日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

気持ちよくされたときに、サイフの紐は緩む

2009-02-23 22:47:56 | Weblog
『おくりびと』オスカー獲得! 米アカデミー賞・外国語映画賞受賞ということですが。

日本がアカデミー賞で、二本も受賞したようです。

普通の人は、快挙だと思うでしょう。

僕はこれを聞いたとき、昨年の朝まで生テレビで、堀紘一(ドリームインキュベータ代表取締役)が、「ノーベル賞を日本に取らせて良い気分にさせて、オリンピック開催地も東京に取らせて、日本に金を出させる気だ」と言っていたのを思い出しました。

小沢一郎が、クリントン会談で「こちらからは申し込んでいない」などと、そっけない態度を取っていたということは、かなり重要な話をしていたような気がします。

借金漬けのアメリカに金なんかありませんから、8000億ドルの景気対策を支えるために、日本は、また米国債を買わされるわけです。それが円建てだったら貸し方としての優位性もあるのですが、毎回毎回ドル建てで、損益ばかり出されているでしょう。

かつてドル建ての米国債を買った資金は、小泉時代などは50兆円ものドル買い介入をした時のドル資金をあてていました。そのドル買い資金は、政府短期証券という借り換え借り換えの事実上の長期国債で、借金増しの負担は増税となって、今も我々国民を苦しめ続けているわけです。

あの時は、小泉とブッシュの連携で日米同盟が蜜月となったと褒められた見返りに、20兆円の米国債を買わされて、イラク戦争の戦費を日本が下支えさせられていたわけです。

お店で買い物をするときにお世辞を言われると、思わず余計な物まで買ってしまうのと同様、人は気持ちよくされると、サイフの紐も緩んでしまうわけです。

おそらく近々、大規模なドル買い介入が再び行われるようながします。

8000億ドルの景気対策ですから、必要な資金は、少なくとも当時の4倍になるでしょう。その財源はまたもや短期政府証券か、最近話題の政府紙幣になるかも知れません。

アカデミー賞もいらないし、東京オリンピックもいらないから、財政出動した際の自分たちの借金は、自分たちで返してくれと、アメリカには言いたい気持ちです。