のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
うたごえ ウォーキング ボランティア 時々花と金魚

車椅子認知の妻に歌聴かせ

2017年03月01日 07時30分30秒 | ボランティア

ここは認知症の方が多くいる介護施設 月一度通い始めて既に10年になる

あまりにも反応が無いのと 哀しい情景もあり 誰もボランティアが来ない

それでも 歌の持つ力を信じて 私は心を念じるようにいつも向かい合う

 

何年も入所している方も目立つ その方たちの顔色 状態は比較できるようになる

大概は 良くなる時もあるが 一歩前進2歩後退の様子が続く

人間としての尊厳が失われていく状況に 家族などには哀しい現実で 私も切ない

 

それでも エンターティナーの顔は失ってはいけない 皆さんに笑顔と元気を与える為に

奇声を発し続ける方には どうか歌を心の中で歌って下さいと 祈るように演奏する

およそ3分の一の方の眼はうつろか 眠ったり ただ私を見つめるだけ

 

でも どこかで歌は届いている 歌えない心に響いている 時折 眼を覚ます

私と眼が会えば嬉しそうな顔をする 私も弾きながら眼で応える 笑顔が浮かぶ

他の施設ならば 賑やかに笑いも溢れるが ここには無いけれど 静かなうたごえだ

 

 

時には 片づけの時に近い方に挨拶する 握手を求め手を差し伸べる方が多い

歌っていなくても 心に届いていると思える瞬間である 私は両手で包む

この方たちは言葉にならない 多分お礼を言いたいのだろう 手を離さない

 

フロアの正面にエレベーターがある 私が消える瞬間まで手を降ったり見つめている

出来るならば 人としての記憶や笑いを取り戻して欲しい 小さくても口ずさんでと願う

忘却の彼方に入ってしまう方 奇声や怒りなどが出てしまう方 認知症は誰でもなり得る

 

 

いつも車に寄り添う男性が居る 奥様が認知症なのだろう

何の反応も示さないけれど この方が語りかけるように寄り添って歌を聴かせている

お前も一緒に歌っているかい? そんな風に見える この歌は覚えているだろう?

 

奥様の耳の近くで 歌っている光景を私は見る

ご自身 かなりの高齢だが 車いすを押してあげたり こうして歌の時間はともに過ごす

終わってから私に有難うございましたと 丁寧な挨拶をして奥様を連れて行った

 

 

さて 今日は下町のうたごえ いよいよ亀戸での開催 工事中で1か月出来なかった

月に2回から3回実施していたので 集まる皆さんは私と同じ 待ちかねていただろう

その前に これから本所地域プラザのうたごえ会場確保の抽選会がありもうすぐ出発だ

 

     最後までお読みくだ-さいまして有難うございました m(_ _)m

 

 ブログランキングに参加しています

ご支援に下のボタンをクリックして頂ければ励みになります 

にほんブログ村 シニア日記ブログ 70歳代へ

 にほんブログ村

 

コメントは伝言コーナーへもどうぞ!

(メルアドは入力しなくてもOKです)

 

コメント (25)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お汁粉とうたごえコラボひな... | トップ | 待ちかねた歌の仲間の大合唱 »

25 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うたごえは心深く! (ひろピー)
2017-03-01 08:25:17
心のこもったピアノの音色やご主人の歌声、、、
ホールでの音楽のひと時はきっと皆さんの心深く
響き渡っていることでしょうね。
10年間もの間、続けてこられたのびた先生の
活動のご努力には頭が下がります。

きょうは久しぶりの「下町のうたごえ」
楽しみにしています。
おはようございます (紅実子)
2017-03-01 08:30:04
のびたさんの思い、きっと伝わっていると思います。
皆さんの心に、きっと届いていると思います。
ひと時でも、のびたさんと共にそんなふうに過ごす時間は、幸せだと思います。
月1回って、すぐやってきますよね!?
10年もの物長きにわたり、それを続けていらっしゃるって、やっぱりのびたさんって、すごい!
今日もまた忙しそう。(笑)
そんなふうに過ごしていらっしゃるのびたさんご自身に、認知症は近寄るスキもありませんね!(笑)
おはようございます (kao)
2017-03-01 09:37:15
のびたさんおつかれさまです。
認知症・・。ならないですめばとてもいいですが、
なってしまうかもしれないものですね。
のびたさんのお気持ちがその方方に
つたわっておられますように・・。
心の扉にノックして開けてくれますように。・
今日はひさしぶりにうたごえですか、
たのしまれていらしてください!
いってらっしゃいませ~
おはようございます(^^)/ (hiroko)
2017-03-01 10:04:47
切ないお話です。
誰もが平等の筈なのになぜ認知症などが
表れるのかと、人間の弱さを知ります。

懐かしい歌を聞けば体のどこかで昔を
思いだし幸せに浸って居るのかもしれませんね、
のびたさん素晴らしいご活躍だと思います。
Unknown (タカコ)
2017-03-01 10:06:04
胸が痛みます、もっと違う感情でしょうか?

姑が認知症でした。人円の尊厳が失われていく、まさにそんな感じでした。
情けなくって、、つらい物でした。でも敬意を払い続けることを自分に課しました。
最後は病院で過ごしたのですが、行っても私たちを認識してはくれなくなり、
行くたび辛いのですが、やはり気になっては週に1度は行って
帰りは辛さを紛らすようにお喋りしていました。

長々、すみません。

10年あまりのボランティア、とてもできるものではありません。深く深く敬意を表します。
辛い見舞いでしたが、串本節を歌ってくれたことがあります。
とても上手で、拍手を送るとさらに次々歌ってくれました。
その時は笑顔が浮かびました。どうぞ、これからも続けてください。
春の花 (reihana)
2017-03-01 10:13:36
こんにちは~♪
のびたさんの 優しいお気持ち 皆さんに きっと伝わっていると思います
ジンチョウゲも綺麗に咲きました
今日から3月ですね*^^*
こんばんは (コスモス)
2017-03-01 19:22:42
義理の母が 入ってた施設もそうでした
あまりにも反応が無いのと 哀しい情景~

でも のびたさんの歌は 響いてると思います
手を離さなかったり 
のびたさんが 見えなくなるまで
手を振ってくれるというのが そのあかしです

次 来てくれるのを 心待ちしてますよ
のびたさんへ (まりも)
2017-03-01 19:29:05
奥様に寄り添うご主人
のびたさんが来て下さることを 嬉しく思っていると思います
そして 昔 歌ったよね 知っているよねなどと
語りかけていることでしょうね
そなんお手伝いが出来て 良いですね
久しぶりの亀戸は 如何でしたか
私の母と重なります (屋根裏人のワイコマです)
2017-03-01 20:25:55
私の母も、94歳で施設で・・認知症として
世話になってぃます。 私が面会に行っても
3回のうち2回は認知できません、三回のうち
一回認知できても、夫になったり父親になったり
でも時折施設で歌は口ずさんでいるようです
母と重なり・・今週末に、訪問しよう・・
のびたさんへ (マリババ)
2017-03-01 20:59:05
こんばんは~
マリババは、月1回母の施設に行ってます。
やはり施設内には、認知の人や色んな方がいらっしゃいますよ。
2時になったら大広間に皆さん集め、歌を歌いながら体操してる姿いいことしてるな~って思ってました。
身体も頭も使わなくちゃ~呆けもひどくなるもんね。しっかりピアノ聞かせてあげてくださいね。

コメントを投稿

ボランティア」カテゴリの最新記事