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【中華人民共和国建国74周年祝賀レセプション・中日平和友好条約締結45周年記念】が開催された。

【中華人民共和国建国74周年祝賀レセプション・中日平和友好条約締結45周年記念】が開催された。

 9/22、中国駐大阪総領事館主催の“中華人民共和国建国74周年祝賀レセプション・中日平和友好条約締結45周年記念”が開催された。コロナ禍を経て4年ぶりのリアル開催となった。関西の各階各層の日中・中日友好人士、在阪の各国公館、そして今回は新疆ツアー第2陣の面々が招待され、ホテルニューオータニ大阪・鳳凰の間は満員御礼状態の大盛況となった。


 人民服を着用して登壇された薛剣総領事は、私が座右の銘とする8文字ですとして、「中日友好、敬隣永安」の色紙(しきし)を示して挨拶を締めくくられた。日本と中国が互いに敬ってこそ、日中の平和友好は、末永く安定して続くという意味だと、私は理解した。まさに、今年締結45周年を迎える「日中平和友好条約」をはじめ、「日中共同声明」など4つの政治文書の基本精神を表現するものだ。これ以上、アメリカの圧力に屈し、アジアを裏切り、中国を敵視する言動は、厳に慎むべきだ。中国は敵ではなく、日本にとって悠久の友好往来の歴史をもつ、一衣帯水の同じアジアの隣国であり、最大の貿易相手国だ。軍拡・敵対・戦争ではなく、日中友好こそが最も大切であることを声を大にうったえたい。


 レセプションでは、建国記念ビデオの上映や、薛剣総領事や周恩来総理の出身地である淮安区区長の挨拶があり、建国祝賀レセプションを記念してホテルニューオータニ大阪で開催される“中国3大美食の一つ淮安料理フェアー”の開会テープカットが行われた。淮安料理フェアーは1週間開催されるとのことで、グルメの皆さんは是非ご賞味下さい。また、淮安料理は立食パーティーでも振る舞われた。中国文芸パフォーマンスが繰り広げられ、日中友好の熱気溢れる祝賀会は盛会うちに瞬く間に終宴となった。(報告 伊関要)

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緊急提案! 「一時中止」で対話を推進し、「汚染処理水放出問題」を解決しよう!

緊急提案!
「一時中止」で対話を推進し、「汚染処理水放出問題」を解決しよう!

 8月24日、日本政府は核汚染処理水の海洋放出を実施し、中国政府は日本の水産物の輸入一時全面禁止を宣言した。日中関係は急速に悪化し、懸念すべきは両国民の嫌悪感がこれにまでなく増している。感情的な悪循環を如何にして理性的な好循環に変えていくかが急務となっている。ここに以下の緊急提言を行い、日中両国の有識者の賛同を得たい。

1 日本政府は核汚染処理水の海洋放出を一時中止し、事態の打開を図る。
 核汚染処理水の放出問題で、日本の予想を上回る中国の反発を招いた。これについて無責任な論評が多く出回っているが、なぜこのような緊張を生んだかを真剣に考えるべきだ。2021年4月、日本政府は海洋放出を決定し、その実施時期を2023年と定め、着々とその準備をしてきた。中国は科学的根拠が不十分を理由に、当初からそれに反対してきた。にも拘らず、日本は国際原子力機関の「処理水は人間や環境に与える影響は無視できる程度」を理由に実施し、中国だけが科学を無視していると宣伝する。が、実際には疑問を呈する専門家は少なくない。昨年12月、全米海洋研究所協会は日本のデータに納得しないとの声明を発表している。中国の言い分にも耳を傾けるべきだ。

2 中国政府は、水産物の輸入全面禁止を一時中止し、事態の打開に応ずる。
核汚染処理水の放出決定に対し、中国は国民の健康を守るために、7月上旬から日本の水産物に対して輸入規制を行い、警告を発した。24日に放出が実施されると、直ちに全面禁止の措置をとった。それには、中国の主張に耳を傾けない日本政府に対する対抗措置の意味合いもある。今回の全面的輸入禁止は一時的としている。もし日本が一時的に放出を中止すれば、当然、輸入全面禁止が一時的に中止されることが期待できる。世界貿易機関(WTO)で争うという主張もあるが、日中友好の大局的見地に立って、なるべく避けるべきだ。

3 中国の専門家を日本に呼び、日中共同で放出水の検査をする。
 中国の専門家は、原子炉の事故による原子炉を通った汚染水と通常の原発の汚染水とは性格が違う、多核種除去設備(ALPS)によるトリチウム以外の放射性物質(62種)処理のデータが不十分、東電自身による検査は信頼できない、中国も含む国際チームで放出水の検査をすべきだと主張している。これらは合理的な主張で、科学的精神に合致するものであり、受け入れない理由はないはずだ。日本政府が海洋放出を選択したのは、経済的コストを考慮したためとも言われる。汚染水処理問題は人類の生命と地球の環境に関わることであり、費用負担の国際協力システムも考慮すべきである。

4 日中政府間の外相レベルの話し合いを進める。
 日中両国が一時中止を実施した上で、日中外相会談を行い、核汚染処理水の問題について誠意をもって話し合い、根本的解決の道筋をつける。そのために、日中科学者による対話交流と共同検査を早期に実施する。同時に、二国間に存在する諸問題について、四つの政治文書に基づいて話し合い、基本的合意に達するよう努める。そして日中首脳会談や日中友好議員の相互訪問が今年中に実現するよう努力する。それには両国の世論が重要で、人的往来を盛んにし、日本の対中雰囲気、中国の対日雰囲気を抜本的に変えていく必要がある。それは日中平和友好条約締結45周年の記念活動を活性化させることにもつながる。

            福井県立大学名誉教授
            中国社会科学院研究員  凌星光
                   2023年9月12日


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