目は口ほどにモノを言う・・。
目力の強い人って、いますよね。
まばたきもしないで相手をじっと見据える。
ただ睨むのとはわけが違うし"眼力"とも違うし、目つきが悪いわけでもない。
その奥に秘めた決意の固さというか、本気度が伝わってくるんですね。
ネコにもいるんです、そういうのが。
早い話がニャー。
もともと目つきはよくないけど、ガンつけする時の目はもう完全にイッちゃってます。
要するに「本気で殺す」って目つき。
店時代は平和主義者と言われたニャーの、あの目を見たときは驚きでした。
そのニャーに睨まれると誰もがビビるのに、堂々と睨み返すネコがいます。

「にらみ合いなら負けないわ」
リンです。
みう亡き後わが家の紅一点になりました。
リンの前回記事にも書いたように、とにかく子育てを経験した母は強い。
昨年はあれだけニャーとちび太に付け狙われ逃げ回ってはいたけれど、気持ちの上では一歩も引けを取らなかった。
2匹の間隙を縫って、一目散にオジンの膝に駆け寄ってダイブする。
そしてここなら安全とばかり、思い切りくつろぐのでした。

みんなで草食べ;普段のリン(左から2番目)はやさしいおかあさんです
ちび太からのマークは今は殆どなくなりました。
むしろそっと近づいて舐めてあげたりしています。
もっとも、リンの方はど緊張の睨み続けだけど。
ニャーも以前のようにリンを敵視することはなくなった。
ただ問題は、2匹の視線が合ったとき。
双方とも自分から視線を外すことはまずしない。
目力が強いということは、視線を外さないということなんですね。
やがてニャーの本格的なガンつけに発展し、ついには勃発なんてことになりかねない。
逃げ場があれば、その寸前にリンが逃げることになる。

見つめ合うニャー(手前)とリン、お互い視線は外しません
さらにもう一組の追いかけ魔たち、チキンとポニー。
特にポニーは追いかけっこが大好きです。
目が合えば「そら来た」とばかりに相手かまわず追いまくる。
あのニャーでさえ、すたこらさっさと逃げの一手。
しかしリンは違う。
「シャーッ!」(いい加減になさい!)
ピシャリと一喝、それで子ニャンはピタリと止まる。
ネコとして女性として母として、リンの気位は衰えません。
2匹の息子たち(キーとクウ)に見習わせたいくらいだ。

「ここなら邪魔が入らなくて落ち着けるわ」 (ベット下で)
相変わらず周囲を気にしながら生活するリン一家。
他のネコたちが窓辺に集まるときでも、テーブル下から息を潜めて眺めている。
最近、リンは2階のベット下にもよくいます。
追われて逃げ込むわけではなく、涼しいからか自ら潜り込んでくつろいでいます。
実はこれ、リンが少し痩せたことを意味するんですね。
産後、術後、家猫への転身、いろいろ重なって太っちゃってからもう2年。
美猫リンよ、あの美しいフォルムを取り戻せ!
(他人のことは言えないけど。)

テーブル下でも目力は変わらず(奥はキーとクウ)