ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

元気になった☆ちゃん♪ 10の合成を学びました。

2007-12-16 17:27:11 | 学習障害児の親子レッスンから
今日は算数のつまずきから
全ての教科に手がつけれなくなっていた
☆ちゃんの学習日でした。


記事1→☆
記事2→☆
前回までは 元気になってきたとはいえ
2つ年下の妹さんに
ほとんどリードされながら 何とか学習している感じでした。
けれど 
今日は しっかりものの妹さんと同等に‥
時にはリードしながら
学習ゲームに熱中する☆ちゃんの姿がありました。

☆ちゃんは 足し算が全然できなくなっています。
今 2年生なので
くりあがりの足し算の基礎となる10の合成を
ゲームで学びました。

写真のケーキやさん遊び♪

大判トランプ(100円ショップ)の1から9までの
カードを使います。
向かい合って トランプを5枚ずつ配ります。
デコレーションボール(100円ショップ)を
マークの上に乗せていきます。

相手のケーキの数と自分のケーキの数が
合わせて10になったら
オーブン行き♪
そうっと それらをテーブルから降ろして
次のトランプを配って5枚ずつにします。

LDのある子とゲームをする場合
勝ち負けよりも
その過程が ごっこ遊びのような楽しさが感じられるように
するといいです
ゆっくり楽しみながら
覚えられるからです。
わからないときは 手を見せて 何度もヒントを与えます。
☆ちゃんは 夢中で
それは根気良く遊んでいましたよ♪

今日はこれ以外に 時計の読み
大きな数を学ぶゲーム
かけ算ゲーム 
漢字の学習をしました。

元気に笑顔で帰っていった☆ちゃん♪
また来年 遊びに来てね。


発達障害のある子に教えるコツをまとめた記事を整理しました

2007-12-15 21:01:06 | 発達障害児に教える基本
教えるプロでも 教えることが難しい!
発達障害を持った子に教えるコツをまとめた記事を整理しました。


発達障害のある子に教えるコツ→

発達障害のある子に教えるコツ2→

手遊びおしゃべり立ち歩きが止まらないADHDの子に教えるコツ→☆
アスペルガーとLDのある子に教えるコツ→

アスペルガーとLDのある子に教えるコツ2→

発達障害のある子に教える基本の基本→

発達障害のある子に教える基本の基本2→

ひらがなや漢字を覚えるための記事を整理しました。

2007-12-15 20:28:59 | 漢字
ひらがなや漢字の学習を支援する記事を整理しました。


筆圧を鍛えて ひらがなを書く準備をする記事
ひらがなを覚えるためのドーナツ屋さんごっこ

書くための準備→☆書くための準備2→☆

いったん癖になった書き順が直らない子→

漢字を読むための記事

漢字の読みを教える方法→

漢字の読みを教える方法(音読の準備)→☆

漢字の書きをはじめて教える→

漢字の書きを始めて教える2→☆

難しい漢字を教える→

国語の読解問題が解けるように

2007-12-12 18:48:26 | 国語
国語の読解問題が
ちんぷんかんぷん!!
という子は
多いです。

まず長い文章を読まないとはじまらない
読解問題は
ほんとに 教える側泣かせ
ですよね。

私が国語の読解問題を教えるときは
実際 国語ワークをさせる前に
絵本でトレーニングさせるようにしています。
絵本だと イラストがあるので
パニックを起こさせずに
さまざまな問いの形に慣れることができるからです。

まず「絵本で国語クイズをするよ!」と
いつもの読み聞かせと一線を引くようにしてます。

「落し物をしたのは だれでしょうか?」
「どうして うさぎさんは泣いたのでしょうか?」
「季節はいつでしょうか?」
「はじめに何をしたのかな?」
など 
絵本を読み進みながら 
子どもの学年の国語ワークの設問にある
だれが‥? どこで‥? どうして‥?
といった問題を出します。
クイズ番組みたいに 
正解したときに 「ピンポーン」間違えたら「ブッブー!!」
と言うと 楽しいですよ。


絵本を使った学習は
作文のトレーニングにも役立ちます。
興味がある方は↓こちらも見てくださいね。

作文を書くのが苦手‥どうする? 

作文を書くのが苦手‥どうする? 


子どもの心に配慮した支援は難しいのでしょうか?

2007-12-10 19:17:55 | 番外
学校の学習ペースについていくことは難しい‥
でも ゆっくりなら理解できないこともない‥

授業に集中できない‥
でも授業内容にはついていける‥

軽度発達障害の子の
困っている部分や
必要な支援はさまざまです。
ごくごく問題が軽い子であっても
フォローなしで過ごしていると
取り返しがつかないほど
学習が遅れてしまうことは よくあります。

でも‥
でも‥なんです!
学校に支援をお願いすると
知的な問題はほとんどなくて
自分だけが 周囲と違う対応をされると
深く傷ついてしまう子らを

深く深く傷つけてしまうような支援案
出されることが多いんですよね。

もっとさりげなく
ただですら不安でいっぱいな子らを
支援する手立てはないのでしょうか?

すごく恥ずかしがり屋で 自分だけ特別扱いされるのが耐えられない子が
授業中に特別な先生が隣についている支援をすすめられる

勉強は十分ついていけて
それを誇りにがんばっている子が 
落ち着きのなさを理由に特級への在籍をすすめられる

そうした対応は支援策としては
問題ないかもしれませんが
それを受ける子どもの気持ちに立てば
「いじめ」にも似た苦しみを与えるのではないでしょうか?

もっとさりげなく
子どもの心に配慮しつつ
支援していく方法はないのでしょうか?

多くの大人の知恵と心が必要な問題では
ないでしょうか?



言葉の遅れが心配な時に

2007-12-09 19:29:12 | 番外
1歳3ヶ月くらいになっても 
言葉がでてこない‥
2歳近くなっても
単語を2~3個しゃべるだけ‥
うちの子 言葉が遅いんじゃないかなぁ‥?と心配になる方も
多いと思います。

そのほとんどの場合は 
少しするとしゃべりすぎるほど しゃべりだす
心配のないケースが多いと思います。

ただ まったく気にしない 不安なまま何もしない‥
でいるよりも
発達障害や聴覚障害 舌の障害の情報に目を通し
言葉遅れ以外に心配な点はないか
冷静にチェックしておくことも大切だと思います。
もし言葉以外の問題がたくさんある場合
専門家を訪ねて相談するといいですね。

中川信子著の「ことばの遅い子」(ぶどう社)という本の中に
こどもが話ができるようになるまでに
どんな力が必要かが紹介されています。

十分泣く
特に困ったときやイヤなことがあったとき
泣いたら 大人が来て助けてくれるとわかること。
(これが お話する気持ちのもとになるそう)

生後3,4ヶ月のころの声の使い分け。
(コチョコチョしたり いないないばあをしたりして相手をしてあげることが
大事)

聞いて分ける 聞いて覚える
言葉の調子を聞いて聞き分けられるようになる

同じものを見る 気持ちを共有する
相手が見ているものをいっしょに見ようとする

バブバブおしゃべり

手や指が器用になること

まねっこ
まねする気持ちのない子は 学ぶことができないそう。

話しかけられたことがわかる

手指の動かし方

表情で気持ちを表す

ボール投げなどのやりとり遊び

指さし
ことばが言えなくても 指さしで伝えようとするなら
それがことばにつながっていくと
考えられるそう‥。

つまり 言葉が遅いから
言葉を教えなきゃ!!と思うのではなくて
温かく楽しい親子のコミュニケーションが
言葉を育てるんですね。
それに 関係ないように思える指先のトレーニングや
ボール遊びが 言葉の発達にを助けるんですね。

言葉の問題だけでなく
大人と同じものを見たり 気持ちを共有できる
まねっこ好き
手先が器用は
学習がスムーズに進む
賢い子の特徴です。


元気になった☆ちゃん♪

2007-12-08 19:27:31 | 学習障害児の親子レッスンから
今日は
算数のつまずきから
何もかもできなくなってしまった☆ちゃん


2度目のレッスンの日でした。
半月ぶりに会う☆ちゃん
生き生きした明るい表情で勉強に取り組んでくれました。
お母さんの話では
2の段を覚え
ゆっくりでも自分からチャレンジする様子が
見られるようになったそうです。

☆ちゃんと 
升目にいちごのおもちゃを入れながら
掛け算をとなえる学習。
くりあがりを学ぶ
9人乗っているバスにあとから○人来た!という学習。
それを発展させてする2桁のたし算の学習。
5,10,15,20‥と言いながら
時計の分の読み方を学ぶ
立体図形の模型でゲームをしながら
辺の数 面の数 上から見た図 横から見た図を学ぶ
写真の折り紙で図形を作る学習
をしました。
どれもきちんと課題をこなせた☆ちゃん
自信に満ちた笑顔で帰っていきました。

障害?個性?何だか引っかかる言葉

2007-12-06 20:16:42 | 番外
ネットの掲示板で

ADHDって、自分が障害者だっていう意識あるのかな? 全く謙虚さがないというか、フツーの人より図々しいというか‥
という書き込みを見つけました。

この書き込みをした人が 
どんな人間関係で いや~な経験をしたのかは知る由もありませんが‥
えらく上から目線の言葉使い‥
おまけに こんなにも人に
謙虚さを求める方ですから 
おそらくご自分は謙虚さから遠い方だろうとお見受けしました。

無視しておけばいい‥そう思っても こういう意見の
「障害」という言葉に妙に引っかかるは
私だけではないと思います。

確かに発達障害の子は
定型発達の子が難なくこなしていくことも
時間がかかったり
なかなか身につかなかったりします。
多くの支援も必要としています。

でも発達‥障害‥という呼び名
何だかちがう感じがするんです。

だからって「個性」と呼んでしまうと
その子のハンディーがあいまいになって
できないことの原因を
その子の怠けや 親の甘やかし
に求める人が続出しますよね

たかが名前‥
されど名前‥

いつも ここでぐるぐる‥もやもや‥しています。

私が発達障害のある子に教える時
目的は「ふつう」に近づけることや
迷惑をかけないようにさせることではありません。

その子が自分の長所に気づき それを大切に思う心から
困難でも
ゆっくりでも 
自分の短所を克服していって
その子らしい素晴らしさを発揮していくためです。
その子しか作っていけない人生を
自信を持って歩んでいってもらうお手伝いがしたいのです。
そこには 障害もふつうもありません。
何が原因か 誰が悪者か探す必要もありません。

しかしこの言葉の問題にぶつかるとき‥
この言葉が誰かを傷つけるとき‥
いつも ぐるぐる‥もやもや‥に舞い戻ってしまうのです

落ち着きが無くて 集中できない子には?

2007-12-05 21:23:29 | ADHD
☆くんは小学4年生。
気の進まない勉強の時は
小声でぶつくさつぶやきながら
やっています。

耳をすましていると
「あーめんどくさいから 適当に書いちゃえ。」
「これ苦手だから 適当にしちゃえ。」
と言ってます。

「今 適当にしちゃえって言ったでしょ。それで ちゃんと読まずに
あてずっぽうで書いたんでしょ。」と問い詰めると
「適当にした方が あってたらどうする?
ちゃんと読んで解いたら0点で
適当に書いたら100点だったらどうする?」と言い返します。
「それでも適当に書いてはだめ。
ちゃんと読んで考えるの!」と言うと
「へえ!じゃあ 先生は0点の方がいいって言うの?」

もし☆くんの言ってることの間違いを指摘したり
叱りつけたりすると 
結局 ☆くんの思うような展開になって
☆くんは理由をつけて きらいな学習に手をつけません。

そこで
「そう。それでも読んで書くの!」と することだけを言います。
「じゃあ 今度から一生そうする!」
「いいえ!今度でなくて 今 読んで書くの!」
「でもめんどくさいんだ。」
「今 書いて読むの!」
「あのさ‥」
「今 書いて 読みなさい。いやだなあ めんどうだな‥という気持ちを
乗り越えなくてはだめよ。」
「でもさ‥この問題‥」
「今やるの。読んで考えるの!」
☆くんはしぶしぶ書いて考えはじめました。
すると ちゃんと自力で解けるのです。

この☆くんとのやりとりは
障害が重複している子に指導する方法 
から学んだ接し方です。
重複児だけでなく 
あー言えば こー言う子に かなり効果のある方法ですよ。
 
子どもが揚げ足を取っても 言い訳しても 反抗しても
泣き言を言っても
大人は
今 やるべきことを言う!!
これにつきます。

帰り際 「お母さんがしつこく怒る‥。」と愚痴る☆くんに
「私は怒らないけど 何を言われても‥今 しなさい!というでしょ。
怒られるのと 怒られないで今しなさい!と言われるのは どっちがいいの?」

☆くん 「怒られる方がいいよ!」と即答でした。




「自閉症の僕が飛びはねる理由」

2007-12-04 19:58:11 | 自閉症
自閉症という障害を持つ
東田 直樹くんという中学生の男の子が
「自閉症の僕が飛びはねる理由」という本を書いています。

東田くんは 会話ができません。声を出して本を読んだり 歌ったりはできるのですが 人と話をしようとすると言葉が消えてしまうらしいのです。
簡単な買い物もひとりでできないのだそうです。

なぜ 僕にはできないの‥
悔しくて悲しくてどうしようもない毎日を送っていた東田くん。

会話はできなくても 訓練により筆談というコミュニケーション方法を
手に入れました。そして今ではパソコンで原稿がかけるまでに
なったらしいのです。
東田くんは 童話も書いていて
「グリム童話賞」の中学生以下の部大賞受賞をはじめ
多くの受賞歴があります。


東田君は

自閉症の子の多くは 自分の気持ちを表現する手段を持たない。
両親さえ 自分の子の気持ちがわからない場合が多い。
だから 自分が
自閉症の人の心の中を僕なりに説明することで
少しでもみんなの助けになれたら幸せだ!

そう考えて この本を書いたそうです。

東田君の紹介の言葉~
自閉の世界は みんなから見れば謎だらけです。
少しだけ僕の言葉に耳を傾けてくださいませんか?

この本で東田君は
いつも同じことを尋ねるのはなぜですか?
どうして質問された言葉を繰り返すのですか?
どうして何度言っても分からないのですか?
どうして目を見て話さないのですか?
声を掛けられても無視するのはなぜですか?
何が一番辛いですか
跳びはねるのはなぜですか
空中に字を書くのはなぜですか?
どうしてパニックになるのですか?
などの58項目の質問に
とても丁寧に答えてくれています。
どんな自閉症の専門書を見ても分からないような
貴重な知識が得られます。
本当にすばらしい本です。

ひとりでも多くの人がこの本を手に取ることを
願っています

これまでの算数の教え方の記事を整理しました

2007-12-02 17:03:25 | 算数
算数のスタート地点でつまずいてしまった!!
という子のための過去記事をいくつか整理しました。
よかったら読んでくださいね。


くりあがりくりさがりの理解のための教具づくり→☆

どうする?計算ができない子→☆

どうする?計算ができない子2→☆

文章題が苦手な子に教える方法→☆
文章題が苦手な子に教える方法2→☆

発達障害の子に自信を持たせる九九学習→☆

指でする計算を卒業できない子には?→☆
指でする計算を卒業できない子には?2→☆

発達障害児のためのはじめての算数1→☆

発達障害児のためのはじめての算数2→☆

発達障害児のためのはじめての算数3→☆
算数の記事は 時計や分数 割り算など他にもいろいろ
書いているのですが
今回はこれくらいで‥
また時々整理して紹介しますね

発達障害のある子に教える割り算

2007-12-01 21:26:06 | 計算
かけ算は暗唱なので
何とか覚えることができた!
でも‥
割り算がさっぱりわからない!!
という子は多いです。

割り算の教え方がわからない~という親御さんの声も
よく聞きます。

そこで 教室ではじめて割り算を学ぶ子たちに
教えている方法を紹介します。

写真は
親子レッスンの子がねんどで作ってきてくれた
???‥
まあ 数える教材は何でもかまいませんので‥

かけざんを言いながら
「3×1=3 3×2=6 3×3=9 ‥3×5=15」
と3ずつ置いていきます。
そこで
「15個を3人で分けたら 何個ずつになるかな?」と
たずねます。
そうした問題を
目で見て確認させながら教えます。

割るという概念の理解が難しい子も
「同じ数ずつお友達と分ける」というイメージは
浮かびやすいようです。

他に
「3かける3は9 9わる3は3
4かける2は8 8わる2は4!」
とかけ算を言った後で 割り算を言う練習をするのも
割り算をマスターするのに役立ちます。