雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺の才能なし俳句「ひな祭り」

2017-03-04 | 日記
 プレバト、今週のお題は「ひな祭り」であった。

   ◇子等燥ぎ 売り場華やぐ ひな祭り◇

 「うれしいひな祭り」というサトウハチロウさん作詞の古い童謡がある。最近は、誰でも知っているとは言い難くなってきたが、それでもちょっと年配の方々はご存知であろう。
 この童謡の作詞者の間違いが、色々取沙汰されてきた。

   ◆‥お内裏様とお雛様、二人並んですまし顔‥◆

 二番の歌詞の書き出しである。これでは、男雛が「お内裏さま」で、女雛が「お雛様」になっているが、「お内裏」とは、男雛と女雛一対をさす。更に「お雛様」とは、三人官女も五人囃子も含む雛段の全部の人を指す言葉である。
 プレバトでは、おひな祭りに出される白酒と甘酒を混同している人も居た。白酒はアルコール分9度のれっきとした日本酒であり、甘酒(俳句の季語としては夏)は子供でも飲める甘味飲料である。

   ◇雛人形 年にひと日の 晴れ姿◇

 端午の節句、すなわち男の子節句五月五日は武者人形や鯉のぼりを一ヵ月間飾るが、女の子の節句ひな祭りはたった一日部屋に飾ると元の箱の中である。この差は、封建社会の名残なのだろうか。