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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ジンチョウゲ属三つ巴・・・黄色いオマケ付き~京都府立植物園2019年3月(6)

2019-03-29 05:01:05 | 植物

まだやるんかーい、という心の声(まわりの声)が・・・

これまで、黄色い花たちに続いて、紅白の花、見上げる木々たちを特集してきました。
いくらなんでももう出す木はないだろうと思って、先日行った京都府立植物園の写真を眺めていると、うーん何となく黄色の木がまだある?
いえいえ。それだけではありません。何となく似た感じの木が3種類。
これはやるしかない! ということで、今日はジンチョウゲ科ジンチョウゲ属です。
 
最初は、何度も登場してくれているオニシバリ(鬼縛り)です。
インパクトのある名前ですが、別名のナツボウズ(夏坊主)もなかなかのものです。
 
 
福島以西に分布、樹皮が強いので、鬼を縛るのにちょうどいいということから「オニシバリ」という名が付いたそうですが、
小低木なのでとても縛るほどの長さの樹皮はとれないと思います・・・
別名のナツボウズは、夏に落葉して坊主になることから。
雌雄異株ですが、この写真の花は雄株でしょうか。
 
残念ながら、湿地横の私の観察木は台風で半分くらい折れてしまっていました。
今回写真を撮ったのは別の場所の木。結構沢山咲いています。
 
 
6月には赤い実がなり(左)、7月には葉がおちて丸坊主に・・・(右)
知らなかったら、丸坊主になったときに抜いてしまいそうですね^^;
 
 
 
 
お次はこちら。
オニシバリは毎年飽きずに観察していますが、今年初めてみたこの花・・・
あれ、葉が黄色いので、ちょっと傷んだオニシバリ?
と思ったら、樹名板には「ナニワズ」の名前が・・・
 
 
感じとしては、黄色いジンチョウゲ。 でもいかにも野生的。
調べてみたら、別名エゾオニシバリ。
その名の通り、福井以東・福島以北の北の方に生えるそうで、うまくオニシバリと住み分けていますね~
夏に坊主になることも、雌雄異株であることも、オニシバリとおなじだそうです。
 
全体像。結構小さい木でした。
 
 
 
最後はコショウノキを探したのですが、花の時期を逃してしまいました。
かわりに・・・
 
 
白いジンチョウゲ(沈丁花)を見つけました!
中国原産なので、植物生態園には入れてもらえず、別の場所で満開でした。
日本では室町時代にはもう栽培されていたそうです。
雌雄異株ですが、日本でみるのはほとんど雄株だそう。この写真の木も雄株みたいですね。
さざんかさんがおっしゃっていた通り、香りは普通のジンチョウゲと同じですね!
 
寂しいので、去年撮ったコショウノキ。
3月10日の写真なので、今年行った3月16日には花が終わっていたのかもしれませんね。
 
 
雌雄異株で、赤い実をつけ、それが非常に辛いことから名付けられたそうです。
 
 
さて、今日の三つ巴、いかがでしたか?
つんつんつん、誰ですか? 後ろから突くのは・・・
 
「えーっ、出し忘れてるよ~」って、黄色い花たち。
分かりました。 オマケにだしちゃいましょうね~
 
青空に、サンシュユ(ミズキ科ミズキ属)、満開。
 
 
京都府立植物園の森のカフェ裏には結構な本数のサンシュユがあり、実がなると鳥たちが集まってきます。
今の時期は、黄色い小さな花火たち。
 
 
 
 
ミツマタの明かり。 長~い間蕾でしたが、やっと、やっと咲いてくれました!
あれ~、これもジンチョウゲ科でした。ミツマタ属ですけど・・・
 
 
 
そして、このぶら下がり植物は、ハチジョウキブシ(キブシ科キブシ属)です。
宇治の林にもある普通のキブシに比べて、がっちりした感じですね~
 
 
全体像。 この雑然としたなかにこういう花を見つけると、嬉しいです。
 
 
 
はい、これで本当におしまいです。
全部みてくださって、ありがとうございました!
 
 
(2019/3/16 京都府立植物園特集 おしまい)

 

コメント (14)
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