ブルータス、日陰であればよい 2007-06-24 | リッスン・トゥ・ハー 太い幹に耳を当てる感覚も遠く、切ったばかりの髪が頬に触れるたびにその弾力で私のほうが押し出されそうになり、だからもっと強く抱きしめなければならない。いいか、いや、よくない。よくない。太陽は高く、まず葉に届く、肉厚な緑色の葉に注ぐ。葉は緑色の部分を跳ね返し、その下の空間に太陽光線が落ちようとするのを遮る。まだだ。蟻が這い上がってくるのを払いのける勇気はまだない。 « 平成11年/上半期/直木賞 | トップ | 5・7・5 »
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