なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

宇治川の黄色い花4種と鷺山の今

2024-05-15 05:26:56 | 自然

今日もいつものお散歩の光景です。

冬の間に綺麗に清掃された三面コンクリの水路。
そこには沢山の花が咲いていましたが、それらも一掃。
でもそんなことで植物は負けません。
久しぶりに見に行くと、これこの通りペラペラヨメナの紅白の花が!


気分も明るくなり、いつもの田んぼ経由の散歩道に向かいます。
遠くからケリッ、ケリッと大きな声。
ケリです。あ、やっぱり!


屋根の上で威嚇の鳴き声を発していました。
この写真を撮ったのは5月4日。
去年初めて雛鳥の姿を見たのが4月下旬でしたので、おそらくもう雛が誕生し、警戒しているのでしょう。
そう思って探しましたが雛の姿は分かりませんでした。

そこから宇治川方向に移動。
大きなセンダンの木に花が咲き始めていました。


この道を歩くのは久しぶりです。


両側に緑の草が沢山生えていますが、よく見るとそのほとんどがこんな感じ。


ひえ~と思うほど沢山のコバンソウ。
本物の小判だったら億万長者です。
隙間に小さい粒が見えていますが、こちらはヒメコバンソウ。入り混じって咲いていました。
アカツメグサと黄色い花がアクセントになっています。

ここで今日の本題の一つ。黄色い花です。
この黄色い花、ピントが合っている写真がこちらです。


ブタナ(キク科エゾコウゾリナ属)です。
ヨーロッパ原産の外来種で、この季節どこででも見ることができます。
明るい黄色で、一面に咲くと見事ですが、こちら要注意外来生物に指定されています。
それにしても可哀そうな名前ですが、原産地でも豚のサラダと呼ばれており、そのまま和訳されたようです。
ブタだけでなく、人様も食べられるそうですよ。

続いて咲いていたのがこちら。


言わずと知れた、キンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属)、標準和名はウマノアシガタです。
キンポウゲ属は、英名でラナンキュラス属。
独特の光沢のある花が特徴のラナンキュラスと同じ仲間だったんですね。
ちなみに、イチリンソウ属はアネモネ属。
よく一緒に植えられているので、同じ属かと思っていたら、違いました。

続いてこちらの黄色い花。


地元ではあまり咲いている場所がないので、堤防で見つけてちょっと意外。
ニガナ(キク科ニガナ属)です。

そして黄色い花のラストがこちら。


え、何これ?と思われたかも。ちょっと意地悪しちゃいました。
実はこの写真、花(花穂)を真上から見たものです。
ちょっと難しいですよね。では横からの写真をどうぞ。


こちらセイヨウヒキヨモギ(ハマウツボ科セイヨウヒキヨモギ属)です。
もしご存知なくても、ハマウツボ科と聞いてピンときた方もおられるのでは。
そう、こちらはマメ科やイネ科に寄生する、半寄生植物です。
周りにイネ科のコバンソウの大群がいるので、ウハウハかもですね。
でもちゃんと自分でも光合成しているんですよ。

黄色い花が目立ちましたが、ちゃんとこちらの花も咲いていました。


ナヨクサフジです。もう終盤で、コバンソウに埋もれていました。
その他には、花満開のこちら。


・・・満開というか、なんだか蕊もしゃもしゃですが、こちらはチガヤです。
そう、綿毛がふわふわのチガヤの花なんです。

ということで、この辺でUターンして戻りました。


ここからは、別の日の朝、サギ山の様子を見に行った時の写真になります。
サギ山のすぐ近くからでは全体の様子が分からないので、宇治川の対岸に車で行きました。
正面に見えるこんもりした森がサギ山です。


少しズームで


点々と白い粒が見えます。サギがいるようですね。
もうすこしズームで見ると・・・


ほ~、結構いますね!
(後ろにはシイのモコモコも見えています)
もうちょっと・・・限界までズームで見てみました。
中央のくぼんた部分の左側には・・


かなり巣が出来ていました。
ざっと見たところ、アオサギ優勢でした。
去年はほとんどアオサギが手前には見えなかったのですが、今年は変わったようです。
白いサギも結構います。

右側も見てみました。


こちらには、左側よりも白いサギが多いようでした。
拡大して調べてみましたが、アオサギ、ダイサギ以外にはゴイサギが一羽確認できただけでした。
非常に背が高いクスノキメインなので、観察には不向き、その分鳥は安心して子育てできるようです。

先週末は見に行けなかったので、今週末には近い方から観察しに行ってみます。

【撮影:2024/5上旬 宇治市】


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8 コメント

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おはようございます^^ (attsu1)
2024-05-15 07:12:57
ペラペラヨメナ
今時期、たくさん見ますよね。
ペラペラっとちょっと可哀想な名前^^;
ゲンペイコギクと覚えている私です^^;

ケリ
見たことないです。ケリ、不思議な名前、
蹴りを入れるんでしょうか?^^;
違うかな^^;

センダン
甘い香りを出してたくさん咲き出す季節になりました。
ホームグラウンドの入口に大きなセンダンがあり、
毎年の楽しみのひとつになっています。

セイヨウヒキヨモギ
半寄生植物(@_@)
ヤドリギとかも、そうですよね。
花の進化って不思議です。

鷺山
子育てするカップルがたくさん集まっていますね。
なつみかんさんの周りには、楽しみたくさんですね^^
返信する
不思議な光景 (ran1005)
2024-05-15 09:25:46
1本の道を見ると、東山魁夷の絵が脳裏をよぎります。
コバンソウ!
こんなに蜜生している様子を見るのは初めてですヨ。
他の植物の入る余地が殆ど無くなりますネ。
何と半端ではないサギの群れですネ。
コロニーなのですか・・・
沢山のヒナが育ってる様子が覗えますネ
余程、安全地帯なのでしょうか?
諏訪湖ではホシハジロがペアーで1組残留しています。
渡去する様子もなく・・・
相変わらず頭を身体に突っ込んで居眠りばかりして居ますヨ。(笑)
返信する
スイスイ読み進めました (ninbu)
2024-05-15 16:38:07
なつみかんさん、こんにちは。

ペラペラヨメナ、コバンソウ、ブタナ、ウマノアシガタ、ニガナな
ど私も知っている野草たちが登場して、スイスイ読み進めました。

でも、セイヨウヒキヨモギ、ナヨクサフジ、チガヤ、セイヨウヒキ
ヨモギは見たことがあるかもしれませんが、名前は知りませんでし
た。

サギのコロニー、アオサギ、ダイサギ、ゴイサギなど色々なサギた
ちが、安心して仲良く暮らしているようですね。

それと、昨日のブログに登場したダイサギが餌をゲットした写真、
お見事です。私も一度で良いからこんな写真を撮ってみたいもので
す。
返信する
こんばんは (shu)
2024-05-15 18:13:34
今日見せていただいた植物では、セイヨウヒキヨモギが分かりませんでした。
あとは分かりましたが、自分で撮った写真でも間違えることが多いので、偉そうに言えません。

ブタナは葉を食べるのでしょうか?
花は今が見頃ですね。辺り一面黄色い花を咲かせています。

鳥と言えば今週は愛鳥週間です。
しかも明日が最終日なので、それらしい写真でも載せたいのですが、ありません。
このところテニスが多くて、取材の機会が減っています。
返信する
別名が沢山 (なつみかん)
2024-05-15 21:39:48
attsu1さん、こんばんは。
確かにペラペラヨメナは紅白になることからゲンペイコギクの名前で呼ばれることが多いですね。
標準和名はペラペラヨメナですが、私自身はちょっとユーモラスな感じでそれほど嫌いではありません。
他にも、メキシコヒナギク、ムキュウギク(無休菊)、属名そのもののエリゲロンなどと呼ばれますね。
最近どこででも見かけ、ヒメツルソバに次ぐ野生化最前線といったところでしょうか。

ケリはケリッと鋭く鳴くことから名付けられたのかな~と勝手に思っています。
子育て中の警戒音は遠くまで聞こえ、近づくと威嚇してくるそうです。
ケリを入れられた人もいるのかもしれませんね。

今日の話題は普段着なので、親しみを持っていただけたのではないでしょうか。
セイヨウヒキヨモギ、そちらにはそれほど進出していないのでしょうか。
こちらでは歩道の隙間から咲いていたビックリすることがあります。
返信する
真夏は歩けません (なつみかん)
2024-05-15 21:43:28
ran1005さん、こんばんは。
比較的気温が低い日だったので、晴れていても気持ちよく歩けました。
東山魁夷と言われるとちょっと言い過ぎですけど・・・
コバンソウ、ここまで群生しているのはスゴイですよね。
毎年歩きますが、年々増えている印象です。
他の花は隙間から遠慮がちに咲いています。

サギはここで集団営巣しています。
御陵なので立ち入り禁止。
大きな常緑樹もあり、子育てにはもってこいのようです。
それでも日本野鳥の会京都支部の話では、年々減っているそうです。
一昨年くらいに行った時はアマサギも子育てしていましたが、今年はどうでしょう。
また見に行ってみます。

ホシハジロが残っているなんてすごいですね。
いつ見ても昼間は寝てばかりですよね(笑)
返信する
良かったです^^ (なつみかん)
2024-05-15 21:47:50
ninbuさん、こんばんは。
GW中、近場とはいえ観光地を歩いたので、結構記事も気を張りました。
今日は一転、普段着の投稿なので、見てくださる方にとっても、気楽にご覧いただけたのではないかと思います。

セイヨウヒキヨモギは最近特に増えた植物で、ぱっと見黄色が目立ちます。
1973年に千葉県船橋市で初めて見つかったとのことですので、きっとそちらにも生えていると思います。
半寄生で、周りの植物が弱っている気配もないので、きっと共存しているのでしょうね。
ナヨクサフジは綺麗なのですが、昔見られたクサフジは山にでも行かないと見られなくなりました。
最盛期の繁殖力は恐ろしいです。
チガヤは綿毛になって揺れている姿をごらんになったことがあるのでは・・・
また探してみてくださいね!

サギコロニーはしばらく観察できると思いますので、この週末にまた行ってきます。
返信する
タイミングが・・・ (なつみかん)
2024-05-15 21:51:38
shuさん、こんばんは。
野草に親しむと、食べられるか毒かも徐々に分かってきますね。
ほとんどが毒はないけれど美味しくない・・・という範疇だと思いますが。
ブタナは「菜」というくらいですから、葉を食べるのかもですね。
ノヂシャも芽生えを摘んでサラダにするらしいのですが、花が咲いてから気づくのでタイミングが難しいです。
本気で食べたかったら、プランターに植えたらいいのでしょうけど、そんなことをするくらいだったら、野菜を植えます(笑)

最近はテニスに熱中されているのですね。
もうちょっと暑くなったら戸外のテニスも難しくなるでしょうから、今がいいシーズンなのかもですね。
愛鳥週間、毎朝さえずっていた鳥たちの声も徐々に少なくなり、みんなお相手を見つけたのでしょうね。
これから子育てのシーズン。
温かく見守りたいです。
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