中国、「ワクチンは人類の公共財産」

中国、「ワクチンは人類の公共財産」

　ＷＨＯのテドロス事務局長は５日、「これまでに世界で行われたワクチン接種のうち4分の3以上が10カ国に集中している。」とし、すでにワクチン接種を始めた国は自国の医療従事者や高齢者ら高リスクの人々への接種が終わった段階で、途上国にも公平に分配する国際的な枠組み「COVAX（コバックス）ファシリティー」にワクチンを提供するよう呼びかけた。

　中国の習近平主席はかねてより「中国のワクチンは世界の公共財産にする」と発言してきたが、このほど中国はＷＨＯ（世界保健機関）の要請に応じて、1000万回分のワクチンを発展途上国への緊急需要に提供することを決定した。中国国内でもワクチン接種が始まっているが、まだ人口の大半はワクチンを打っていない。　

　現在、中国ではワクチン生産ラインが全力で稼動しており、さらに生産能力を高めて、今年末までに１８億～20億回分（一人2回接種）のワクチンを生産する計画だ。中国製ワクチンを接種したり、接種を予定している国は、トルコ、エジプト、ブラジル、ウクライナ、パキスタン、シンガポール、マレーシア、ミャンマー、タイ、インドネシア,チリ、ＵＡＥなど。ほかにもさまざまな形でワクチンを安価に提供する計画で、寄贈や無償援助が含まれる。

　ＡＰ通信は「中国はワクチンを大量生産できる数少ない国の一つであり、まだワクチンを入手していない国にとって、中国製ワクチンは唯一の解決策かもしれない」「ニューヨークタイムズ」も「中国製ワクチンは近いうちに発展途上国の『命綱』となるだろう」と報じた。

　まだ自国でも大多数がワクチンを接種していないのに、他国への提供、援助を積極的に行う中国。日本のメディアは「ワクチン外交」と揶揄（やゆ）しているが、これは伊達（だて）や酔狂（すいきょう）でできることではない。人類全体の利益を考えて行動している中国を鼻でせせら笑うのではなく、日本も医療従事者や介護、高齢者施設、食料提供、消防、警察など感染リスクが高い公的仕事につく人たちと、高齢者や基礎疾患がある人への接種が終われば、まだワクチンが届いていない国の医療従事者へワクチンを先に回すべきだ。

　これこそが国の品格が問われる問題だ。国の品格、「国柄」（くにがら）という言葉をよく使われる方々は、どうお考えか。
　　　　　　　　　（いんば）

台湾は中国の領土だ！中国に内政干渉しているアメリカは間違っている！

台湾は中国の領土だ！
中国に内政干渉しているアメリカは間違っている！

　アメリカのバイデン大統領になったら反中国策動は少しましになるかなと思ったらトランプ政権とあまりかわらない。気候変動等では中国と協力するかも知れないけど肝心な「主権問題」や「人権」問題ではトランプ政権と同じで悪辣だ。　

　日本が中国と国交回復した時は日中共同声明に「台湾は中華人民共和国の領土の不可分の一部である」と認めており、アメリカが中国との国交を結んだ時もこの約束事はむすんでいる。それなのに台湾の独立を企む輩に武器を売ったり、支持したり、台湾周辺にアメリカの軍艦を航行させたり、アメリカは中国の主権を踏みにじる内政干渉の約束違反ばっかりだ。

　中国が怒っても当然だ。こんなアメリカはもう地に落ちた感じだ。

　日本はなんでもアメリカの言うとうりにしないで、日本独自の外交をしないと平和には貢献できない。

　経済の競争は良いけど、かっての中国への侵略戦争を反省し、主権及び領土保全の相互尊重、内政不干渉や相互尊重、相互不可侵、平等互恵の基本的なことは守って中国との外交を行うのが鉄則だ。日中友好万歳！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（たむら）