潮風に乗って-北から南から

船や港に関係する地名を訪ねて、その土地の情報を発信します。

「てくの生活入門」自動翻訳を使ってみる

2006年12月03日 | Weblog

2006/12/02(土)asahi.com
「てくの生活入門」自動翻訳を使ってみる

三カ条
一、 入力する文章は一文ずつをできるだけ短く
二、 省略語や俗語は避け正しい文法とつづりで
三、 句読点は正しく、ひらがなの多用は避ける

 ポータルサイトが提供するいろいろなサービスのなかで、使用頻度の上位にあるのが、無料の自動翻訳です。意味を知りたい外国語の文章を自分で入力するほかにも、ウェブサイトをまるごと日本語に置き換えることもできるので、インターネット閲覧の楽しみも増えます。間違いがあったり珍妙な文章だったりはしますが、原文の大意をつかむ助けになります。使い方は簡単なので、限界を知って活用したいツールです。(今田幸伸)

 この欄で8月にSETI@homeという米国の分散コンピューティングプロジェクトを紹介しましたが、そのホストコンピューターから先日、1通のメールが届きました。本文はすべて英語。なんともおぼつかないので、無料の自動翻訳サービスを試してみました。
 使ったのは「エキサイト」というポータルサイトのサービスです。00年9月という早い時期から自動翻訳を手がけており、現在も中心的なサービスと位置づけて英語、中国語、韓国語を扱っています。
 まずエキサイトのポータルを開きます。画面のいちばん上部に「日英」「英日」「日中」などと翻訳サービスの内容が示されています。「英日」をクリックすると、翻訳の画面が開きます。「原文」とある窓に、あらかじめコピーしたメールを張り付けて「翻訳」をクリックすると、一瞬で訳文が表れました。

 「私たちは(略)まだどんな完成工事でもあなたを称賛していないのに気付きます」
 冒頭の文には首をひねりましたが、読み進むと、
 「ソフトウエアをインストールするか、または動かすことにおける問題があったなら、私たちのウェブサイトの質問と回答領域を訪問してください」

 どうやら、ホストコンピューターから課された仕事を完了していないのは、セットアップに問題があるせいではないか、助けが必要ならサポートしますという内容でした。
 辞書なしに用件を知ることができました。もっとも、エキサイトなど主要なポータルサイトの自動翻訳サービスには、辞書の機能を備えたものも多くあります。

 さらに便利なのが、ウェブサイトをそっくり翻訳する機能です。訳文だけを示すほかに、原文と訳文を同時に示す機能がある場合には、対訳を選ぶと、必要な文章を自分で正確に翻訳するときに参考になります。
 エキサイトの自動翻訳サービスには、1日に350万件ほどのアクセスがあるそうです。ポータルサイトには1日に4000万件弱のアクセスがあるので、このうちの1割程度を自動翻訳の需要が占めていることになります。

 言語別では、英語と中国語、韓国語の割合は、ほぼ6対2対1だそうです。国際ビジネスの動向を反映してか、中国語の利用が増えているといいます。和訳と外国語訳の内訳ははっきりしませんが、必ずしも和訳の需要の方が多いとはみられない、とか。
 使い方をみると、8割程度がテキストの翻訳で、残りがウェブサイトの翻訳。短いテキストをこまめに入力して翻訳する人が多いというのは、学生が宿題の手伝いにでも使っているのでしょうか。

 実際、週末になると、自動翻訳サービスへのアクセスが減る傾向があるとのことで、利用者は、契約書や技術書を手っ取り早く読んだり書いたりしたいビジネスマンや、原書を読む参考にしたい学生などが中心ではないかと、エキサイトはみています。
 自動翻訳サービスは、大方のポータルサイトが無料で提供しています。翻訳エンジンのメーカーは限られるので、どのポータルサイトも「実力」はそれほど変わらないようです。

 比較的なじみの薄い言語の場合には、欧米の同様のサービスを使っていったん英語などに移したうえで、日本語または相手の言語に置き換えるという手もあります。
 テキスト翻訳でいい訳文を引き出すためのエキサイトからのアドバイスを「三カ条」にまとめました。
http://www.be.asahi.com/20061202/W16/20061121TBEH0006A.html

エキサイトの自動翻訳サービス http://www.excite.co.jp/world/



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