トニー滝谷／市川準監督

これいい。

これはいいよ、モノすっごい久し振りに映画見ました。ＤＶＤ借りて。
お薦めコーナーみたいなのにあったわけですが、いい！

まず短いのがいい。７０分ちょい。だからすっごい後味残る。
時間は全く感じなかったですね。

アングルがいい！
真ん中へんで、宮沢りえさんが車を洗っているシーンがあって、足元のアングルになって、背伸びするんです、その背伸びから、引き込まれました。で、ゆっくり横に移動して、画面が暗くなって、次の場面も足元のアングル。りえさんが買い物依存症の女で、その買い物をバンバンするシーンなんですが何種類もの靴で足元のアングルが続くんです。
その時、あ、これは好きだわ。と思いました。

そのあとでりえさんがナレーションをしゃべったから、最高や。と思いました。

そう、ナレーションを出演者が時々語りだすのがいい。
「○○と彼女は思った」という彼女が自分のことだからね。
そういう演出がいいわあ。非現実的なんですけど、そんな風にいいたくなるときあるしそこにわたしは共感を得てしまいました。
すごい気に入ったこの映画いいわあ。

終わり方もいい。え！と思ってしまう。もっとこの世界に浸っていたかったのに。
でも、そうしたらそれはそれでくどくなっていたのかもしれません。
その絶妙なつぼをついてきましたこれ。トニー滝谷面白い。
いやーいいものみましたよ。

でも、ほんま映画見たの久し振りで、きっと他に最近良い映画いっぱいあって、知らないだけという可能性もありますね。ちょっと、他のも見てみようかな。