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にしみの鉄道情報局付属ブログ

富士重7E エルガtype-B その2

2020-07-26 | バス(車両)

富士重工製のいすゞエルガtype-Bは東武鉄道(現京成バスセントラル・東武バスイースト)も導入しています。京成電鉄と異なり、すべてL尺で型式はKL-LV834L1です。
この富士製のエルガtype-Bは2001年に11両が導入され、6両は都内の営業所(東武バスセントラル)に配置され、5両は柏市内の営業所(東武バスイースト)に配置されています。

その後の導入は前中ノンステップのtype-AのKL-LV280L1を富士及びいすゞバス製造製で導入に変わっています。なお、富士製のKL-LV280系及びKL-LV380系は数社で導入されていますが、ノンステは東武バスのみが導入しています。

東武バスの富士製のエルガは2017年頃までにすべて廃車になりました。エルガのうちtype-Aは東武グループ内外の各社へ移籍しましたが、フルフラットノンステのtype-Bは構造の複雑さやトルコンATで出力不足などの問題もあって国内移籍は無いようです。

撮影 2009年5月23日 西新井駅前
参考文献 バスマガジンVol.29

富士重7E エルガtype-B

2020-07-19 | バス(車両)



有名な車両ですが、京成電鉄(現京成バス)と東武鉄道(現東武バスセントラル・イースト)のみが導入した、富士重工製のいすゞエルガtype-B、全国的に見ても、純正車体以外のフルフラットノンステは、これ以外には京都市と大阪市の西工のいすゞキュービックノンステが存在するのみです。
(ただし西工架装エアロスターノンステのKC-MP747系とKL-MP37系は京都市、阪急バス、北九州市、熊本電鉄、西鉄など比較的数が出ています。)
同じ車体を架装する日産ディーゼルUA系Fタイプに似ていますが、いすゞ車なのでゼクセルのエアコンを搭載しています。

京成の富士7E架装のいすゞエルガtype-Bは全部で22両で、2002年から2003年にかけて導入されています。2両が市川に導入されL尺だった以外は、すべて都内の営業所に入っていてN尺で製造されています。型式はKL-LV843N1(市川はKL-LV843L1)になります。
エンジンを垂直横置きのフルフラットノンステは構造が複雑なので、あまり移籍車市場では好まれず、一部が千葉内陸バスなどの京成グループに移籍していますが、現在はすべて引退しています。


撮影 2009年5月23日 新小岩駅前
参考文献 バスマガジンVol.22

東海バス伊豆の踊り子号

2019-06-10 | バス(車両)


ボンネットバスを観光に活用するというのは、この東海バスの伊豆の踊り子号が発端になり、全国の観光地でボンネットバスを走らせるのが流行りました。
伊豆の踊り子号は1964年式のいすゞBDX30型で、1972年頃に一旦教習車として現役を退きましたが、1976年に路線バスとして復活し、これが一気にブームになったのは周知のとおりです。

もともと、天城峠を越える路線に使われていた車両なので、復活後も天城峠を越える修善寺~浄蓮の滝~河津の路線、晩年は天城峠を超えない修善寺~昭和の森会館の路線で使われました。
踊り子スタイルのバスガイドが乗務するのも、この路線の一つの売りでした。



現在は路線バスからは退き、修善寺周辺の貸切として運転されているようです。

撮影 2011年2月13日 修善寺

岡電 たまバス

2019-05-26 | バス(車両)


両備グループの岡電バスでは、たまバスを2012年から走らせています。同じ両備グループの和歌山電鉄貴志川線の貴志川駅のたま駅長にあやかったタイアップです。
写真の6号車は見ての通り、元神奈川中央交通の中古車ですが、初期に導入された1号車と2号車は、元名古屋市交通局の基幹2号系統専用車です。
一説では、名古屋市交通局の基幹バス専用車のオレンジ色縦ストライプの座席モケットを見て、三毛猫を連想させることから、たまバスのアイディアを思いついたとか。たまバスのお披露目のとき、名古屋市時代のままの座席の色を、三毛猫たまの毛の色に合わせたと言いはったというおまけまで付いています。
たださすがに、神奈中からの移籍車の座席モケットを、たま駅長に合わせて張り替えることはしていないようです。

なお、岡電バスのたまバスは全部で10両あって、最初の2両以外はすべて神奈中からの移籍車となっております。

撮影 岡山駅前 2019年4月20日

大井川鉄道の路線バス車両

2019-03-12 | バス(車両)

大井川鉄道は現在、千頭駅から寸又峡温泉と閑蔵駅への2路線の運行を行っています。
かっては掛川市内や旧金谷町内、旧川根町内(家山駅周辺)などに広範囲に路線を展開し、静岡市内にも乗り入れていました。2015年には、子会社の大鉄アドバンスに路線を移管しています。

昨年、車両の老朽化によって、赤字が続いていて、寸又峡温泉へのバス運行を取りやめるという報道がされましたが、とりあえず地元自治体の支援や、一部町営バスの代替運行などで運行が継続されるようです。
車両を見ていると、老朽化による支援やむなしと言う状況となっています。

 



1990年製の自社発注のエアロスターK。2両在籍していて、いずれも観光マスクとなっています。車内はリクライニングシートの貸切兼用車となっているようです。ほとんど寸又峡温泉方面への運転ですが、撮影日は珍しく閑蔵線に使われていました。



こちらは2000年製の自社発注のニューエアロスター。こちらも全面1枚窓のトップドア車です。ニューエアロスターは1998年製がもう1両いるようです。こちらも寸又峡温泉への路線で主に使われています。

これらの車両は寸又峡温泉への道路が狭隘のため、いずれも10mの短尺車となっています。




こちらは閑蔵線専用のレインボーの10.5m車。見ての通り元名鉄バスで、かっては豊田営業所にいた車両、名鉄時代の車番は5231だったようです。塗装以外にも、車内のシートカバーにはMEITETSUのロゴが残るなど、各所に名鉄時代の名残が見られます。

これ以外にも、以前紹介した元都営バスのエアロスターKやツアー用のポンチョもいます。

撮影 2018年5月19日 7月14日 千頭駅前 閑蔵駅前