立ち行くことができず、陣営化や「小さなサークル」の形成で自国の問題を解決することはできません。ありとあらゆる一国主義、保護主義、強権的ないじめ行為を前に、中日両国を含む国際社会は、平和か戦争か、繁栄か衰退か、団結か対抗かの歴史的選択に迫られています。

中国は断固として平和、繁栄、団結を選択します。そして人類運命共同体の構築理念を革新的に提起し、国際社会がともに発展を図り、ともに安全保障を築き、ともに文明を振興させていけるよう推進します。この問題において、日本はかつて近代に選択を誤りました。今再び、明治維新に匹敵するような重大な戦略的選択に迫られているのです。今年は、中国民主革命の先駆者である孫文先生が神戸市で行った、かの有名な「大アジア主義」講演から100周年を迎える年です。孫文氏はその講演で、当時、急速に軍国主義化に傾倒していた日本に、「西洋覇道の鷹犬となるか、或は東洋王道の干城となるか」と問いかけました。100年が過ぎた今でも、彼の問いには深く考えさせられますし、日本は新たに迫られている選択について慎重に考えるべきです。世界に目を向ければ、平和、発展、協力、ウィンウィンの大勢は留まるところを知らず、中国はすでに積極的に人類文明の新しいあり方をリードしており、今後もそれは変わりません。私たちは日本が勇気をもって近代以降の「脱亜入欧」という古い発想から脱却し、アジアでの団結と協力、繁栄と振興の新しい時代に向かっていくことを願っています。私たちは日本とともに、より大きな役割を果たしながら、「己立たんと欲して人を立てる」や、大同思想などの東洋文明の哲学で、アジアや世界に、より多くの安定・繁栄をもたらしていくことを期待しています。

三つ目の視点は、共通の利益に即して中国を見ることです。ライバルとなるか、パートナーとなるかは、全体に関わる根本的な問題です。日本国内には、中国の発展に正しく向き合えず、中国を「これまでにない最大の戦略的な挑戦」とみなし、中国の対外政策に偏った解釈を行い、中国の戦略的意図を悪い方に捉える人がいますが、これは実際には、中国の崛起への過度な焦りから来ているものです。新中国が成立して75年、日本や世界に一体どんな脅威をもたらしたというのでしょうか。いわゆる「中国脅威」と言われてきたものは、どれほどが事実になったのでしょうか。事実はむしろその真逆で、中日国交正常化以降、二国間の貿易投資、人的往来は年々過去最多を更新、各分野の交流協力は、これまでにないほど緊密で、「メイド・イン・チャイナ」「メイド・イン・ジャパン」或いは「メイド・バイ・チャイナ」「メイド・バイ・チャイナ」が両国民の衣・食・住・交通のあらゆる部分に深く溶け込んでいます。中日両国はとうの昔から、「切っても切れない、持ちつ持たれつ」という運命共同体になっているのです。

中日両国の2000年に及ぶ交流の歴史が、私たちに繰り返し教えてきたのは、中日双方は協力すれば互いに利益をもたらし、争えば互いに傷つくこと、平和・友好・協力こそが両国にとって唯一の正しい付き合い方であり、最も信頼でき、コスパのいい安全保障であることです。国際情勢がどう変化しようとも、両国関係がどれほどの困難に遭遇しようとも、私たちは平和・友好・協力への信念と自信を守り抜き、共同発展という大きな旗印を掲げ、「互いに協力パートナーであり、互いに脅威とならない」政治的共通認識を着実に実践に移し、実際の行動によって複雑さを増す地域や世界に、より多くのプラスのエネルギーを注入しなければなりません。

「Look at China」の問題が解決できれば、「Go to China」は心のままに、自由に進めることができます。最近、中国は日本を含む多くの国に対し、72時間または144時間のトランジットビザ免除を実施しています。チャイナトラベル(China Travel)はすでにブームとなっており、今年上半期に中国に入国した外国人は、前年同期比152.7%増の1463万5000人に達しました。外国人観光客は、夜市場を訪れたり、自由に町を散策したり、遊覧船に乗ったり、高速鉄道に乗ったり、広場ダンスを習ったり、自動運転の無人タクシーに乗ったり、ドローンでのフードデリバリーを体験したりしながら、オープンかつ安全で、活気やホスピタリティにあふれる、リアルで立体的な中国を、身をもって実感しています。私たちは日本各界の皆さんの中国での旅行・交流、就労・生活を歓迎しており、ビザ手続きの簡素化など多くの便宜措置を講じています。先ほど触れた第20期中央委員会第3回全体会議でも、特に外国の皆さんの中国への入国、居住、医療、支払いなど生活の利便性を高める制度を整備し、外国人の中国での旅行・生活をより便利で快適なものにすることが打ち出されています。中国の日本に対するビザ免除再開の時期に注目が集まっていますが、ここでは、中国がこの件を非常に重視しており、前向きに検討中であることをお伝えしておきます。

中国駐大阪総領事館では、今年に入ってから、「Look at China,Go to China」をスローガンに、様々な機会を設けて、業務エリアの皆さんを中国へとご案内してきました。上海の古寺巡りツアーや、雲南省で樹齢三千年を超えるお茶の木を探す旅、新疆の異境情緒を楽しめるツアーなど、また、若い学生さんを対象にした中国社会をじっくり味わうためのツアーも実施してきました。ツアー参加者が、帰国後にみんなと共有した言葉が、とても印象に残っています。それは、「中国は『聞いて地獄、見て天国』だった」というもので、まさに、「百聞は一見に如かず、百見は一行に如かず」の神髄をつく一言です。ご自身の目でご覧になり、身をもって体験する機会さえあれば、日本の皆さんにもきっと新時代の中国に、客観的認識や好感を持ってもらえることでしょう。わずか数日の中国ツアーで、中国への否定的な認識を一気に覆すことができるのです。ご在席の皆様にも、ぜひ積極的に身近なご家族やご友人と一緒に「Look at China,Go to China」を実践することで、両国民同士の地理的距離の近さだけでなく、心と心の距離をも縮めていく、その後押しをしてくださることを期待しています。

 ご来賓の皆様、友人の皆様

今の中日関係は、台風が通過するこの空のように、厚い雲で覆われています。ご在席の皆さんは、間違いなく、それに立ち向かう「勇者」であり、風雨をものともせず、本日の大会に出席し、中日友好のために旗を掲げ、声を上げられています。国交正常化以降、中日関係には、数多くの紆余曲折がありましたが、平和・友好・協力の主旋律は変わっておらず、これからも変わることはありません。私たちのような「勇者」がいる限り、「勇者」たちが初心を守り抜き、自信に満ち溢れていれば、万難を排し突き進んでいけるはずです。本日の交流大会を機に、「Look at China,Go to China」をスローガンに、三蔵法師の「不東」精神に学び、より一層の情熱と決意で固く手と手を取り合い、ともに中日友好のよき未来を切り拓いていこうではありませんか。

ご清聴ありがとうございました。


・・・薛剣総領事の講演での私(伊関)の感想・・・
薛剣総領事の講演で私が注目したのは次の箇所です。

「100年に一度の大変局が加速し、中国をはじめとする『グローバルサウス』は日増しに勢いを拡大し、西側覇権の衰退は誰の目にも明らかな事実であり、これまでとは異なる新しい世界が、すでにその姿を現そうとしています。・・・・・中日両国を含む国際社会は、平和か戦争か、繁栄か衰退か、団結か対抗かの歴史的選択を迫られています。・・・・・中国は断固として平和、繁栄、団結を選択します。そして人類運命共同体の構築理念を革新的に提起し、国際社会がともに発展を図り、ともに安全保障を築き、ともに文明を振興させていけるよう推進します。この問題において、日本はかつて近代に選択を誤りました。今再び、明治維新に匹敵するような重大な戦略的選択に迫られているのです・・・・・私たちは日本が勇気をもって近代以降の「脱亜入欧」という古い発想から脱却し、アジアでの団結と協力、繁栄と振興の新しい時代に向かっていくことを願っています。私たちは日本とともに、より大きな役割を果たしながら、『己立たんと欲して人を立てる』や、大同思想などの東洋文明の哲学で、アジアや世界に、より多くの安定・繁栄をもたらしていくことを期待しています。」

以上が、薛剣総領事の講演で私が最も注目した箇所です。日本人として、かつての侵略戦争を押しとどめることができなかった責任を痛感し、歴史の大転換の今を生きる私たちは、再び侵略戦争の誤りを許さず、日本がアジアの一員として団結と協力、繁栄と振興の道を進むよう尽力すべきです。これこそが日本の活路です。アメリカの戦争策動に進んで加担し、アジアを裏切り、中国と対立、対抗、戦争など断じて起こしてはなりません。それは、亡国の道だからです。







コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

北京市民、台湾市民が本音激白! 武力衝突は起こるか? 米中関係、台湾問題

北京市民、台湾市民が本音激白!
武力衝突は起こるか?
米中関係、台湾問題

日本のメディアには「台湾有事は日本有事」の文字が躍りますが、当の中国人は何と言いているのでしょう?北京市民、台湾市民が本音、ありのままに語るインタビュー動画を見つけました。下記URLをクリックしてご覧ください。

北京市民本音激白

台湾市民本音激白



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )