ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

NEKOのバルディオスな日々(そもそも編)

2007-08-01 00:07:01 | バルディオス
「宇宙戦士バルディオス」とは、1980年(昭和55年)6月30日から1981年(昭和56年)1月25日まで東京12チャンネル系で放映されたロボットアニメです。
制作は葦プロダクションとJ9シリーズで知られる国際映画社。
監督は当時若手の広川和之。メイン作画監督は「女王陛下のプティアンジェ」の田中保。
作画レベルは、正直言って一部のエピソードを除き、今見直すのは苦痛なくらい下手です(ゴメンなさい・・・)。
ただ時々、本作品が実質デビューのいのまたむつみ(猪又むつみ名義)の原画と思しき、流れを無視したハッとするほど上手なカットが登場するので、あなどれません。
作画全体の雰囲気は旧「タイガーマスク」を彷彿とさせるアクの強い描線で、なんとも古めかしい感じです。

只、本橋秀之、平山智らスタジオZ5が作画を担当した8話・16話Bパート・29話だけは出色の出来です。
特に、「六神合体ゴッドマーズ」でシリーズ作監に出世する本橋秀之が作監を担当した29話は絶品で、男子生徒と美しい女教師の結ばれぬ恋物語という少女マンガ風ストーリーと相まって、数多くの「バルディオス者」を生み出した名編であります。今見ても全く古さを感じさせません。

この一話限りのキャラクター・デビット青年が後の映画化で重要な役どころを与えられる等、このエピソードの人気は絶大で、後に「バルディオスと言えば29話」という風に言われるようになります。
美形の中年女性、クインシュタイン博士のシャワーシーンが見られることより、
男性ファンにも人気が高いですが、小生的にはこの作画クオリティでのアフロディア様が見られなかったのが心残りでなりません(ほんの数カットありましたが、16話Bパートの原画再利用でした)。

古めかしい絵柄と、突然変異のような美しい作画の二編と半分。
なぜこんないびつな作品が、私のようなマニアの心を捉えて離さないのでしょうか。

それは、当時アニメ史上最悪と言われた、無残な中途打ち切りにあります。
そこらへんの詳細は、次回に。


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