超人少年伝説

源氏物語千年 紫式部が突然現れ 紫式部氏思想を書くことになった

源氏物語のニューロサイエンス

2008-06-06 05:42:39 | Weblog
リチャード・パワーズが、
文学作品に脳科学を用い、
新しい文学の読み方を示した。

*。
源氏物語に適応して見よう。

脳現象は古来同じだが、
その表現が新しくなり、
脳の世界が昔はなかったのようだ。

           *。
脳には二百以上に分散し、
モジュール化された回路がある。

回路という要素、
回路の関係という脳回路網、
その運動空間。

言葉と文章意味と意味文脈。
そのように対応できる。

           *。
源氏物語は、三篇の時空間に並列されている。

結局、人はその居場所で作られたものだ。

どこにいても同じ人である。

人の中味である性質は、
時空間場によって決められる。

*。
これが人の搬送波=キャリア性、
そこに個性といったモジュレーションが掛る。

世界場にある、身体。
自分が存在場を通過する。

自分は自己の通り道でしかない。

         *。
月日は人の宿屋や旅であり、
人もまた、
旅人である。

自分は自分であり、世界でも在り、
自分と世界に交換性があり、
そこに不動点を作る、人の旅である。

*。
やまとうたは、人の心を種として、
万の言の葉とぞなれりける。

世界を生きる人は、
その人の心を原因として、
世界を旅する。

           *。
人は脳波動の要素、
人の心と世界は繋がり、
人と現世は生成する。

*。
分散しモジュール化した脳、
以上の考察にその存在が示される。

*。
自己鏡像化、
これは論理学の言葉で、
対偶対称性に相当する。

*。
日常的リアリズムと地下の幻影。

成功と幸福追求、
その地下は、嫉妬と殺意だ。

この自己鏡像は、対偶と言った方が分かり易い。

            *。
源氏物語では第一篇で、
嫉妬と殺意を、いじめといじめ殺しに現した。

第二編は、いじめといじめ殺しを、
日常の生活に示したとも言える。

第三篇は、いじめといじめ殺しを、
心の修行に使ったとも言える。


            *。
人の地下迷宮にある、
嫉妬と殺意は、各種いじめといじめ殺しに変調された。

*。
紫式部は、現代のようにこれを礼儀として、
地下に押し込めず、
直視した。

礼儀とエチケットは、
嫉妬と殺意を更に地下の地下に押し込んだ。

*。
そこに心の闇が生まれ、
その閉塞感のガス抜きが必要になった現代だ。

直視していれば腐敗することはない衝動だろう。

          *。
自己鏡像という対偶現象、
この鏡を使った幾重もの、
反射現象。

*。
対偶の多重化、
これをマルチチャンネル・クロスオーバーとして扱う。

これが現代の特徴だ。

だがこれは処理しているようで、していない。

ここに無限循環が始まり、
ここに疲弊荒廃が発振した。

*。
無限循環は、発振現象であった。

意に反する世界を作った。

*。
これが幸福であって、幸福でない世界だ。

             *。
自己鏡像、
これは対偶でもあり、
ダイポール・モード現象でもある。

*。
これをナッシュ関数とすると、
因果関係に展開される。

             *。
文系と理系が、
同じ現象を違う言葉で言う。

文型はロマンティック=いい加減だ。

理系は、硬直していて、味わいがない。

*。
現代の問題は、
こんなところに噴出している。

*。
現代は、本質的でないところに捕まった。
それで金になる。

*。
これを処理できる、
スーパー理性だ。

精神年齢の高い知性、
これがこの問題処理だ。


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