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「香港議会占拠は民主の英雄、アメリカ議会占拠は暴徒」の欺瞞を打つ

「香港議会占拠は民主の英雄、アメリカ議会占拠は暴徒」の欺瞞を打つ

2枚の写真をご覧ください。

  
2019年7月 香港民主派のデモ隊が香港議会を占拠する様子   


今年(2021年)1月 トランプ支持派のデモ隊がアメリカ議会を占拠する様子。

 上の写真は2019年7月の香港民主派のデモ隊による香港議会占拠。下の写真は今年1月6日のトランプ支持派によるアメリカ議会占拠ものです。相次いで起った議会占拠事件。メディアからは香港議会占拠は「民主の英雄」、アメリカ議会占拠は「暴徒」というレッテルが目に飛び込んできました。日本でも自ら人権派、民主派を自認するみなさんに問いたいと思います。香港議会占拠は「民主の英雄」が行った正しいことで、アメリカ議会占拠は「暴徒」が犯した誤ったことなのでしょうか?私はどちらも民主主義を否定する暴挙だと思います。決して許してはならない誤りだと思います。

 一連の議会占拠事件で私は1933年にドイツで起こったナチスによる国会焼き討ち事件を想起しました。国会焼き討ち事件を契機にヒットラーは独裁政権を獲得していったのです。歴史は今を生きる人権派、民主派の矜持を厳しく問いただしていると思います。自身の好き嫌いや主観で「香港議会占拠は正しく、アメリカ議会占拠は誤り」と判断するダブルスタンダードは民主主義の否定に他なりません。意見の違いを話し合いで解決するのが民主主義だと思います。話し合いで解決する場である議会を焼き討ちや占拠という暴力で奪ったことがナチスの台頭を許してしまった歴史を忘れてはならないと思います。しかも、香港はかつてイギリスの植民地でした。香港議会は植民地下、市民に選挙権のないなか任命制の少数議員による香港立法局から始まり、歴史的努力と香港の中国返還を経て香港特別行政区立法会として難産の末誕生したのです。議会占拠にダブルスタンダードはあり得ないということです。

 何故、日本の人権派、民主派の多くが「香港議会占拠は正しく、アメリカ議会占拠は誤り」というダブルスタンダードにからめとられるのでしょう?!根底に中国蔑視とアメリカ崇拝があるのではないでしょうか。中国に対しては上から目線の傲慢さ。アメリカに対しては上目づかいの卑屈さ。日本の人権派、民主派に矜持ある公正中立な判断が求められていると思います。それでもまだ「香港議会占拠は正しい」とお考えですか?ならば日本の国会で意に添わぬ法案が可決されそうになれば、ナチスやトランプ派や香港民主派と同様に国会占拠の行動を起こせばよいでしょう。私は満身の怒りを込めて反対します。 (伊関)

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必見!中国のコロナ克服のドキュメンタリー

必見!中国のコロナ克服のドキュメンタリー

日中友好ネットの「コロナ対策は中国に学べ」の記事をご覧頂いた「アジアから問われる日本の戦争」展ご参加の方から、中国のコロナ克服のドキュメンタリーをご紹介頂きました。

南京に住む日本人のドキュメンタリー監督の竹内亮さんの作品2本です。

1本目はコロナ感染拡大初期の昨年(2020年)2~3月頃の中国の様子を撮影したドキュメンタリー「コロナ封じ込めをする中国・南京」です。今まさに感染爆発を迎える日本にとって、喫緊のコロナ対策に大変参考になると思います。

 2本目はコロナ克服に成功した中国の今を撮った「中国 アフターコロナの時代」です。アフターコロナの未来社会が既に中国から始まっていることを実感するドキュメントだと思います。私は “目からうろこ”の感慨を覚えました。(報告:伊関)

下記アドレスをクリックしてご覧ください。

① 去年2月~3月「コロナ封じ込めをする中国・南京」
https://creators.yahoo.co.jp/takeuchiryo/0200056742
10分ぐらいです。

② 今年早々の1月1日の「中国 アフターコロナの時代」
https://twitter.com/RyoTakeuchi2333/status/1344949389077348353
35分ぐらい。画面をクリック、そして画面下のYouTube
の隣をクリックすると全画面です。
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コロナ克服は中国に学ぶことこそ急務 吉川淳子さんからの新年のメール

コロナ克服は中国に学ぶことこそ急務
吉川淳子さんからの新年のメール


吉川淳子さんからの新年のメールをご紹介します。
吉川さんは中国で医療関係の翻訳のお仕事をされておられます。
井上郁子さんからのご紹介で昨年このブログでも吉川さんの翻訳された医療文書をご紹介しました。
中国でのコロナ克服の成功例を日本のコロナ対策に是非役立ててほしいというのが吉川さんご本人のご希望です。日本でコロナ感染爆発・医療崩壊が現実となりつつある今、コロナ克服に成功している中国に学ぶことこそ急務であると痛感します。(伊関)

伊関さま
新年あけましておめでとうございます。
旧年は大変お世話になりました。
今年もよろしくお願いします。
さっそくですが、南京の友人よりメールが届きました。
転送します。本当に日本は中国を見倣うべきですね。
井上郁子


新年おめでとうございます。
(略)
日本は新型コロナの感染者が大幅に増えた中での年越しとなってしまい、心配しています。
中国では、北京でインドネシアから入国した人が発端となったクラスター、
大連のクラスターなど、小規模の感染者が見つかりました。
当該の住居や職場周辺の封鎖と、大規模なPCR検査が実施され、
年末の多く人が集まるイベントは中止されましたが、
当該地域以外の市民生活は大体平常通りです。

中国の「早期発見、早期報告、早期隔離、早期治療」という「四早」原則、
また中薬(漢方薬)で無症状や軽症の人の重症化を防いだり、重症者の回復を促したり、後遺症を軽減したりという経験が、日本で生かされていないのを残念に思っています。


さて、このカレンダーは近所の商店街で5元で買ったのですが、
習近平国家主席と、左から共和国勲章を受けた鍾南山(しょう・なんざん)氏、
「人民英雄」国家栄誉称号を受けた三氏=天津中医薬大学張伯礼(ちょう・はくれい)校長、
ワクチンを開発した解放軍の陳薇(ちん・び)院士(女性です)、
武漢の拠点病院「金銀潭病院」の張定宇(ちょう・ていう)院長の写真が載っています。
(背景は2019年に開港した北京大興国際空港です。)
またあちこち旅行に行ける日が早く来るように祈っています。
感染しないよう気をつけて、安全にお過ごしください。
                       吉川淳子




メールありがとうございます。

寒さとともにウイルスが活発化しているので、この冬はどこの国も大変ですね。

中国は大体安全ですが、これは鐘南山先生たちの医療界の方針を中央が聞き入れて、全土にウイルスが蔓延することが防げたことが勝因です。

鐘南山先生は医療人の一家で、
お母さんは有名な病院の副院長まで務められましたが、
文革期間中にアメリカ留学の経歴などを批判されたことから、自殺されてしまいました。

鐘南山先生は、SARSの時に活躍された84歳の呼吸器科の医師ですが、
優れた医師で人望も厚く、
今回の新型コロナ情勢では、彼の活躍がなかったら、被害はもっと悲惨なものになっていたでしょう。

当時中国では毎日保健部門の記者会見が生放送され
(今もウイルスが発見されている北京や遼寧省の会見は毎日のようにあります)、
鐘氏も国民に説明し、なぜ予防策が必要か随時呼びかけたので、
みんな落ち着いて従ったわけです。

逆に私が日本にいて、自民党政権や維新の会に行動を制限する措置を出されたら、心から従えるかは複雑だと思います。

しかし疫病の場合、行政的措置なくしては抑えられないため、
検査の結果(件数、陽性率、ウイルスの来源など)の明確化、具体的な病状、後遺症などの統計等を明らかにして、国民の協力を得るべきでしょう。

このまま感染爆発したら、欧米のようになってしまう可能性があるので、
今すぐ速やかな対応が必要です。

最初にこの病気の危険性に気づいた武漢の李文亮医師はコロナに感染して亡くなられましたが、
去年の4月に"烈士"とされ、国から表彰されています。

医療が崩壊すれば、彼のような元気な若い人も助からなくなるので、
一刻も早く対応しないといけないと思います。

長くなりましたが、皆さん自衛に努めて、何とか冬を乗り切られますようお祈りしています。

      吉川淳子


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謙虚に中国のコロナ克服に学ぶことが急務だと思います。

謙虚に中国のコロナ克服に学ぶことが急務だと思います。
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
昨年暮れから日本ではコロナ感染爆発の様相です。
謙虚に中国のコロナ克服に学ぶことが急務だと思います。



中国のコロナ克服成功の秘訣は「中国は独裁だから」ではなくPCR検査を徹底したから。

 中国はコロナ感染を抑え込み、経済のV字回復に成功している。日本のマスコミはこれに対し「中国は独裁だからできた」「日本は民主主義だからできない」などと言っているが的外れだ。中国のコロナ克服成功の秘訣は「中国は独裁だから」ではなくPCR検査を徹底したからだ。例えば中国青島市では4名の感染者が出るや否や全市民900万人のPCR検査を5日間で完了し感染をくい止めた。大阪府の人口は880万人で青島市と同規模だが、大阪府のPCR検査の件数は2020年12月現在1日当たり4千数百件、5日間でも2万数千件にとどまる。900万件と2万数千件、話にならない少なさだ。日本全体も大阪府と同様に極めて脆弱な検査体制しかとられていない。脆弱なPCR検査体制が日本でのコロナ感染爆発の元凶だ。
 PCR検査を徹底し陽性者と陰性者を峻別し、陽性の方は症状に応じ自宅やホテル待機あるいは入院をしてもらい、陰性の方は安心して仕事に行き外食や旅行を楽しめば良い。日本のように陽性者と陰性者の別なく闇雲に営業自粛やステイホームをしても経済や市民生活に打撃を与えるだけで感染を防ぐことはできない。要はPCR検査だ。急務は、いつでもどこでも誰でも無料で受けることのできるPCR検査体制の構築だ。「『中国は独裁だからできた』『日本は民主主義だからできない』」は日本の脆弱なPCR検査体制とコロナ感染拡大の責任を誤魔化す詭弁だ。(伊関)



「中国は独裁、日本は民主主義」のトンチンカン

 マスコミが日本のPCR検査体制の脆弱さとコロナ感染拡大の責任を誤魔化すのに使った詭弁「『中国は独裁だからできた』『日本は民主主義だからできない』」というのもトンチンカンな話だ。マスコミはもう少し勉強して責任ある記事を心掛ける必要がある。単に「中国は独裁、日本は民主主義」だけを見れば中国政府が中国人民を独裁政治で押さえつけているかのような誤解を与える。事実は違う。中華人民共和国憲法には中国の政治体制は人民民主主義独裁であると明記されている。人民民主主義独裁とは、民主主義を行う人民が帝国主義者(ファシスト)を独裁をもって押さえつける体制のことをいう。
 人民民主主義独裁は、中国がかつて帝国主義列強、日本軍国主義の侵略を受け、国土は植民地化されるなか中国人民が民主も人権もない辛酸の中から敢然と起ちあがり、血みどろの戦いをもって民族の解放と国家の独立を勝ち取り、中国人民自身の民主と人権を保障する体制として獲得されたものだ。ヒットラーの独裁はファシストの人民(市民)に対する独裁。中国の人民民主主義独裁は人民のファシストに対する独裁。独裁にはヒットラーの独裁と中国の人民民主主義独裁の真逆の意味を持つ2つの独裁がある。
 独裁と民主主義を対立概念として単純図式化して報道するマスコミの不見識がコロナ対策でも中国の成功を素直に学べない日本の状況を作り出しているように思えてならない。コロナ感染を抑え込み経済のV字回復に成功している中国。中国の成功例を日本でもどんどん宣伝し日本のコロナ対策の充実を促したい。日本でも一日も早いコロナ抑え込み成功を願ってやまない。
(伊関)
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