日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

職場の女の子が、ブラジルに帰った。

2011-03-19 08:30:22 | Weblog
職場の日系ブラジル人の女の子が、昨日人事で手続きをしていたのでピンと来たのですが、離職して母国に帰るそうです。

人事の女性もそこまでやるかとびっくりしていましたが、外国人にこのような態度で教えられないと、分からないのが日本人の鈍いところです。

一国も早く、コンクリートで石棺にしなければならない4基のスクラップ原発を、焼け石に水の消防車で対処していたり、「ただちに健康に被害が出るわけではない」という言葉のマジックを扱う詐欺師のような政治指導には、外国人は騙されないでしょう。

東北電力から引いた電源確保や、モーターの交換を行っても、塩だらけの容器や配管では動かないでしょう。

30キロ圏内をまだ安全だと言っている日本の政府と比較すると、海外の政府は良心的です。

ブラジル人の女の子は、ようやく28日の飛行機チケットが取れたと喜んでいました。

僕の職場では原発の被害については、まだ分からない人たちばかりですから、職場のトップに直接メールしている最中です。

日本人は今、正常なパニックを起こさなければダメです。

こう書くと、お前は悪い情報ばかりを持ち出して不安を煽るつもりかと叱られそうですが、共産党が何年も前に予見させていた悪いデータを、まったく無視したために、今の原発事故が起こっているわけです。

ネガティブなデータを受け取って、じっと見つめ続けられる忍耐力がないと、これからの放射能被害から自分の身を守ることはできないでしょう。

このような状況になると、反原発活動をやっていた人たちも態度が優しいです。

ミルクをこぼさないようにベストを尽くしてきた人たちなら、こぼれたミルクが元に戻らないと泣いていてもしょうがないと分かっているわけですから。

ポジティブな情報を信じる人たちは、未だにこぼれたミルクをかき集めているようですが、なんだか悲しい光景です。

生まれた土地に愛着を持ち、仕事優先の日本人なので、被災地で踏ん張っている人の気持ちも分かります。

しかし、まずは命あってのものだねです。

仕事の継続や復興は、40代も半ばに近づいている僕のような年配者がやればいいわけで、せめて、若い人だけでも十分に安全が確保されている離れた場所に移住して欲しいです。

そして、ほとぼりが冷めた頃に、将来の日本を担っていって欲しいと思います。