リッスン・トゥ・ハー

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パンティラインの有無についての田口実の考察

2006-05-31 | リッスン・トゥ・ハー
ジーンズの尻に現れた二本の線を見ている。その横、線の現れないジーンズの尻を見ている。いずれも若い女。小奇麗ななりをしている。ファッション紙のモデル生き写しの小奇麗ななりをしている。私はふたりの、線と尻をわき目をふらずに直視している。なぜならそれらは目の前にある。ふたりは立っていて、私は座っている目線はちょうど線、尻、満員の電車内、視線のやり場などないに等しい、故に直視しなければならない。線がない、ということはノーパンティである可能性がゼロではないということで、しかし、焦るな実、巷では線のでないパンティが出回っているという。だとしたら何重もの層の向こう側に尻があるということで、ここからではまだ遠い。対して線があるということはその少し下はすでに尻、覆うものはジーンズだけなのである。何層もの繊維で包まれた尻とジーンズのみで包まれた尻。この違いは天と地ほどもあるだろう。そして、そう、私は田口実である。