リッスン・トゥ・ハー

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ORANGE&BLUE/COIL

2008-06-29 | 若者的図鑑
名曲揃いです。

気が抜けない。隙がない。本来コイルさんはといってもこの時点ではまだシングル3枚にアルバム一枚しかだしてませんけど、いかにして隙を見せるか、隙を隙として認識させない為のカモフラージュをいかにするか、を追求してたような気がするのはわたしだけなのですが、とにかく守りが堅いアルバムです。入り込む余地ってのがない、このBIRDSのメロディライン、コーラスワークの美しさったら!「有終の美飾る」と言うロックの詩としてはちょっと信じられないようなサビのフレーズが完全に溶け込んでいます。笑っちゃうね。
岸田さんもその年度NO.1ソングとして上げておられました。

轟音も真に迫ってて、追放と楽園、は当時流行ってた文芸ロック、に通じます。というか凌駕してるやないですか。ファンキーモンキーな、カウンセリング&メンテナンス、コイル全開。力の抜け具合が気持ちが良い。なのに隙はない。
力士の体は太っててぽよんぽよんしてそうですけれど実際に触ると筋肉質、鍛えてますからね。そんな感じ。いや力士の体触ったことないけどたぶんそうでしょ。

化けた!これは化けた!ポップ色強い宅録ユニットから、力量を持ったロックバンドへ。どっちが良くてどっちが悪いと言う事はありませんが、戻れないわけじゃないですから、可能性は広く。
もちろんひねくれたセンスも忘れずに、基本ストレートなんて誰が投げるかと言う姿勢でカッコよろしい。
お洒落な空気も兼ね添えて名盤。

全国の宅録者よこれを聞いて嘆け、羨望の眼差しで彼らを見よ。


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