なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

今年は梅見に遠出(その2)~若狭の春(2)

2023-03-19 07:01:05 | 植物

今回若狭に出かけた目的のひとつが梅園の梅を見ること。
福井県の梅といってもピンとこない人が多いと思いますが、実は若狭は日本海側随一の梅の産地です。
しかもそのほとんどが若狭町、三方五湖の周辺で栽培されているそうです。
今回行ったのはその中心地ともいうべき、三方湖の周辺にある梅園。

車をその名も「梅の里会館」という梅製品直売所の駐車場に停め、徒歩で散策に出かけました。
遠くに見えているのがウメです。
綾部の梅林でもみたように、高さがきっちりと揃っているので、観光の梅園とは全然趣が違います。


近づいていくとこんな感じです。


上部がきっちりそろっているように見えますが、実際には結構えだがぴゅんぴゅん上に伸びています。


青空に映える!


若狭町のホームページに、梅栽培に関する分かりやすい説明がありました。
それによると、
・若狭の梅栽培は江戸時代天保年間(19世紀前半)に始まりました。
・主な品種は若狭で生まれた「紅映(べにさし)」。実に赤み(紅)が差しているので、その名前がつきました。
・紅映はほぼ100%福井県のみで生産されています。種が小さく肉厚でアミノ酸の多い美味しい品種です。

和歌山の南部梅林の一目100万本には敵いませんが、山の上まで広がる梅園は結構見ごたえがあります。
ちなみに、南部梅林が始まったのは19世紀半ば以降ですので、ほんの少し若狭の方が先輩のようです。

時期的には少し遅めでしたが、まだ十分綺麗でした。




梅林の下にも緑が萌え始めていました。
お決まりのヒメオドリコソウに


青いオオイヌノフグリ(星の瞳ちゃん)の群生も綺麗。


こちらはミチの付かない、タネツケバナでしょう。


一見ただただ梅の木が広がっている場所ですが、全く飽きません。
おや、梅の根元になにやら木箱が・・・


ズームで見てみると・・・


ミツバチの巣箱でした。
梅の蜜って美味しそう~


こちらの梅の木の下にも巣箱が・・・結構養蜂もされているようです。




ほとんど赤萼で白い花弁の梅ばかりですが、ほんの少しピンクがかった花も・・・
ちゃんと雌蕊が見えます。


とても気持ちの良い青空の日に、梅林を散策できて楽しかったです。


今回は湖をバックにした梅林を撮れなかったのがちょっとだけ残念でした。
調査不足でした・・・

駐車させてもらった梅の里会館ではちょうど梅まつりが行われていました。
梅を使った商品が所狭しと並べられ、私も梅ジャム、梅酒、梅胡椒(柚子胡椒梅バージョン)を購入。
甘酸っぱいジャムはヨーグルトに、梅胡椒は蒸し鶏のたれに、梅酒は晩御飯のおともにと楽しんでいます。

【撮影:2023/3/11  福井県若狭町】


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14 コメント

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おはようございます (shu)
2023-03-19 07:50:30
ウメというと和歌山県、群馬県が思い浮かびます。
福井県がウメの産地だとは、まったく存じませんでした。

ミツバチはウメの受粉を助けるのでしょうね。
昔から、きっとそうやってこられたのだと思いましたが、福井県のHPを見るとそうでもないようです。
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/reinannisyu/gikei/mitsubachi.html

養蜂家のミツバチは、この時期は暖かい地方に巣箱が置かれているので、まだ寒い若狭ではご苦労がありますね。
ミツバチくん、頑張って下さい!
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おはようございます^^ (attsu1)
2023-03-19 08:38:38
恥ずかしながら、梅って当たり前に見るので、
こうして育てていることを知りませんでしたorz
若狭は日本海側随一の梅の産地、
日本には、色々なものの産地があることを
あらためて、知りました。

ヒメオドリコソウ、ホシノヒトミ、タネツケバナ、
春の定番、以前だと興味をもっていないので、
見もしませんでしたが、今は、興味をもって見るんですから、
人間って変わりますよね^^;

梅ジャム、梅酒、梅胡椒、
ジャム、お酒は分かりますが、
梅胡椒、へぇぇぇ~ 蒸し鶏のたれに合うんですね^^
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若狭の梅 (fukurou)
2023-03-19 08:46:40
なつみかん様
おはようございます。
若狭の梅。
初めて知りました。
南部梅林よりも先輩とは驚きです。
どちらも海の近くですね。
梅林と海、何か関係があるのでしょうか?
梅の実を収穫しやすいように低めにしたてられていますね。
5、6枚目の写真を見るとかなりの規模ですね。
隠れた梅の名所と言うと若狭の梅農家さんに失礼ですが、いいところ紹介していただきました。
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若狭の風景 (ヒゲオヤジ)
2023-03-19 19:33:10
なつみかんさん、こんばんは(^-^)/
この旅の後、大変お忙しそうでしたが、落ち着かれ増したでしょうか?
ところでこの若狭の旅、とても懐かしく拝見させて頂きました。
若狭だと行った所は小浜に舞鶴、どちらも仕事で寄っただけ、
後は35年も前父母を車に乗せて行った天橋立位で、観光では行っておりません。
そんな事で若狭をユックリ見た訳ではないのですが、
なつみかんさんに再度ご案内して頂いた様な気がします。
そして、若狭の梅園は初めて知りました。
どうも関東に住んでいると、梅となると水戸に小田原、そして埼玉の越生等梅林を考えてしまいますが、
若狭も梅の産地なのですね。
この若狭の風景に、梅の花等々とっても素敵です。
そして、先週からのご投稿では、3月13日のカモ達の泳跡波、発想が面白いですね!
私は水鳥たちにジェットの引き波で迷惑を掛けてしまいましたが・・・\(__ ) ハンセィ
そして翌14日のご投稿、やはり日の出のお写真とっても綺麗です。
また15日ご投稿のご自宅の花々、とっても賑やかでさすがなつみかんさんのお庭らしいです(^^)
さらに16日ご投稿の綾部市梅林公園の白梅に紅梅、こちらも見事ですね。
そこでウグイスならぬホオジロのお写真、これもなつみかんさんらしい(^o^)
最後は一昨日17日ご投稿のわち山野草の森のお写真、これも風景共々素敵です。
その中で雪割草、この中でユキワリソウと私の行った植物園では表記されておりましたが、
サクラソウ科サクラソウ属の全然違う植物とか、さらにミスミソウ等も雪割草の仲間だそうで、
相変わらず植物に疎い私は???でしたσ(^◇^;)
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私は「南高梅」一筋で生きてます (ninbu)
2023-03-19 19:52:22
なつみかんさん、こんばんは。
福井県若狭は日本海側随一の梅の産地とは初めて知りました。
梅の日本一と言えば和歌山ですが、栽培の歴史では若狭の方が古いのですね。
1枚目の遠くから見た梅林、とても綺麗な光景で、まるで桜並木のようです。

私は偕楽園の梅で有名な水戸に5年ほど住んだ経験がありますが、このような
光景は記憶にありません。また、花梅としては有名ですが食用の梅はほとんど
生産されていません。また、美味しくもなく、私は「南高梅」一筋で生きてます。(笑)
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群馬県ですか (なつみかん)
2023-03-19 20:30:57
shuさん、こんばんは。
こちらでも、梅と言うと和歌山県ですね。
他の方のコメントを見ても、南高梅は全国区だと分かりました。
それに比べたらマイナーなのかもしれませんが、結構知る人ぞ知る感じみたいですよ。
ちなみに、群馬県は全然存じませんでした。

ミツバチに関する福井県の情報をありがとうございました。
え~一昨年からの実験!?
確かにこの日は暖かかったですが、普通はまだ3月の北陸は寒いですものね。
ミツバチちゃんたち、頑張っていましたよ~
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私もです (なつみかん)
2023-03-19 20:36:23
attsu1さん、こんばんは。
和歌山の梅は南部(みなべ)というところで主に育てられていて、昔はなんどか見渡す限りの梅園の横を通って白浜まで遊びに行ったものでした。
福井の梅は、去年若狭に何度か行って知りました。
小規模ながら、結構質の良い梅を栽培しているようですね。
それもこの海と湖と山に囲まれた気候がいいみたいです。

春の定番の花たちも、春らしさを引き立てていますね。
ここではあまり見ませんでしたが、地元の畑ではまるでかつてのレンゲ畑のようにホトケノザでピンクに染まっていました。

梅胡椒、梅と唐辛子味の調味料ですが、結構しっかりと味が付いているので少量であえ物などに良さそうです。
梅若うどんなどの薬味にぽちっと入れてもいいかも。
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ほんとですね (なつみかん)
2023-03-19 20:45:36
fukurouさん、こんばんは。
農水省のHPで見てみると、2020年度の生産量は1位がダントツ和歌山県で4万トン強、2位が群馬県で5千トン強、そして福井はなんと3位入賞で1500トンでした。
マイナーな産地かと思ったら、結構多い方でしたね。
(その下も1000~1500トンで競り合っているようです)
地元の方でも青谷と言う場所でウメを栽培しており、今の時期は梅まつりなどやって見学できるようです。

梅と海との関係は分からないです・・・
漢字が似ていますね(笑)
梅の木を収穫しやすいような仕立て方が全国共通かどうかも分かりません。
梅学習コーナーがあったら、今度勉強してきます!!
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まとめてありがとうございます (なつみかん)
2023-03-19 20:51:22
ヒゲオヤジさん、こんばんは。
まだ完全に落ち着いたわけではないのですが、皆さんのコメントにお返事できるくらいにはなりました。
若狭は通っただけという方が比較的多いですね。
京都人にとっては前にご紹介した鯖街道などがあり、若狭は馴染みのある土地です。
特に私にとっては、京都北部よりも若狭の方が近いイメージがありました。
今は京都縦貫道があるので、天橋立や舞鶴などへも行きやすくなりましたが・・・

カモの泳跡波と、日の出の様子はコメ欄閉じてましたので、ここでコメントをいただけて嬉しいです。
ジェットの引き波、確かに水鳥にとっては「うわ~」でしょうね(笑)
自宅の花たちですが、この後スノーフレークやムスカリも咲きはじめ、ヒメウツギの蕾も沢山出てきました。
春ですね~

雪割草、今日の投稿拝見して、植物園でもカタカナで書いてるんだな~って思いました。
紛らわしいですよね!
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全国区 (なつみかん)
2023-03-19 20:55:19
ninbuさん、こんばんは。
私も梅といえば和歌山の梅、南高梅とずっと思っていました。
最近、星夫がなんどか和歌山に行く機会があって、家にはその南高梅の梅干しが溢れかえっています。
なので、せっかく福井の美味しい梅の産地に行ったというのに、梅干しは購入せず、他の梅食品を手に入れてきたというわけです。

梅の花、和歌山もそうですが収穫するための梅は白梅ばかりでちょっと地味です。
昔はそれをつまらないと思っていた時もありましたが、今はすっきりした白梅が大好きです。

水戸は花梅なんでしょうね。
さっき見た梅の産地にも茨城県は入っていませんでした。
(ちなみに、4位、5位は、青森、神奈川でした)
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