トライアングルの部屋

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仙台在住で大の阪神ファン

神さまたちのいた街で 早見和真

2017-06-03 06:06:57 | 本 2017年
途中まで読んで
どこかの宗教団体の本かと思ったが
そうではなく
親が信仰する宗教に翻弄された子供の話

普通の家族だった馬上家

うまうえと呼ぶ珍しい苗字

マイホームを持ったため
母親はパートに出ている

長男の征人 まさと
小学校5年生

中学受験のため塾通い

妹のミッコこと美貴子は3年生

そんな平凡な家族だったのに・・・

ある日父親が交通事故に遭う

それが原因で社長と
もめて
会社を辞めた

なかなか再就職できず
夫婦仲もおかしくなる

そんな時
父親は宗教団体に入ってしまう

そして母親も友人に悩みを相談しているうちに
別の宗教へ

父親は子供たちを勉強会へ連れていく

母親は家で子供たちに
聖書を聞かせる

母親の宗教は野菜中心の食事
誕生日も祝わない
そして反抗すると背中を叩くという掟

何度も何度も叩かれる

父と母
同じ宗教にしてほしい
できなければ離婚してと訴える征人とミッコ

しかし皮肉にも
お互いの宗教が離婚を禁じていた

そんな日常を日記に書き
夏休みの宿題として提出してみれば
なんとかしてくれると思った優しい男の担任
なんと父親と同じ信者だった

救いは征人には親友の龍之介がいた
龍之介も家庭に問題を抱えていたが
それでも親身になって相談にのってくれる

龍之介は征人に
現状の証拠が何かないのかと訊ねる

そのことばがきっかけで
征人は今までのことを
文章にまとめることした

題して
「神さまたちがいる街で」

この本の題は
「神さまたちがいた街で」
過去形になっている!!

そうか
そういうことか!!

本来宗教は
助けてくれるはずなのに
守ってくれるはずなのに
それが原因で戦争が起きたり
家庭崩壊


本当に神さまって
なんだろうなと思ってしまう

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