
ぐっちーさんの本当は凄い日本経済入門は以前紹介した日本経済はなぜ最強と言われるのかの続編になる本です。なお今回は出版の名義は本名の山口正洋になっています。
アメリカのシェールガス革命から、中国経済、欧州経済、最後に日本経済について述べています。
中国経済について、ちょっと怖いことを書いていて、中国の現在のビジネスモデルは踏み倒しだと。代金を払わなかったり契約を守らなかったりして、中国の裁判所の訴えても、フェアな裁判は期待できず、国家ぐるみの踏み倒しを行うと書いています。まあ流石にそこまではと思いますが・・・。
アメリカの西海岸の企業が一時期、盛んに中国に進出しました。日本と同じようなものだろうという感覚で中国へ進出したら、他の多くの国、特に日本企業と同じように、踏み倒しの被害に遭って損害を被ったケースが非常に多いということです。今になって中国は日本とは異なるということに気が付いたとのことです。
欧州経済関係でも、少し怖いことが書いてあって、ドイツ州立銀行の円建て債権について紹介しています。ドイツ連邦政府はドイツ州立銀行(州ごとにいくつかある)が破綻しても、一切補償はしないと明言しています。
これが何が怖いかというと、ドイツ州立銀行は南欧の国債を大量に保有し、それを円建て債券で販売しているわけです。円建て債券なので当然日本の金融機関が持っているわけですが、南欧の国債がデフォルトすると、ドミノ倒し的にドイツ州立銀行が破綻して、更に日本の金融機関に影響が及ぶわけです。
このような債権はCSDでリスク低減するのが定石なのですが、その分利益が減るため、大部分は債権をそのまま持っています。となると、いくつかの日本の金融機関は直接被害を被るわけですが、どうやら生保の数社がかなりこの債権を保有しているらしいとの事です。
この本では、経済について、新聞などでは述べないかなり大胆な事を述べており、円高か円安のどちらが良いのかその辺りも考えさせられる内容になっています。