2007/10/22(月)asahi.com
かぐや、月上空100キロに 周回軌道から観測開始へ
宇宙航空研究開発機構は21日、月探査機「かぐや」を月を回る観測軌道に投入することに成功したと発表した。12月中旬までに14種類の搭載機器を点検し、アポロ以来の大がかりな観測を始める。
「かぐや」と子衛星の周回軌道
かぐやは、今月5日に月を大きく回る軌道に入り、子衛星「おきな」と「おうな」を切り離した後、高度を下げて月との距離を縮めていた。
18日に地球からの指令を受けて、月の北極と南極の上空を結ぶ高度80~120キロの軌道に入った。今後1年間、約100キロの高度を2時間ほどで1周しながら観測を続ける。
重力場の影響を受ける低い高度を利用し、月内部の構造を調べたり、岩石の分布やクレーターの形などを調べたりする。ハイビジョンカメラで「地球の出」も撮影する予定だ。
中国は、かぐやのライバルとなる月探査機「嫦娥」を24日にも打ち上げるとみられる。米国やインドも無人探査機の準備を進めており、かぐやが月探査ラッシュの火ぶたを切ることになる。
宇宙機構の滝沢悦貞・プロジェクトマネージャは「とても大きなハードルを越えた。新しいデータを社会に出すのがゴールなので、気持ちを新たにしたい」と話した。
http://www.asahi.com/special/space/TKY200710210138.html
http://www.jaxa.jp/press/2007/10/20071021_kaguya.pdf
かぐや、月上空100キロに 周回軌道から観測開始へ
宇宙航空研究開発機構は21日、月探査機「かぐや」を月を回る観測軌道に投入することに成功したと発表した。12月中旬までに14種類の搭載機器を点検し、アポロ以来の大がかりな観測を始める。
「かぐや」と子衛星の周回軌道
かぐやは、今月5日に月を大きく回る軌道に入り、子衛星「おきな」と「おうな」を切り離した後、高度を下げて月との距離を縮めていた。
18日に地球からの指令を受けて、月の北極と南極の上空を結ぶ高度80~120キロの軌道に入った。今後1年間、約100キロの高度を2時間ほどで1周しながら観測を続ける。
重力場の影響を受ける低い高度を利用し、月内部の構造を調べたり、岩石の分布やクレーターの形などを調べたりする。ハイビジョンカメラで「地球の出」も撮影する予定だ。
中国は、かぐやのライバルとなる月探査機「嫦娥」を24日にも打ち上げるとみられる。米国やインドも無人探査機の準備を進めており、かぐやが月探査ラッシュの火ぶたを切ることになる。
宇宙機構の滝沢悦貞・プロジェクトマネージャは「とても大きなハードルを越えた。新しいデータを社会に出すのがゴールなので、気持ちを新たにしたい」と話した。
http://www.asahi.com/special/space/TKY200710210138.html
http://www.jaxa.jp/press/2007/10/20071021_kaguya.pdf