なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ゲンノショウコなど野生の草花も一杯~美山かやぶきの里2024/9下旬(3)

2024-10-10 05:37:08 | 植物

かやぶきの里は、伝統的なかやぶき屋根の建築物が生きた状態で見られる貴重な場所。
これは住んでおられる方々の理解と協力なくして、成り立ちません。
それどころか、訪れる人の目を楽しませようと、色とりどりの四季の花が植えられています。
昨日はそんな花を中心にご覧いただきました。
でも、美山で見られるのは人が植えた花だけではありません。
野生の草花も、同じように綺麗に咲いており、園芸種と入り混じって咲いています。
今日は、そんな草花をご覧くださいませ。

まず目につくのがこちらです。



ご存知ゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属)ですが、縁取りがあるようなちょっと可愛い姿。
一番普通の色は次の写真ですが、蕊がちょっと面白い。



全部で10本あるのですが、5本がまず熟し、その後残りの5本が熟すようですね。
ちなみにゲンノショウコは雄性先熟。雄蕊が熟しきった後に、雌しべが現れます。
赤いゲンノショウコだけではありません。白い花も・・・



何だか白い粉が吹いたようなエノコログサ



よく見ると、雄蕊から花粉がパフパフ。こんなに派手に出ているのは初めて見ました。
それとこちらは芒が金色のキンエノコロ(イネ科エノコログサ属)ですね。



そぞろ歩いていたら、こちらのツル植物を見つけました。



わーい、地元では見られないヤブマメ(マメ科ヤブマメ属)発見!
一度見つけると、あちこちに藪を作っているのを見つけました。



こちらはカラムシに絡みついていますね。
カラムシもちょうど花の時期でかなり繁殖していますが、ヤブマメはラッキーとばかりくるくる。



濃い紫の花をアップで見ると、中から黄色い葯を付けた雄蕊が覗いていました。
私は暢気に「可愛い、可愛い」と言ってますが、一度生えると「クズ並みの繁殖」らしいです。
ブロ友さんに伺って、見る目が変わりました。

地元では見つけられなかったこちらの花。



黄色い花の下に、三度豆(さやいんげん)のような実がぶら下がっています。
花はノアズキとそっくりですが、こんな実がなるのはヤブツルアズキ(マメ科ササゲ属)です。
アズキの原種だそうですが、実はとても小さいです。
小人さんの小豆かな~



結構色々咲いています。
そうそう、終わりかけでしたが、こんなのも咲いていましたよ。



ご存知、ツルボ(キジカクシ科ツルボ属)です。
今年は草刈りの魔の手にやられて、地元では全く見ることが出来なかったので、ラッキー!
そして、今頃あちこちで群生しているのがこちらです。



ツユクサ(ツユクサ科ツユクサ属)ですね~
標準的な花期は6~9月とのことですが、10月に入ってからもますます増えています。

まだまだ花が見られたのですが、残りは明日と言うことで・・・

【撮影:2024/9/23  京都府南丹市】


コメント (1)
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