先日の「出社が楽しい経済学」では、「インセンティブ」について語られていました。
「インセンティブ」も非常に重要な経済学用語なのだそうですが、番組のホームページでは、下記のように記されています。
http://www.nhk.or.jp/shussya/word/index.html
→「インセンティブ」とは、人にある行動をとらせたり、それをやめさせたりするためのいわば「道具(アメとムチ)」のようなもの。「誘因」とも訳される。
例えば一番分かりやすいのが「お金」。会社が給料のアップなどで社員のやる気を引き出そうとしているのはご存じの通り。そのほかにも、厳しい刑罰(罰金)が飲酒運転の抑止につながるなど、「罰則」もまたインセンティブになりうる。
自主的に身だしなみに気を配っているつもりの小山内君たちも、会社側から受付嬢というインセンティブを使って操られていることは明らか。
→「インセンティブ」は、私たちが普段なにげなく接しているビジネスの営みのなかにも隠されていることが多い。
例えば、小山内君たちが話題にしていた商業ビルの家賃の仕組みもその一つ。店舗の売り上げがあがれば、大家さんの家賃収入もあがるのが歩合家賃。ならば、大家さんには「テナントとして入る店を応援しよう」というインセンティブが働くはず。つまり、ビルにより多くの客が集まるよう、イベントを開催してみたりビルそのものをお洒落に改装したりといった行動が期待できる。会社の上層部が「歩合家賃の物件」にこだわる理由はそこにあるのだ。
(引用終わり)
高速道路の深夜料金を安くして昼間の交通量を緩やかにしたり、飲酒運転の罰金を高額にして飲酒運転を減らす。或いは、深夜労働を割増賃金にすることにより深夜労働の毛嫌いをなくしたり、介護労働者の賃金を上昇させて就業者を増やすなどは、「インセンティブ」の考え方の一部であると考えられます。
いわゆる「アメとムチ」というものですが、人間は自ら主体的に動いているつもりでも、かなりの部分「アメとムチ」のシステムによって働かされているということです。
小泉首相の「構造改革なくして、景気回復なし」というのも、一つのインセンティブであったと思われます。
今のひもじさに耐えて頑張って働いていれば、いつかは景気回復できるものだと信じて、ニンジンをぶら下げられて国民全員が競走馬として走らされていたわけですが、「構造改革」によってニンジンを与えられることはありませんでした。
現在は、構造改革がムチだけであり、一部の富裕層だけにアメ玉が行くということに気が付いて、競走馬であり続けることを、ドロップアウトしてしまった人も少なくないでしょう。竹中平蔵、渡辺善美、江田憲司あたりは、構造改革が未達成だといって、まだニンジンをぶら下げるようですが、競走馬である日本人はもう疲れ切っているでしょう。
しかし現在のような、昇進も昇給どころか、正社員を維持することでさえ期待できない世の中というのは、ムチだけのインセンティブなので、これ以上維持できないでしょう。
逆に、旧主派と言われた亀井さんのように、アメ玉を与える政治は、何かしら国民にインセンティブを使えば良かったのにと思われます。
「いつかは皆さんの望む構造改革しますから、今後10年間は積極財政の高景気に耐えてくれ」てな感じで(笑)
「インセンティブ」も非常に重要な経済学用語なのだそうですが、番組のホームページでは、下記のように記されています。
http://www.nhk.or.jp/shussya/word/index.html
→「インセンティブ」とは、人にある行動をとらせたり、それをやめさせたりするためのいわば「道具(アメとムチ)」のようなもの。「誘因」とも訳される。
例えば一番分かりやすいのが「お金」。会社が給料のアップなどで社員のやる気を引き出そうとしているのはご存じの通り。そのほかにも、厳しい刑罰(罰金)が飲酒運転の抑止につながるなど、「罰則」もまたインセンティブになりうる。
自主的に身だしなみに気を配っているつもりの小山内君たちも、会社側から受付嬢というインセンティブを使って操られていることは明らか。
→「インセンティブ」は、私たちが普段なにげなく接しているビジネスの営みのなかにも隠されていることが多い。
例えば、小山内君たちが話題にしていた商業ビルの家賃の仕組みもその一つ。店舗の売り上げがあがれば、大家さんの家賃収入もあがるのが歩合家賃。ならば、大家さんには「テナントとして入る店を応援しよう」というインセンティブが働くはず。つまり、ビルにより多くの客が集まるよう、イベントを開催してみたりビルそのものをお洒落に改装したりといった行動が期待できる。会社の上層部が「歩合家賃の物件」にこだわる理由はそこにあるのだ。
(引用終わり)
高速道路の深夜料金を安くして昼間の交通量を緩やかにしたり、飲酒運転の罰金を高額にして飲酒運転を減らす。或いは、深夜労働を割増賃金にすることにより深夜労働の毛嫌いをなくしたり、介護労働者の賃金を上昇させて就業者を増やすなどは、「インセンティブ」の考え方の一部であると考えられます。
いわゆる「アメとムチ」というものですが、人間は自ら主体的に動いているつもりでも、かなりの部分「アメとムチ」のシステムによって働かされているということです。
小泉首相の「構造改革なくして、景気回復なし」というのも、一つのインセンティブであったと思われます。
今のひもじさに耐えて頑張って働いていれば、いつかは景気回復できるものだと信じて、ニンジンをぶら下げられて国民全員が競走馬として走らされていたわけですが、「構造改革」によってニンジンを与えられることはありませんでした。
現在は、構造改革がムチだけであり、一部の富裕層だけにアメ玉が行くということに気が付いて、競走馬であり続けることを、ドロップアウトしてしまった人も少なくないでしょう。竹中平蔵、渡辺善美、江田憲司あたりは、構造改革が未達成だといって、まだニンジンをぶら下げるようですが、競走馬である日本人はもう疲れ切っているでしょう。
しかし現在のような、昇進も昇給どころか、正社員を維持することでさえ期待できない世の中というのは、ムチだけのインセンティブなので、これ以上維持できないでしょう。
逆に、旧主派と言われた亀井さんのように、アメ玉を与える政治は、何かしら国民にインセンティブを使えば良かったのにと思われます。
「いつかは皆さんの望む構造改革しますから、今後10年間は積極財政の高景気に耐えてくれ」てな感じで(笑)