日本情緒多様体 静かで落ち着いた生き方

感動とは、自家中毒であり、下痢であり、嘔吐である。

感極まったのが、感動自殺である。

日本人はこの異様な世界を、異様と思わない。
これが自己否定の肯定である。

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自分を否定する感動に、
笑って、泣いて、感動するのだ。

この種の感動は自己否定だ。
自己の殺人に成立する。
即ち、感動は自殺によって成立する。
そこには本来の自分はない。
自分の分際をわきまえない感動障害が感動である。

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自分の持って生まれた感情、
これを何倍にして感激に粉飾する。

これは自己否定であり、自己への裏切りだ。

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激しい感動に下痢をして泣く。

便秘したあまり、笑い転げる。

感動が、下痢や嘔吐や、便秘や脳病であることを知らないのか。

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感動無縁な静かで落ち着いた暮らし、
ここにしか人の正常はない。

やっと日本人は正常に戻り始めた。
それが「静かで落ち着いた」在り方だ。