トライアングルの部屋

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ふくわらい 西加奈子

2015-11-28 11:59:08 | 本 2015年
鳴木戸定(なるきどさだ)
この話の主人公

小さいころ夢中になった遊びが福笑い
と言うので
大正時代か昭和初期かと思ったら
定の両親が結婚したのが1983年と
あった

定は5歳で母親を病気で亡くす

その後父親の栄蔵と乳母の悦子に育てられる

栄蔵は紀行作家
世界中を旅してまわる

そして定もいつしか
それに同行することになった

奇妙な父と行動を共にした定も
いつしか人とはちょっと違った女性に
なっていく

趣味の福笑いを
実際の人間で
自分の頭の中でやってしまう

または有名人ならコピーをとって・・・

「与えられた環境を
意識しないままに受け入れることに
長けていた
不満を覚えたこともないし
そうしようと努力したこともない

父と同じロボットのような人間」

そんな定が勤務しているのは出版社の文芸編集部

他の編集部員が難儀している
一癖も二癖もありそうな作家たちと
難なく付き合っていく

そんな定が
友人ができ
男性経験をし
変化していく様子

普通の人と同じになっていくのかと思っていたら
ラストはやはり奇人?

奇妙な父のコレクションを受け継いだり
全身にタトゥーを入れたり
人肉を食べたりと
あまりにもグロテスクで
途中でやめようかと思ったが
なぜか惹かれる定の魅力

何者にも感情を左右されない定を
うらやましく思うからなのか?







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