以下昆虫写真があるので、嫌いな人は注意
蛍は体調が悪くて見に行けないので、別の生き物をと思ったら全く見たことのない昆虫で近くで見れるものにしました。
ちょうど羽化時期であるオオムラサキを見に行くことに。
府中の山奥にオオムラサキの里があり、周辺の有志の保護会により自然に近い形で保護飼育されている
現在保護飼育されている方々は高齢でありボランティアでの活動となっているため保護が必要かと思います。
市にも掛け合ってはいるものの応じてもらえない様子。
これは、翁座も同様だった。
施設に行く道中の途中までは整備された広い道ですが、残り数キロは車一台がやっと通れるほど狭い道であるので、運転に不慣れな人は注意。
(駐車場はあるものの、その狭い道の少し広くなった部分の坂道に止めるため)

雄のオオムラサキ

雌のオオムラサキ
ご覧のとおり雄は鮮やかな青色をしており、雌は地味な黒色である
昔は、里山でよく見られたため国蝶に指定されたが、環境の変化により準絶滅危惧種に指定されている。
(以前撮影した、ハッチョウトンボという100円玉くらいの小さいトンボもそう)

オオムラサキの幼虫。
月齢6の蛹になる前のもの

オオムラサキの幼虫
イモムシだけどかわいい顔をしてる
角があるのが特徴的である。
ここから蛹になりすぐ成虫に羽化する。
寿命は1年で幼虫期間が長い。

蛹から羽化したオオムラサキ
行ったときは3匹の羽化を見れました。
世話人の方曰く、羽化する際に蛹から出られないと死んでしまうこともあるそう
羽化した直後はこのように翅はくしゃくしゃで、お腹も膨らんでいるが
お腹の体液が翅に回り、翅が伸びるとお腹も小さくなります。
その後翅が完全に固まるとおしっこをして飛び回ります。

コンデジしか持って行ってなかったので、あまりきれいではないが左側が雌、右が雄である

帽子に止まったオオムラサキ
他の人に言われ、帽子に止っていたので観察
帽子から比べるとかなり大きく未就学児の片手を広げたくらいはある
大きい個体は15cm近くある
瑠璃色が綺麗な蝶々である
しかし、昆虫であるが自分から近寄ってきて逃げない
流石に触ると逃げていくが何もしないとそのまま止まったままである。

オオムラサキの脚は4脚
翅の裏は黄色一色であり特徴的な色は裏側のみである
また写真の通り、オオムラサキは昆虫であるが脚が4本しかない、残りの2本は退化して体に名残がある

正面から見る
正面から見ると退化した二対の脚が見える
保護場所は網で囲われているが、7月上旬に放蝶会が行われる。
6月中は運が良ければ羽化と成虫の姿が間近で見られる。
2025年は7月7日に行われるそう。
幼虫が少ないと公開もない様子。
余談ではあるが、撮影時おしっこをひっかけられてしまう。
男性には雌、女性には雄が寄りやすいようす。