トラ・イアン・グルの部屋

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ほんのちょっと当事者 青山ゆみこ

2020-03-07 09:02:23 | 本 2020年
青山ゆみこさん 1971年生まれ
2020年の今は49歳

ご自身の体験を赤裸々に語りつつ
社会問題について触れている

現金がなくても簡単に買い物ができるクレジットカード
そこから起きた借金地獄

自己破産すれば借金はなくなりますよと言う
天の助けみたいなお言葉にふらふらと・・・

本当に紙一重
自己破産には実印が必要だと思い
実家に探しに行った
そこで両親が異変に気付き免れた
そうでなければ簡単に自己破産してたかもだって

青山さん
遺伝性の高音域難聴とのこと
そのテーマで驚いたのは
発達障害の話
症状の一つに「聴覚過敏」というものがあり
普通の人には感知できない音まで識別してしまう
例えば蛍光灯のチリチリ
時計の秒針の音
そんな音まで大きな刺激として感じてしまうと・・・
知らなかった
外見からはわからないし本当に大変だと思う

生まれたばかりの子供を
ネットカフェのトイレで殺してしまった女性の公判に行ったときの話

そして性暴力の話をいくつか

終末期の話では
緩和ケア
終末期鎮静
安楽死
自死幇助(ほうじょ)

この中で終末期鎮静のことは初めて知った

がん患者が亡くなる前おおよそ一週間以内に
あらゆる緩和ケア治療をしても苦痛が緩和されない時
鎮静薬を使って眠ることで
苦痛がない状態にする方法
薬で眠ったまま死を迎えるようにする治療

鎮静薬だからモルヒネとは違うと

ここのテーマは重くて
がんで苦しんで亡くなった両親の死を思い出し
これはいつごろからあったのだろうと

常々遺伝的にも自分が亡くなる時はガンのような気がしていて
最期苦しむのは嫌だなあ安楽死できたらなあと思っていたが
鎮静と言う方法があったとは
詳しく調べてみなければ!!

障害者殺傷事件
被告人の名前が公表されることを
本人が望んでいるので
B被告と記されている点にも
青山さんの強い気持ちを感じる

青山さんが人材派遣会社に登録する過程を読み
そのシステムを初めて知った
私も青山さんと同じくらいのスキルなし人間
青山さんはその後いろんな資格を取得したらしい
素晴らしい!!

遺品整理

これは、
する立場は終わって
今やされる側に近い年齢になり
義父母の時に大変な思いをしたので
自分は子供に苦労させたくないから
断捨離しておくわと偉そうに言いながら
ワンルームマンションにすぐには
引っ越しもできないくらいの荷物がまだあるなあ
(引っ越す予定は全くないが)

あとがきが一番楽しく読めたかも
「十五年前当時付き合っていた男」とあるけど
これって今の配偶者とは違うんだろうか

結婚生活も十五年近くとあるから
やっぱり今の夫さまではないか
紛らわしい書き方
再婚したのかプロフィール探したわよ

「ほんのちょっと当事者」と言う題名は
青山さん本人が当事者と思ってたけど
もしかして読者が少しづつ
どこか当事者ではないかということかも

私自身は青山さんのご両親の関係性に共感できた
自分の母が同じように父の影響で行動に制限されていた
昔ながらの男尊女卑の夫婦関係
父親が亡くなってやっと自由の身と言う時に
自分も病に侵され次の年に亡くなった
やっと母と一緒にいろんなところに遊びに行けると思っていたのに

青山さんと青山さんの母親との関係を読むと
親が子供に強く影響することを改めて感じ
逆に自分は子供にどんな影響を与えているか怖くなる

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