日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

脳科学について。

2011-01-07 10:04:15 | Weblog
ホンマでっかTVに出ている脳科学者、澤口先生は、自分とは何かということで哲学書を読み漁っているうちに挫折し、脳科学者に転じてから全てのことが分かってしまったのだそうです。

なるほどと、うなずいてしまいました。

僕が影響を受けた「唯脳論」は、養老孟司さんが書いたのは1990年でしたから、今から20年も前のことでしたね。

その頃は、心は神聖なもので、脳の中にあるなんて意見はけしからんというのが常識でした。

「唯脳論」は、人の心とは機能であり、脳は構造であり、その二つが対応しているということです。

「唯物論」でも、「唯心論」でもありません。

コンピュータが機械であり、電源を入れると機能するのと全く同じ理論。

人間の電源がどう入るかというのは、私たちが朝になると覚醒するのは、脳内からノルアドレナリンという物質が分泌されると覚醒状態に入るわけです。

人間の神経伝達には、異なるいくつかの系統があって、電気的なシナプスによる言語系、皮膚や筋肉感覚などの神経系、βエンドルフィンやノルアドレナリンなど物質によって作用する感情系、脳から血中に流れて内臓を動かすホルモン系ですね。

異なる神経系から、何層もの体が重なって、それらが無意識、有意識で相互に連携しているというのが人間なわけです。

自我なんていうのは、人間という大いなる自然のほんの一部なのですが、人間はそのちっぽけな自分が自分だと思っているわけです。

「自分とは何か」と考えていた、澤口先生のこれからの目標は仙人になることだそうですが(笑)、何やら自由に自分を動かしたいというのが人間の心理だと思われます。

おそらく人生の達人とは、自分の中に理性的な支配者がいることを確信して、原始的な脳機能である「欲望」や「感情」に流されやすい、「獣」の部分の自分を飼いならすことのできる人に他ならないでしょう。

宗教に洗脳されている人間には、わかるかな~ぁ。

わかんね~だろうなあ~(笑)

介護と、変顔(へんがお)

2011-01-07 01:17:28 | Weblog
昨年は、若い人の間で変顔(へんがお)をメールで送りあいするのが流行っていたそうですが、下らねーなと思っていました。そうそう、モデル兼タレントのJOYなんかが、やっているやつです。

しかし、最近疲れていることから、いつも不機嫌な利用者さんにヘロヘロになった状態をそのまま変顔にすると、大笑いしてくれたので色々な介助をしやすくなりました。

僕の変顔は、アップロードはしませんが、舌を出して白目をむき出しにして顔をナナメ45度に向けて、「ふぉんにひわ(こんにちは)、○○さん」などと、レロレロな喋り方をすることです。

「また一つ、つかんだね!」と、20代で美人の先輩職員も、大受けしながら言ってくれました。

もう40歳代も半ばの僕は、いったいどうなっていくのでしょう。


今日は、僕がこの業界に飛び込んで、8ヶ月の間に覚えたポイントを書いてみようと思います。

今まで覚えた介護テクニックで、トランス(移乗)技術や、排泄介助、入浴介助などの基本をしっかり身につけたとしても、心理面で身につけなければならないことは、もっとたくさんあるのですがそれらのことについて。

・帰宅願望や、徘徊をする人には仕事を休みなく与えること。

・怒りっぽい人には、笑わせること。

・耳の遠い人には、ちゃんと分かるように大声で話すか書くかして、きちっと伝えるための手を抜かないこと。

・目の見えない人には、今の時間や場所、身の回りの状況を伝えて安心させること。

・不穏になりやすい人には、寂しくない状況を極力つくること。

・物やお金を盗まれたといつもいう人には、面倒でもしまった場所を見つけるまで一緒に探してあげること。

・トイレや入浴の羞恥心のある人には、声かけを徹底して、介助の納得してもらうこと。

・暴力的な行動に出る人には、何か伝えたいのに伝えられないサインがあるということ。

・重症のアルツハイマーの人でも、けっこう物が分かっていることを知ること。

・認知能力の比較的高い人の前では、私語を慎むこと。手を抜かないこと。約束を守ること。

・職員のストレスを入居者に伝えないこと。ストレスを抱えないこと(笑えるほど無理だが)


こんな感じかなあ。

基本的に、老人が好きな人でなければできないのですが、家庭における介護疲れの問題などは、徘徊する老人を24時間見守っていなければならなかったり、突然怒ったり引っかかれたり、血の繋がった自分を忘れられてしまったり、長年いびり続けられた長男の母親なんかを5年、10年と介護するのは、そりゃあ苦痛以外の何ものでもないでしょう。

大手スーパーなどでホームヘルパーの資格が人気ですが、ちょっと学んでおくのは悪くないと思われます。

かつてない閉塞感

2011-01-04 10:27:25 | Weblog
う~む、疲れています。

そういえば年末年始も仕事をしているのですが、大変なのはパートばかりで、正職員は正月休み分が3日も多いどころか、今月は有給休暇を併せて半分しか出勤していないようです。

変だな~と思いながら、年間労働時間を計算すると2170時間も働いていることがわかり、これで年収計算しても200万円ちょいなのがワーキングプアの痛いところ。

日給月給制なので、休んだらそれだけ所得が減らされますし、仕事内容は正職員と変らないのが困ったところです。

前の会社は大企業だったというのもありますが、今より200時間くらい少ない労働時間なのに、年収ははるかに多かったです。

それにサービス残業が250時間くらいプラスされますからねえ。

かつてない気だるさも当たり前か・・。

どこの会社も低賃金で働くパートなしに、企業利益なんか出ないので、もう少し丁重に扱って欲しいものですよ。

さて、毎年恒例ですが、今年の予想をしてみましょうか。

・今年の展望を考えると、かつてない閉塞感を感じています。

・まず、春の統一地方選挙で民主党は大敗するでしょう。

・そこでスーパーレームダックになった菅総理は、それでも総理大臣が何度も代わるのはよくないことだと総理の椅子に執着し続けるでしょう。

・2011年7月24日にアナログ放送が終了予定ですが、それまでに残り1000万世帯がデジタル移行することは不可能と、延長になるでしょう。

・あれだけ騒がれていたTPPは頓挫するでしょう。

・ipadやスマートフォンを持っていないと、人間ではないような気がしてくるほど米国資本の広告が増大しているでしょう。

・法人税を減税させた税収減少の打撃は計り知れなく、本気で消費税を増税させようとするムーブメントが持ち上がってくるでしょう。

・二酸化炭素による温室効果など、みんなダイオキシンと同様に忘れてしまうでしょう。

・奴隷のような労働を科せられている日本社会から、ドロップアウトする人間が多くなり、職場へ対する合法的、非合法的報復が多発するでしょう。

・オレオレ詐欺を働いていた者は、痴呆老人の家に乗り込み、直接金品を盗んでいくようになるでしょう。

・株価は高くなっても1万2千円止まり。1ドルは80円~85円の間で停滞しているでしょう。

・エコ減税を半減させた経済的打撃が、数ヵ月後に問題になるでしょう。

・終身刑の導入により、事実上死刑制度は廃止に近づくでしょう。

・東京スカイツリーの話題だけで、1年もたせられるでしょう。

・お笑いブームは、まだまだ続くでしょう。

・大企業がやっている野菜工場は、収益の少なさに驚愕して頓挫するでしょう。

・ささやかなレジャー施設であるスーパー銭湯や、映画館が次々店じまいをするでしょう。

・工場動労者や小売業などから多くの人が離職し、介護の仕事をするようになるでしょう。


閉塞感ばかりが漂う日本ですが、笑うカドには福来るといのも不自然なので、みなさん自然体で行きましょう(笑)

新年、おめでとうございます!

2011-01-01 02:35:07 | Weblog
新年、おめでとうございます。

先日テレビ東京の番組で、最近「黒い池上彰」といわれているジャーナリストの上杉隆さんが、菅首相について面白いことを言っていました。

「選挙演説を記者会見と信じこんでいて、国会の場で、今まで何千回も記者会見やってきたといってしまうなど、いろいろな『菅違い』をしている人」

「意外としっかりした総理であると最初は思われていた。十数年ぶりに二世ではない総理が選ばれた」

「総理になるために色んなことを考えてきた人。しかし、総理になったら何をやるかを決めていなかった人」

「菅政権というのは、仙石官房長官と、菅さんの奥さんの信子さん、この二人が決めたことで決まっている」

「菅総理は表向きと、裏向きが違う人で、基本はいい人」


ということを言っていたのですが、これはかなり当たっていると思われます。

要約すれば、「人は悪くないが、天然で、側近者の意見に(仙石+信子)影響されやすい人」といったところでしょうか。

昨日『上司は思いつきでものを言う』という本の話をしましたが、選挙中の消費税増税の話などはまさにそうで、こういう無用心で、天然なところが我が国の首相の正体なわけです。

否が応でも、我々はこの菅政権という船に乗っているのですが、それを踏まえれば今年の我々がどういう運命に晒されているのかを予測できると思われます。

といっても、「総理になったら何をやるのかを決めていなかった人」なわけですから、どの港に到着するのかを決めていない長い航路の途中に日本は晒されているわけで。

このシチュエーションは、映画「ケイン号の叛乱」を思い出してしまいますが、軍規を破ってでも艦長を追い出さない限りは、我々は救われないのかも知れません。

景気については、事業仕分けをしたところで、財源が無いとかいう不勉強さや、ブレーキを踏みながらの景気浮揚なんていうのは、やっぱり無理です。

仮に、コンクリートから人へ、公共事業から医療や福祉へといった、国のインセンティブ大変換が可能だとしても、もっとお金を入れないとGDPは伸びません。

庶民は、嘘の景気対策に踊らされて借金などしないように、節約しながら生きていくしかないでしょう。

どの職種の人も、生き地獄のようなキツイ仕事をしているでしょうが、失業の地獄よりはマシなはずなので、皆さんも、踏ん張って生きていって下さい。