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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

続・早春の小さい花が一杯♪~京都府立植物園2019年3月(2)

2019-03-23 05:27:20 | 植物
昨日いっぺんに出す予定でしたが、沢山ありすぎて挫折・・・
続きを今日、ご紹介します^^

春の妖精筆頭、カタクリ(ユリ科カタクリ属)です!



古くは「堅香子(かたかご)」と呼ばれて、万葉集にも登場します。
ピンク色の花弁が反り返る様子は、まさにスプリングエフェメラル(春の妖精)の名に相応しいです。
今から20年近く前に、滋賀の山で野生のカタクリを見た感動は忘れられません。


カタクリの近くに咲いていたのはこちら。
セリバオウレン(キンポウゲ科オウレン属)です。
こちらは雄蕊、雌蕊両方見えるので、両性花でしょうか。



根茎は有名な生薬で、胃腸薬として用いられますが、収穫できるまで5-10年かかるので、非常に高価だそうです。
ところで、オウレンみると、頭の中に「オーレン、オーレン、オーレン」という歌が流れるのは私だけ・・・?




あれ、向こうにも何か咲いているようです。
白い花です。
もうトキワイカリソウ(メギ科イカリソウ属)の花が咲いていました!



冬も葉が残っていることから「トキワ」の名が付けられました。
特徴的な葉なので、秋の紅葉などで結構気が付きます。
ハートのプレゼント♪


(2017/11/18 新潟弥彦山)


思いがけず、ヒトリシズカ(センリョウ科チャラン属)も咲いていました。
この時期にしては、葉も展開し、緑色になっていました。
フタリシズカが一箇所から二本(かそれ以上)花が出るのに比べ、一本だけ出てくることから名付けられたそうです。
センリョウ科とは知りませんでした。それに「チャラン」とは・・・
結構軽い感じですね~



ちなみに、3年前の同じ時期はこんな感じ。こちらの方が早春っぽいです。

        
        (2016/3/19撮影)


こちらは、うっかり見逃しそうな小さい花。
スズシロソウ(アブラナ科ヤマハタザオ属)です。
アブラナ科っぽい花がポツリ、ポツリと地面にへばりつくように咲いています。
野生では、斜面や崖などに生育するそうで、確かに宇治川沿いの林縁でも斜面に咲いていました。




薄紫のあの花、お馴染みタチツボスミレ(スミレ科スミレ属)です。
わが家の溝蓋の隙間でも咲きだしましたが、ロケーションがいいと、すっかりスプリングエフェメラルの仲間入りですね。




本日最後。
もう咲き始めていました! ラショウモンカズラ(シソ科ラショウモンカズラ属)です。
ほとんどまだ蕾でしたが、数個だけ、特徴的な花をみることができました。
唇形の紫色の花は、羅生門で渡辺綱に切られた鬼の腕の切り口だそうです・・・
この花を見て、そんな想像をした人っていったい・・・




今日はここまでです。
植物生態園で見た草本をほとんど網羅したつもりです。
(あと、フキの花などがありましたが・・・)

明日は最近よくみかけるあの木の花を特集します!
お楽しみに~


(つづく)


【撮影:特に断ったもの以外、2019/3/16 京都府立植物園】

コメント (12)
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