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長内那由多のMovie Note

映画や海外ドラマのレビューを中心としたブログ

『失くした体』

2019-12-09 | 映画レビュー(な)

 切り離された手が体を探して旅をする。道中、ハトやネズミに襲われ、様々な苦難を経ながら手は体に着いていた頃を追想する(手にも自我があるのだ!)。ジェレミー・クラバン監督のアニメーションは一見、突拍子もないが、描かれるのは普遍的な喪失と再生の物語だ。

クラバンの筆致は詩的ですらあり、過去に捉われた主人公の背中を“飛んでみろよ”と押して、喪失を乗り越えさせる。何かを失わなければ人は成長できない。奇妙な手の物語は誰もが通る道なのだ。


『失くした体』19・仏
監督 ジェレミー・クラバン

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