「なほになほなほ 私の履歴書」竹本住大夫
「人形有情」吉田玉男著 聞き手・宮辻政夫
大夫はどの人形が何を話しているのかをはっきり語らんとあきまへん。
歌舞伎役者のように役に成り切ってはあきまへん。
一人でその場の状況からあらゆる登場人物を語りますんで、
成り切る一歩手前でとめんと、次の人物に転換できまへん。
竹本住大夫
ぼくは半兵衛の気持ちになってませんなあ。
半兵衛の気持ちを表そうとしてますけど。
どの芝居でもそうです。
役の気持ちを表現しようとしてますが、
自分はその気持ちにはなりません。
人形遣いの気持ちと、人形の表現する気持ちは違います。
吉田玉男
*。
両者の共通点は、意識の切れ目に芸をすることだ。
多田富雄理論と同じだ。
意識の切れ目、時に間という。
ここに綺羅星を作る。
これが日本の芸だ。
西欧の演技とは違う。
*。
この間こそは、一人称衝動の不動点だ。
悪い使い方で、これは破滅点となる。
破滅か綺羅星点か。
心がけで決まる。
無私無心で綺羅星となり、
立身出世で破滅点となる。
*。
神は善悪を創った。
その間に、綺羅星を作る。
これが日本の芸だ。
*。
即ち、善悪を最適化する。
善悪に調和振動を立てる。
善悪を定在波にする。
*。
善悪を使って、いい音楽を奏でる。
これが日本文化だ。
*。
だが悪を野放しにすると、
善が食われて、
悪の現世となる。
現世の善悪からいい音楽を作る。
この段階に達した。
*。
現世で能や文楽をする。
この一つが、構造理性を現世で舞うことだ。
日本ガラパゴス列島を出て、世界で日本芸をする時だ。
**。
今日もまた我がスナイパーは的を撃ち抜いた。
神に栄光あれ。
「人形有情」吉田玉男著 聞き手・宮辻政夫
大夫はどの人形が何を話しているのかをはっきり語らんとあきまへん。
歌舞伎役者のように役に成り切ってはあきまへん。
一人でその場の状況からあらゆる登場人物を語りますんで、
成り切る一歩手前でとめんと、次の人物に転換できまへん。
竹本住大夫
ぼくは半兵衛の気持ちになってませんなあ。
半兵衛の気持ちを表そうとしてますけど。
どの芝居でもそうです。
役の気持ちを表現しようとしてますが、
自分はその気持ちにはなりません。
人形遣いの気持ちと、人形の表現する気持ちは違います。
吉田玉男
*。
両者の共通点は、意識の切れ目に芸をすることだ。
多田富雄理論と同じだ。
意識の切れ目、時に間という。
ここに綺羅星を作る。
これが日本の芸だ。
西欧の演技とは違う。
*。
この間こそは、一人称衝動の不動点だ。
悪い使い方で、これは破滅点となる。
破滅か綺羅星点か。
心がけで決まる。
無私無心で綺羅星となり、
立身出世で破滅点となる。
*。
神は善悪を創った。
その間に、綺羅星を作る。
これが日本の芸だ。
*。
即ち、善悪を最適化する。
善悪に調和振動を立てる。
善悪を定在波にする。
*。
善悪を使って、いい音楽を奏でる。
これが日本文化だ。
*。
だが悪を野放しにすると、
善が食われて、
悪の現世となる。
現世の善悪からいい音楽を作る。
この段階に達した。
*。
現世で能や文楽をする。
この一つが、構造理性を現世で舞うことだ。
日本ガラパゴス列島を出て、世界で日本芸をする時だ。
**。
今日もまた我がスナイパーは的を撃ち抜いた。
神に栄光あれ。