日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

食の、放射能汚染をどう乗り切るか

2011-03-24 02:24:12 | Weblog
昨日、一昨日の雨には、福島原発の放射性物質が混ざりこんでいたようで。
http://atmc.jp/ame/

東京都の上水道に200ベクレルのヨウ素が検出されたそうな。
WHO安全基準は10ベクレルですから、その20倍。
日本は最近300ベクレルに引き上げ(笑)
ミネラルウォーターは、どこも売り切れ。
ヤフーオークションでは水のペットボトルが6本8000円もの価格で落札されています。

チェルノブイリ原発の時の教訓から、自分が想像していた通りの展開になってきました。
外出を控えたり、マスクを使用したり、室内を密封するなど、フランス政府の対応マニュアルとだいたい同じことをしてきたので、さほど間違っていなかったでしょう。

これからは産地の遠い葉野菜が暴騰するでしょうから、まだあるうちに冷凍野菜を買い込んでおきました。

今のところ、2ヶ月分くらいの水や食料の買い置きがあるので足りていますが、何年もの長期戦になるとなかなか難しいです。

まず、3号炉がプルトニウムを加えたプルサーマル発電をしていたのに、一番被害を受けていることが気にかかります。

某東京電力社員によると、2号機は炉心の損傷があり、3号機の燃料棒が外部に飛散している可能性があるとのことです(これは、笑えません)
http://www.nikaidou.com/archives/11711

現状で放射能は拡散しっぱなしで、福島原発の格納容器の封じ込めまで最低2年くらいかかりそうなので(チェルノブイリの時の例からみて)、それまで食の安全を保つのは容易いことではないです。

チェルノブイリ事故の時、オーストリアなどは葉野菜や乳製品の販売禁止、公園の砂場で子どもを遊ばせないなど、国が国民を守ってくれたそうですが、日本はそうではありません。

何食べても、何飲んでも安全な風にしか報道されていないので、自分の身は自分で守らなくてはなりません。

スーパーに行くと、水が手に入らない、納豆が手に入らない、牛乳が手に入らない。パンや米は手に入る。白菜の1/8カットなんて初めて見ましたが、100円なんて高すぎます。

なぜかヨーグルトが売り切れていたので笑ってしまったのですが、震災で生き残った人がヨーグルトで飢えをしのいでいたというだけで、売れてしまうなんてねえ。

車のガソリンは震災後初めて給油したのですが、並ばないで給油できましたね。昭和シェルはすごいや。

これから、何を食べて生きていけばいいのか本当に難しいのですが、北海道産や、西日本産の食品は、まだ安全でしょう。

安全な食品は、より購買力のある都会の方に流れてくると思われますが、逆に、地方に福島産、宮城産、茨城産、栃木産の野菜が流れていくことも想像できます。

肉や魚などは輸入食品が無難でしょう。

農家の心配をする都会の人が多くて素晴らしいと思うのですが、元農家の立場から言えば、消費者に放射能入りの農産物なんて、農家にもプライドがあるので売れないと思います。

広瀬隆さんによれば、酵母菌の入った手作りの味噌が体内被曝に効くそうですが、これも情報が伝わるとすぐさま市場から消えてしまうでしょう。

原発がどんなものか知ってほしい

2011-03-23 04:33:49 | Weblog
これは、僕の日記の読者には読んでおいて欲しいなあ↓

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

一部コピーしときます。

> ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。

 例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。

> ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が外部被曝よりもずっと危険なのです。体の中から直接放射線を浴びるわけですから。

> 私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。でも、私の母が何時も言っていたのですが、「死ぬより大きいことはないよ」と。じゃ死ぬ前になにかやろうと。原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。

> 原発で初めて働く作業者に対し、放射線管理教育を約五時間かけて行います。この教育の最大の目的は、不安の解消のためです。原発が危険だとは一切教えません。国の被曝線量で管理しているので、絶対大丈夫なので安心して働きなさい、世間で原発反対の人たちが、放射能でガンや白血病に冒されると言っているが、あれは“マッカナ、オオウソ”である、国が決めたことを守っていれば絶対に大丈夫だと、五時間かけて洗脳します。  

 こういう「原発安全」の洗脳を、電力会社は地域の人にも行っています。有名人を呼んで講演会を開いたり、文化サークルで料理教室をしたり、カラー印刷の立派なチラシを新聞折り込みしたりして。だから、事故があって、ちょっと不安に思ったとしても、そういう安全宣伝にすぐに洗脳されてしまって、「原発がなくなったら、電気がなくなって困る」と思い込むようになるのです。

 私自身が二〇年近く、現場の責任者として、働く人にオウムの麻原以上のマインド・コントロール、「洗脳教育」をやって来ました。何人殺したかわかりません。みなさんから現場で働く人は不安に思っていないのかとよく聞かれますが、放射能の危険や被曝のことは一切知らされていませんから、不安だとは大半の人は思っていません。体の具合が悪くなっても、それが原発のせいだとは全然考えもしないのです。作業者全員が毎日被曝をする。それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事です。本人や外部に被曝の問題が漏れるようでは、現場責任者は失格なのです。これが原発の現場です。

> 私はこのような仕事を長くやっていて、毎日がいたたまれない日も多く、夜は酒の力をかり、酒量が日毎に増していきました。そうした自分自身に、問いかけることも多くなっていました。一体なんのために、誰のために、このようなウソの毎日を過ごさねばならないのかと。気がついたら、二〇年の原発労働で、私の体も被曝でぼろぼろになっていました。

何だこれ(笑)

2011-03-22 17:59:03 | Weblog
http://www.news-postseven.com/archives/20110320_15548.html
 地震発生から菅政権は混乱の度合いを深めていった。地震発生翌日の3月12日夜、原発より先に暴発したのは、菅直人首相だった。

 その日、経済産業省原子力安全・保安院の中村幸一郎・審議官が、「(1号機の)炉心の中の燃料が溶けているとみてよい」と記者会見で明らかにした。ところが、菅首相は審議官の“更迭”を命じた。

「菅首相と枝野官房長官は、中村審議官が国民に不安を与えたと問題視し、もう会見させるなといってきた」(経産省幹部)


なんで、FNNの世論調査で民主党支持率がアップしているのか、ぜんぜん分かんないぞ。

おーい、空き缶なんとかしてくれ~。

電源確保と、冷却装置。

2011-03-21 14:11:33 | Weblog
以前働いていた会社が、大きめの電気炉を扱っていたので、炉の周りの冷却用の配管やら、循環ポンプ、空気循環させるダクトや、ダウンドラフトやらを知っているので、原子炉の図面を見せられると何となく想像できるのですが。

電源確保できたとしてもですよ。

不純物の少ない冷却水の配管でさえ詰まりやすいのに、海水で冷却させて塩だらけになったものをどうやって回復させるのか、簡単にできると考えている人たちは、馬鹿じゃないかと思います。

それが水素爆発でどこまで損傷したかも分からない建屋の中の話なわけでしょう。

消防レスキュー隊員が、あの距離でも放射能(60ミリシーベルト)が危険すぎて、2.3歩前に出ると放射線が100倍になるので近づけないというのに、誰が炉内の塩分を取り除いたり、配管を交換したり、無数の電気配線を修理できるというのでしょうか?

それに水流をコントロールさせる電磁弁は、どうやって復旧させて、どこで操作するんでしょうか?

天井が落ちた瓦礫は、どうやって取り除いて、どうやって循環パイプをそれらから守るんでしょうか?

レスキュータイが永遠に被爆しながら、永遠に海水入れるのでしょうか?

おそらく冷却ポンプを回した時点で、ポンプが詰まってこりゃだめだとなると思われます。

僕は、チェルノブイリと同じように、一刻もも早くコンクリート詰めの石棺にした方が被害を最小限に抑えられると思いますよ。

チェルノブイリの時の食品汚染

2011-03-21 13:20:07 | Weblog
マイミクの雲上仙人さんの日記より

放射能はタバコよりも害毒がない! と政府発表
http://blog.livedoor.jp/aramar88/archives/52157843.html


雲上仙人の書いていることは全く正しいのですが、最近は親しい人の間でも、楽観論がはびこっているので頭が痛いです(^^;

チェルノブイリの時に問題になっていた食品ベクレル数値は、ドイツやイタリアなどの農産物で数十ベクレルから数百ベクレルでしたが、その値でも乳製品は廃棄処分されました。もっとも高かったのがトルコ産の紅茶だったのですが、それでも1万ベクレルくらいだったと記憶しています。

それが、ほうれん草で15000ベクレルにもなっているものが、この日本で検出されているのですよ(笑)

それが国の安全基準値の6倍になっても、食べても安全だという報道ですが(30年前よりずいぶん基準値が上げられていますが)、根拠を積み立てて決めたはずの安全基準値が、何のための基準値なのかサッパリわかりません。

自然放射能などの体外被曝と、それを肺や消化器に取り込んだ場合の体内被曝をごちゃまぜにした政府系デマゴギーには、まったく意味がないでしょう。

30年も前から、煙草ではこれくらいだからまだ安全だとか、自動車事故で7千人死んでいるから大したことはないと、比較させたときの優位性に価値観を転化させる人がいるのですが、自動車事故は自動車事故で危険なので対処するべきですし、煙草は煙草で害があるので注意するべきですし、比較することには何の意味もありません。

どうして海外では、政府が国民を守ってくれる情報公開をしているのに、この日本という国では国民を騙そう騙そうとしているのかが、本当に困ったものです。

半減期について考えてみても、半減期とは放射線が半分になるまでの時間でしょう。ヨウ素の8日という短い半減期でも、安全な基準値になる数週間後までにほうれん草は腐ってしまうでしょう。

セシウムなどは半減期が30年もあるので、未だにヨーロッパでは数百ベクレルの数値が検出されている食品が少なくありません。

それどころか、チェルノブイリの放射能はコンクリートで固められた石棺にどうにか閉じ込められていますが(地下水から洩れるものは止められませんでしたが)、福島原発は未だに野ざらしです。

野ざらしなので、放射能は新たなものが日ごとに、畑や人が歩く路面に累積され続けているわけですから、半減期など待っていても意味がありません。

まともな人間なら、他人だからといって汚染食品に安心感を与える罪を起こさないことと、少なくとも自分の子どもには食べさせないことが肝心でしょう。

水道水や地下水からも放射能が検出されているので、僕はミネラルウォーターでコメを炊いていますが、安全なミネラルウォーターが手に入るなら、買いだめしておくべきです。

福島から一家7人が

2011-03-20 04:22:59 | Weblog
チェルノブイリ周辺と、日本地図を重ねた画像です。

昨日は、福島に住む遠い親戚が一家7人で脱出。僕が以前住んでいた千葉の家に引っ越して来ました。

外国人を始め、彼らの行動がオーバーアクションなのかどうかは、ふだん見ている地図が、世界地図なのか、日本地図なのか、それだけの差だと思われます。

職場の女の子が、ブラジルに帰った。

2011-03-19 08:30:22 | Weblog
職場の日系ブラジル人の女の子が、昨日人事で手続きをしていたのでピンと来たのですが、離職して母国に帰るそうです。

人事の女性もそこまでやるかとびっくりしていましたが、外国人にこのような態度で教えられないと、分からないのが日本人の鈍いところです。

一国も早く、コンクリートで石棺にしなければならない4基のスクラップ原発を、焼け石に水の消防車で対処していたり、「ただちに健康に被害が出るわけではない」という言葉のマジックを扱う詐欺師のような政治指導には、外国人は騙されないでしょう。

東北電力から引いた電源確保や、モーターの交換を行っても、塩だらけの容器や配管では動かないでしょう。

30キロ圏内をまだ安全だと言っている日本の政府と比較すると、海外の政府は良心的です。

ブラジル人の女の子は、ようやく28日の飛行機チケットが取れたと喜んでいました。

僕の職場では原発の被害については、まだ分からない人たちばかりですから、職場のトップに直接メールしている最中です。

日本人は今、正常なパニックを起こさなければダメです。

こう書くと、お前は悪い情報ばかりを持ち出して不安を煽るつもりかと叱られそうですが、共産党が何年も前に予見させていた悪いデータを、まったく無視したために、今の原発事故が起こっているわけです。

ネガティブなデータを受け取って、じっと見つめ続けられる忍耐力がないと、これからの放射能被害から自分の身を守ることはできないでしょう。

このような状況になると、反原発活動をやっていた人たちも態度が優しいです。

ミルクをこぼさないようにベストを尽くしてきた人たちなら、こぼれたミルクが元に戻らないと泣いていてもしょうがないと分かっているわけですから。

ポジティブな情報を信じる人たちは、未だにこぼれたミルクをかき集めているようですが、なんだか悲しい光景です。

生まれた土地に愛着を持ち、仕事優先の日本人なので、被災地で踏ん張っている人の気持ちも分かります。

しかし、まずは命あってのものだねです。

仕事の継続や復興は、40代も半ばに近づいている僕のような年配者がやればいいわけで、せめて、若い人だけでも十分に安全が確保されている離れた場所に移住して欲しいです。

そして、ほとぼりが冷めた頃に、将来の日本を担っていって欲しいと思います。