こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
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ガロアアナアキゾウムシ

2016年07月11日 |  ●ゾウムシ科


ガロアアナアキゾウムシ Pimelocerus galloisi (北海道)

[分 布] 北海道・本州・九州
[食 樹] トネリコ・ヤチダモなど
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約13㎜~15㎜前後のゾウムシ科アナアキゾウムシ亜科に属する甲虫。

北海道・本州・九州に分布し、平地~山地まで幅広く見られるが局地的で個体数は少ない。
成虫は日中に、トネリコやヤチダモなどの樹皮などで見られる。
ゴツゴツとした上翅の肩付近と翅端部分には灰黄色の毛をまとい、その他の部分は薄黒色になっている。
胸部もゴツゴツとしており、顆粒状隆起を密に覆う。小楯板は黒い。
ヤチダモにつくゾウムシとして知られるが、個体数はさほど多くない。
クリアナアキゾウムシ・リンゴアナアキゾウムシ・フトアナアキゾウムシ・
ガロアアナアキゾウムシ・オリーブアナアキゾウムシの5種は外見や大きさが似ているので同定には注意が必要。



2013年7月 北海道(ヤチダモの樹皮で見つけたガロアアナアキゾウムシ)



2018年6月 北海道(ヤチダモの樹皮で見つけたガロアアナアキゾウムシ)





2019年7月 北海道(交尾中のガロアアナアキゾウムシ)


[ガロアアナアキゾウムシの特徴]

※ 上翅は短大で長さは幅の1.5-1.6倍(ガロアアナアキゾウムシ)
※ 上翅はやや細長く長さは幅の1.65-1.8倍(オリーブアナアキゾウムシ)


ガロアアナアキゾウムシの前胸背板(上矢印)と小楯板(下矢印)(前胸背板は顆粒状隆起が密で、小楯板は黒く艶がある)



ガロアアナアキゾウムシの上翅端(第2間室先端で小さく三角状に突出する)



ガロアアナアキゾウムシの上翅模様(肩の周囲と翅端部に黄灰色毛を装う)



ガロアアナアキゾウムシの触覚


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ウスアオキリガ

2016年07月10日 |  ・キリガ亜科

ウスアオキリガ Lithophane venusta
2014年4月 北海道

分布[日本各地] 時期[9-10月・4-5月] 開張[36-39㎜]
ホスト[ブナ科:ミズナラなど]
写真の個体は夜間に山地の外灯下にいたウスアオキリガを撮影。

日本各地に生息するヤガ科[ヨトウガ亜科]に属する蛾の仲間。
平地~山地に広く分布し、普通に見られる。
9月頃から新成虫が見られ、そのまま成虫で越冬し翌春4月~5月にかけて見られる。
薄い黄緑色がのった上翅は、黒模様とマッチして非常に美しい。後翅は基部は白灰色で外縁に向かって灰色をしている。
北海道では平地~山地まで見られるが、本州以南では比較的標高の高い地域で見る事が出来る。



2014年4月 北海道 ウスアオキリガ Lithophane venusta
1枚目の画像と同じ個体のウスアオキリガ



2011年4月 北海道 ウスアオキリガ Lithophane venusta
夜間糖蜜に来た越冬後のウスアオキリガ



2015年3月 北海道 ウスアオキリガ Lithophane venusta
2015年は割と早くから出現してくれた綺麗な個体のウスアオキリガ



2015年4月 北海道 ウスアオキリガ Lithophane venusta
羽をとじて止まると割とスマートなウスアオキリガ


[ウスアオキリガ 標本]

 
左:2014年4月 [採 集] 北海道 ウスアオキリガ
右:2012年4月 [採 集] 北海道 ウスアオキリガ



2015年3月 [採 集] 北海道 ウスアオキリガ


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オオタコゾウムシ

2016年07月09日 |  ●ゾウムシ科


オオタコゾウムシ Brachypera zoilus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] シロツメクサ・アカツメクサ・ゲンゲなどのマメ科植物
[時 期] 6月~10月
※ 体長は約7.5㎜~8㎜前後のゾウムシ科タコゾウムシ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布し、平地~山地まで幅広く見られるが局地的で個体数は少ない。
成虫は日中に、マメ科植物の生える明るい草原などの環境で見られる。
国内で分布域を広めている特定外来種。
ヨーロッパ原産の外来種で、日本では1978年に神奈川県横浜市で初記録として報告された。
その後分布域を広げ各地で見つかっている。
北海道では2003年頃道南の松前町で初報告となりその後道内各所で局地的に見られる様になった。
秋頃に活発に活動し、成虫で越冬する。
オオタコゾウムシの体は丸く太い。メタボに近く愛嬌のある体型をしている。
上翅・胸部・頭部は一様に薄茶褐色で淡い部分と濃い部分がストライプ気味に混ざりあう。
なかなか面白いゾウムシの一つです。









2011年 北海道 山地のクローバーの葉の上で見つけたオオタコゾウムシ



2020年 北海道 枯れたイネ科植物の穂先で見つけたオオタコゾウムシ



2020年 北海道 夜間灯火下の草地にいたオオタコゾウムシ



2022年 北海道


[オオタコゾウムシの標本]




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コバネカミキリ

2016年07月08日 |  ●カミキリムシ科


コバネカミキリ Psephactus remiger (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 広葉樹各種
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約12㎜~30㎜前後のカミキリムシ科ノコギリカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は少ない。
和名の[コバネ]とは上翅が短い事が由来となっている。
コバネカミキリは夜行性で、夕刻近くになると♂が活発に飛び回り、♀は材の上を歩き回る姿を見かける。
日中でも薄暗い場所や、曇空の日は同じ様にコバネカミキリが見られるケースは多い。また夜間灯火にも飛来する。

コバネカミキリの♂は触角・脚が暗赤褐色となり、上翅は♀よりも短い。
♀の体は全体的に黒褐色で、上翅は♂よりも長い。雌雄共に上翅が後翅よりも短い為常に後翅が飛び出ている。
上翅の点刻は粗く、硬い。後脚は扁平で面白い形をしている。





2021年 北海道
ヤナギの衰弱木で見られたコバネカミキリ







広葉樹の古めの材などで見られるコバネカミキリ



2011年 北海道 コバネカミキリ Psephactus remiger
写真の個体は日中にヤナギの枯れ木にいたコバネカミキリを撮影。



2011年 北海道 コバネカミキリ Psephactus remiger
山地の小規模な土場にいたコバネカミキリ、シラカバや広葉樹の古い材が多い。


[コバネカミキリを見つけた土場]


コバネカミキリがいた山地のシラカバの土場、丸印の中にコバネカミキリがいます。


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[北海道編] イソヒヨドリ

2016年07月07日 | 探索日記(野鳥・動物)
2016年5月 

5月に撮影した鳥さん

ウルフルズ - サムライソウル

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イソヒヨドリ Monticola solitarius
久しぶりに見たイソヒヨドリ、前に撮影した時は証拠写真程度だったので今回は
じっくり撮影出来ました、良かったです。



カラス



カモメの仲間



コムクドリ





ツバメ

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アミメリンガ

2016年07月06日 |  ●コブガ科

アミメリンガ Sinna extrema
2014年6月 北海道

分布[日本各地] 時期[5-9月] 開張[35-37㎜]
ホスト[オニグルミ・サワグルミなど]
写真の個体は深夜外灯付近の壁に静止していた黄色模様が細いアミメリンガを撮影。

日本各地に生息するコブガ科[リンガ亜科]に属する蛾の仲間。
平地~山地まで広く分布している、個体数はやや少ない。
北海道では平地にも産するが低山地~山地性が強く、産地も局地的で個体数もそれほど多いものではない。
上翅は淡い黄色の網目模様で、外縁付近には黒い[キリトリ線]の様な模様が見える。
日中にはクリなどの花にいる個体を何度か得ている。

通常は黄色模様が太く濃い個体が多いが、たまに黄色の編み目が細く全体的に白っぽい個体も見られる。



2014年6月 北海道 アミメリンガ Sinna extrema
低山地のひっそりと外灯下にいたアミメリンガを撮影。



2011年7月 北海道 アミメリンガ Sinna extrema
日中に低山地のクリの花をスウィープしたらネットに入った、隣にはオニグルミがあった。
網から飛んで地面に落ちた所を撮影したアミメリンガ。ここでは日中に数頭のアミメリンガをクリの花から採集している。



2011年8月 北海道 アミメリンガ Sinna extrema
夜間ヤンコウスキーキリガを撮影しに入ったポイントで見つけたアミメリンガ。



2013年6月 北海道 アミメリンガ Sinna extrema
夜間低山地のひっそりした駅の外灯にいたアミメリンガを撮影。


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ヨスジホソハナカミキリ

2016年07月05日 |  ●カミキリムシ科


ヨスジホソハナカミキリ Strangalia attenuata (北海道)

[分 布] 北海道
[食 樹] ブナ類など
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約11㎜~17㎜前後のカミキリムシ科ハナカミキリ亜科に属する甲虫。

北海道に分布しており、平地~山地に生息し個体数は少ない。
北海道のみに分布するカミキリムシの仲間。
産地は局地的で個体数も少ない。
体は黒色で上翅には4本の黄褐色の横帯を持ち、黄色微毛で覆われる。
腹節は赤色~黒色まで変化がある。6月~8月に花などで見られる。





ヨスジホソハナカミキリの標本画像


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[北海道編] ナガクチキの仲間

2016年07月04日 | 探索日記(生物)
2016年6月 

久しぶりにナガクチキを掲載 ヾ(´∀`*)ノ ダーッ!!

Denki Groove - N.O (HD)

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左:アオバナガクチキ
中:ルリナガクチキ
右:不明ナガクチキ(ルリナガクチキ♀と判明)



アオバナガクチキ Melandrya gloriosa
針葉樹の土場で採集した個体、上翅が綺麗なメタリックグリーンに輝く甲虫です。
久しぶりに見ました。



ルリナガクチキ Melandrya shimoyamai
いつも見る河原の柳衰弱木にいたルリナガクチキ、個体数はそれほど多くないので出会うと嬉しいです。
上翅は藍色のメタリック、上品なナガクチキです。



不明ナガクチキ
ルリナガクチキよりも大きく、上翅は黒く艶のあるナガクチキ。
こちらも同じく河原の柳衰弱木にて採集。
これもルリナガクチかも知れませんが調べる時間が無く、どなたか教えて頂けると嬉しいです。
追記:ルリナガクチキ♀と判明

では、また明日も遊びに来てくださいね 


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ナツアカネ

2016年07月03日 | ■トンボ目

ナツアカネ Sympetrum darwinianum
2010年8月 北海道

分布[日本各地] 時期[7-11月] 体長[33-41㎜]
科・属[トンボ科・アカネ属]
写真の個体は日中に平地の沼にいたナツアカネを撮影。

日本各地に生息するトンボの仲間。
平地~丘陵地にかけて広く分布し個体数は普通。
明るく開放的な環境を好み、成熟するまでは付近の林縁などで摂食を行う習性があります。
未成熟期は雌雄共に黄褐色で、♂は成熟すると体や顔を含め真っ赤に染まりますが、♀は腹部背面が赤く色づきます。
成虫は6月下旬事から羽化し7月頭頃から各地で見られる様になります。遅い個体だと12月まで見られる事もあります。
ノシメトンボ・リスアカネ・アキアカネなどに似ている。
胸部斑紋の形はアキアカネのものと似ているが、本種の斑紋は比較的に角を帯びている。



2010年8月 北海道 ナツアカネ Sympetrum darwinianum
1枚目の画像と同じナツアカネを撮影、顔も体も真っ赤でした。


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アカジママドガ

2016年07月02日 |  ●その他科

アカジママドガ Striglina cancellata
2015年7月 北海道

分布[日本各地] 時期[5-6月・8月] 開張[18-27㎜]
ホスト[クリ・ヤマモモ・オニグルミなど]
写真の個体は夜間に外灯下にいたアカジママドガを撮影。

日本各地に生息するマドガ科[アカジママドガ亜科]に属する蛾の仲間。
近似種のハスオビマドガと良く似ている。
2種の写真は以下の[アカジママドガとハスオビマドガ]を参照下さい。

アカジママドガは平地~山地まで広く分布し、成虫は5月~6月・8月に発生。
夜間灯火に良く飛来するが、個体数はあまり多くない。幼虫はクリ・ヤマモモの葉を巻いて
中に棲みこれを食する。
頭部は茶褐色で頭頂は色がやや淡い。触角は茶褐色に少し黒色を混ぜ微毛状。



2015年7月 北海道 アカジママドガ Striglina cancellata
夜間外灯付近の壁に張り付いていたアカジママドガ。


[アカジママドガとハスオビマドガ]

 
左:アカジママドガ   右:ハスオビマドガ
羽の模様が明らかに違うので外見で区別は容易でしょう。


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