「2199」でヤマトが復活した。
嬉しい限りである。
ファースト「ヤマト」から追いかけてきた者としては
我が世の春みたいなものだ。
でも、「ヤマト」にも結構抹消された歴史がある。俗に言う黒歴史だ。
当然、しっかりとした記録にも残っていない
こんな、「抹消されるべきヤマト」も口伝ででも残して行ければと思う。
こんな事ぐらいしか、年寄りは役に立たないだろうから。
1.TV版ファーストにまつわる話
・駄菓子屋カード
本放送当時、駄菓子屋でカードが売られていた。
パチではなく版権モノ。丸に天の字のマークの天田という会社が発売。
裏面には解説が書いてあったが、初期設定に忠実なまともなものだった。
そのカードにあった珍解説。
-真田佐助(名前が・・・)
「科学に心酔するあまり、ヤマト艦内で反乱を起こす」と書いてあった。
いつ反乱を起こすのか、毎回サスペンスフルな思いで本放送をみていた。
設定とは真逆の方向性になったようで、胸をなでおろした。
・コミカライズ作品
放映中に冒険王(月刊)で松本零士の連載が掲載されていたが、超ダイジェスト版だった。
サルガッソーの次がいきなり最終回だった。
サンデーコミックスで単行本化されたが大幅加筆されたため、当初発売予定日から大幅に遅れた。
その代わりに流通していたのが、ひおあきらによる単行本書き下ろし版。
自分は初版をあわてふためいて買ったが、誤植の嵐だった。
森が古代くんを「古代!」と呼び捨てにするシーケンスがあったり
「イスカンダルからの通信だ!」という相原のセリフが
「イマカンダルからの通信だ!」と誤植していたりした。
テレビランドには聖悠紀版「ヤマト」が連載されていた。
宇宙放射線病に倒れた沖田を森が看病するシーン。
森が沖田の病気のことを皆に伝えるというと
「そんな事をしたら、お前を殺してやる!」
びく「は、はい」
と、ネームも聖風になっていたのが面白かった。
2.ファースト映画版
「ヤマトサウンド方式上映」と当時の新聞広告に書かれていた。
その頃は見世物的なサウンド方式が大流行で
スーパーウーハーで超低音を振動させる「センサラウンド方式」や
4chステレオ音響で、音が劇場を駆け巡る「サーカムサウンド方式」なんてのがあった。
センサラウンド方式は空気がビリビリ振動するんで
同方式で上映の「大地震」や「ミッドウェイ」なんかは効果満点だったけど
遊園地を舞台にしたミステリーの「ジェットローラー・コースター」は無理があった。
音が劇場を駆け巡る「サーカムサウンド方式」は「デアボリカ」の悪魔憑きのシーンで
音が本当にぐるぐる回るのが一番効果的だった。
「サスペリア」では音は回らなかったが、後ろからガタンと音がして
ドキッとさせられた。
作品自体に若干パンチが欠ける場合、音響面のこけおどしで
見世物興行的に少しでも客を呼ぼうという魂胆であるが、自分は結構楽しんだ。
さてお待ちかねの劇場版「宇宙戦艦ヤマト」はヤマトサウンド方式上映。
これはいかなる音響方式なのか?
センサラウンドみたく波動砲発射シーンで空気がビリビリ震えるのか?
それとも音が駆け巡るのか?
期待に胸を膨らませて劇場に行ったが
単なる2chステレオ方式だった(それも新録部分のみ)。
3.「さらば宇宙戦艦ヤマト」
・古代とデスラーが対峙するシーンに
ボーカル曲「好敵手」が流れると、事前のアオリ情報ではあったが
カットされたようだ。
・ちなみに斉藤らの当初設定は「陸戦隊」。マンガ少年なんかに載ってた
事前情報はコレだった。
・Wikipediaに書いてある「0号版フィルム」の情報について
「1. 英雄の丘で、古代進が佐渡先生に「先生、地球はこれでいいのでしょうか。」
と繁栄に酔いしれる地球人に疑問を呈する場面があった。
2. ドックに眠るヤマトで古代進が沖田十三の幻を見た直後、各種計器の電源が自然に入るが、
この直後、徳川機関長が「ははは、びっくりしたじゃろう」と現れるシーンがあった。
この二つのシーンは当初から目撃者が多く、公開直後は確実に上映されたと思われる。」
えーと、公開日当日含めて計20回超劇場に足を運びましたが、ありませんでした。
上記はガセだと思われます。
ただ公開時の文字情報では、監修の舛田利雄が最後の最後にに結構ハサミをいれたとのこと。
有名なカットシーンは、デスラー駆逐艦襲撃前の作戦会議のシーン。
これがカットされて、シーンの繋ぎの歯切れがよくなったとのこと。
Wikipedia情報は舛田監修によりカットされたシーンのことかもかもしれませんね。
4.「新たなる旅立ち」
古代守がイスカンダルのマグマ噴出を抑えるため、
一人乗り艇で出撃するというシーケンスがあったそうだが
丸ごとカットされたらしい。
そのため守の活躍が全く無く、スターシアのヒモ振りを晒すこととなった。
5.「ヤマトよ永遠に」
ヤマトは、意外と劇場版興行の際のコケ脅しが好き。
プロデューサの興行師根性からか?
ファーストの時も単なる2ch音響を「ヤマトサウンド方式」と呼んで鳴り物入りで公開した。
「ヤマトよ永遠に」の際の上映方式は「ワープディメンジョン方式上映」。
この内容は公開までは一切秘密であり
「あっと驚く、上映方式です!」
てな具合で期待感をあおりまくってい。
さて気負いこんで初日の劇場に行ってみたら・・・。
黒色銀河を抜けていくシーンでフィルム交換のサインが出るのだが
それと同時に今までビスタサイズだったスクリーンのカーテンが横に開く。
「上映中にスクリーンが開くってどういうこと?」
あれよあれよという間にスクリーンが横長のシネスコサイズになる。
同時に白色銀河の映像が出て
二重銀河の劇伴がバーンとばかり流れるのですね~。
あーびっくらこいた(笑)!
友人の会長氏による鑑賞前のワープディメンジョン方式の大予想は
「ヤマト艦橋上でワンサくんたちが踊りまくる
ミュージカルに早代わりするのでは?」
というものでした。残念、見事にハズレ!(笑)
逆に、これでもよかったのかも(爆)?
6.「ヤマト完結編」
ディンギル側の武器は当初
「ハイパー熱核ミサイル」と表記されていたが
「核ミサイル」という響きが問題になったのか最終的には
「ハイパー放射ミサイル」に変わった。
まだまだ何かあった気もしますが、思い出したら増補していきます!