勤め人になって、マンガ描きはいつの間にかしなくなった。
職業の絵描き師以外で
仕事しながら趣味で絵(そんれも漫画)を描くという行為は
日本のサラリーマン社会では難しい。
付き合いマージャン、ゴルフ、あと接待の宴会などを
まともにやっていたら、まず漫画描きなどできない。
悲しいかな、学生時代の漫画仲間は、プロの道に
進んだヤツを除き、皆絵描きを止めた。
知人友人の同人モノも同じだった。
皆、仕事を持ったり家族をもったりすると
ほぼ例外なく、漫画描きや同人活動を卒業していった。
「いい歳こいて、そんな馬鹿なことやってられないよ」
自分は馬鹿の部類に入った。
しばらくは漫画や同人は続けた。
だが周りは櫛の歯が欠けるようにいなくなって
気がついたら自分一人になってしまった。
しかし仕事やプライベートでいろいろ煮詰まってくると
正直漫画なんて描いている暇はこれっぽっちもない。
まあ、いまの平均的勤め人の余暇の過ごし方として多いのは
ゴルフ、マージャン、パチンコ、賭け事だろう。
ゴルフなどに真剣に向き合っていると、確かに余暇などない。
自分も流石に漫画描きを止めた。
不惑の歳を迎えたら流石に潮時だろう。
数年を経た。
とあるきっかけで某ロボットアニメ作品に再度嵌った。
その作品の資料を気がふれたように蒐集し始めた。
自分は過去2回、マンガ・アニメ資料群を大処分している。
一回は大学卒業時、もう一回は結婚時である。
涙を堪えて捨てまくった。
これで二度と漫画やアニメの本などは買わないと
心に決めた。
なので、古い漫画やアニメ資料は全く残っていない。
当時は一通りの紙モノは揃っていたと自負していたのだが
今考えると惜しいことをした。
アナログレコードも一通りアニメ物は揃えていた。
ジャムトリップや合唱組曲といった、キワモノ的な企画物まで
手当たり次第買った。
独身時代に住んでいた町のレコード屋には
完全に顔を覚えられていて、行く度に
「宮里久美ちゃんの新譜入ったよ!」
「ボトムズのクメン編の音楽集入ったよ!」
などと声をかけられて、少し恥ずかしい思いをしたものだ。
そんな風にして溜め込んだ漫画・アニメ物品を
全て断捨離したのに・・・・。
かっては全て手にしていて、一回全て捨てて
またヤフオクで買い戻している。
これぞ経済の循環だ、と変なところで感心してしまう。
なんかお話がアッチ飛び、コッチ飛びしてますが、
今日はここまで。
次回はもそっと整理しましょう。