トライアングルの部屋

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キッチン・ブルー 遠藤彩見

2015-12-13 18:54:58 | 本 2015年
食をテーマにした話が6話

「食えない女」
会食不全症候群
という病名をつけられた女性
三十六歳 独身
映像翻訳家

人前で食事ができない
親の前でもダメと言うありさま

だから家で仕事ができる翻訳家になったとあるが
それが理由なら考えが甘い
依頼人と接待とかは必至の気がする

小さい個人の会社か店舗にでも就職して
最初にすべて打ち明ければいいじゃないか
と思うのは安易?

でも同じように
一癖ありそうな男性と何とかなりそうな予感?

「さじかげん」

アパレル業界でバリバリ働く沙代は
結婚していて共働き
子供はいない

悩みは料理が苦手
夫においしいと言ってもらえる料理を作るため
超初心者向けの料理教室に通っているが
なかなか上達しない

そこに手際もよく料理上手の真梨という女性が
入ってくる
なぜ?

彼女のおかげで料理に対する考え方が変わり
夫もおいしいと食べてくれるようになる

「味気ない人生」

希穂の住むマンションの階下に
毎夜毎夜大きな声で歌を歌う住民が引っ越してくる
苦情を言っても聞いてくれず
管理会社に訴えてもダメ

ストレスがたまる一方の希穂は
とうとう食べ物の味がわからなくなる
突発性味覚障害になってしまう

引越しを進める周囲に反発し
訴訟を起こそうとするが…

「七味さん」

大前和己が
立ち食いそば屋で一緒になる女性は
そばに七味を十二回も振る
和己は七味さんと名付けていた

和己が勤めるのはフラワースクール
講師8人の勤務シフトを調整する仕事をしている

和己以外講師も生徒も女性のその職場

わがまま言いたい放題の講師相手に
悪戦苦闘の毎日

そこで8人の立場を探るため
差し入れをする

それがうまくいったのは
七味さんの行動のおかげだった

「キャバクラの台所」

キャバクラで働くスミレは
泥酔して客相手に失礼をし
罰としてしばらく店のキッチンで
働くことになってしまった

泥酔したことなどないのに
なぜか?
そして最近そんなキャストが多いことに気づき
謎解きをしようとする

「ままごと」

売れない役者の健人は
小さなバーでアルバイトをしている

そこにやってくるいい所のお嬢様の由奈
毎度手作りのお菓子や料理を持参して来る
そのうち彼女は
健人の家にやってきて
料理を作るようになる
そしてブログに投稿

コメントもらうようになると
健人そっちのけで
料理をカメラで写し投稿することに夢中になる

次第に由奈の料理に飽き飽きし
彼女を避け
しばらく食べないでいたら
バーでのバイトの仕事も
演劇の稽古でも
失敗ばかりしてしまう

バーのマスターから
濃い由奈の料理を食べ続けたことによる
中毒症状ではないかと言われる













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