メトソス容疑者（露スパイ）、現在逃亡中！

メトソスです。逃げてます。とにかく追ってきます。一瞬たりとも油断できません。ただ捕まるだけならもうとっくにあきらめて捕まってます。スパイです。捕まってただではいられません。牢獄に入れられて、一定期間過ごすぐらいだったら、喜んで捕まるでしょう。そうはいかないのです。それがスパイというものです。例えば内蔵の３割程は機能的に使えなくなるでしょう。拷問というやつです。再起不能にならない程度に痛めつけられるわけです。そんな拷問嫌です。一瞬でも耐えきれません。わたしはそのような訓練はしていないのです。もともとスパイなどという職業になりたくなどなかった。わたしは声優になりたく、園専門学校に入り、技術を身に付けいざ声優になろうとしたときに権力者に目を付けられてしまい、声優のノウハウをつかってのスパイとして担ぎ上げられてしまったわけです。わたしは何も悪いことはしていません。父親はパン職人で母親はパンマニアです。ごく一般的な家庭に育てられました。暴力的な要素は皆無、ただ、声優のたぐいまれな才能を持っていたがために、このようなことに巻き込まれてしまったのです。イヤです。正直、全部消えてほしい。こんなはずじゃなかった、と何度思ったことでしょう。追っ手が近づいてきました。わたしが余計なことを考えて嘆いていると追いつかれるのです。そういうときには、こうやって鎌で首根っこを引っ掻く引っ掻く引っ掻くとおとなしくなります。また大勢来そうなので逃げます。逃げ続ける人生、なんなのでしょうね。また報告します。