僕が就職して、最初の給料で買ったものです。
最近はあまり名前を聞かないけれど、iitalaのEGOという食器で一躍有名になった、
ステファン・リンドフォースのスタッキングチェアです。
神戸のあるお店で、その鮮烈なカラーに惹かれて買ってしまいました。
合板を綺麗にまげて成型し、そこに鮮やかなカラーを塗装。
脚はスチールで黒く塗装してあり、座面とのコントラストがとても綺麗です。
すわり心地は、まあまあ良いです。
座面がほどよくやわらかくしなるので頼りないといえばそうだけど、
楽な気持ちで座れる椅子でした。
でした…っていうのは、
ちょっと今壊れていて修理しようとしているとこなんです。
ところで椅子っていうのは、自分の中でとても大きい存在です。
僕がデザインの世界に行こうと思った最初のきっかけも椅子だったような。
大きさ的にも要素的にも抜群の身体的スケールだから、
プロダクトとしてのメッセージが概念なんかじゃなく、
身体自身にストレートに入ってくるように感じます。
大学のときにも一度椅子を製作したけれど、
あれは巨匠の作品の模倣(にすらなっていなかった)だったので、
今もう一度、自分のイメージをしっかりと形にしたいな、と思います。