信濃川は平野部を流れて来て大河津分水路で別れる・・本流はそのまま新潟港まで流れ、余分な水は山に囲まれた矢印の辺りで日本海に流れ出るはずになっている。
ただこの頃は想像を超えた余り水が発生し、堤防が決壊したり越水したりと大事になっている。
近年将来を見据えて河口を広げる工事が始まっている。
この広い河川敷も泥水で溢れ、警報が発生したと聞く。
分水から弥彦に向かう田んぼは昔湿地で、水路が巡っていた場所だ・・今からおおよそ100年前にこの分水路を掘削した土を客土したりして人並みの田んぼになっている。
現在は暗渠排水のお陰で大きな農業機械が活躍しているけど、昔は田んぼに停めて置いたトラクターが、朝行ってみたらマフラー(マフラーは横では無くて縦で上に伸びていたのです)だけしか見えなかったなんて嘘みたいな話を聞いたことがあるのです。
国道から左折して弥彦の大鳥居に向かう辺りは田んぼだけで何も有りません・・昔は人の住めない湿地だったはずです。
もし決壊したり越水したりすれば、堤防の内側は低い田んぼが広がり、その先には市街地がひろがっている。
濁流は分水の市街地と弥彦の田んぼを埋め尽くすだろう。
弥彦の大鳥居近くに山が有り、弥彦温泉街の山との間にも低地が広がっているが、その間に鉄道の線路が高台(堤防)の上を走っている。
写真でも分かる様に田んぼは低く、一段高い所に道路が走っている・・その左側に堤防の様に高くして線路が走っている。
まさか将来を見据えて工事した訳では無いだろうが、それなりの役目は果たしてくれそうだ。
越水程度なら役に立ちそうだが、決壊だったら分水路の堤防の高さからすればひとたまりも無いだろう。
私なりの結論だが、まず河口を広げる工事を早めることと、それからさっさと逃げる(避難する)ことだ!
大河津分水路のそのまた分水路(排水トンネル)なんてもどうだろう?