植物生態園の草本を続けてお届けしましたが、生態園には木の花も沢山咲いていました。
むしろ、草よりも多かったかも・・・
そんな中でも、似てるのにちょっと違う?
という木の花を今日と明日、二回に分けてお届けします。
今日は最近投稿が増えてきた〇〇ミズキ。
ミズキと言ってもミズキ科のミズキではなく、昔の土地の名前を冠したマンサク科トサミズキ属のミズキです。
まずは、ヒュウガミズキ(日向水木)
てっきり日向(宮崎県)に生えているから名前が付いたのかと思ったら、近畿地方(石川県から兵庫県)の日本海側だけに自生しているそうです。

生態園に小さい灯りが点ったようにレモン色の花がパッと目立っていました。
以前、大阪市大理学部附属植物園で見たヒュウガミズキはもっとすごい迫力で飛び散っていました・・・

(2018/3/25 大阪市大理学部附属植物園)
黄色い花がぶら下がるのは共通ですが、ヒュウガミズキは蕊まで黄色です。
そのせいで、ちょっと優しい感じがして、結構好きです。
花を少しアップで・・・写真はイマ千なので、ぜひ実物をお探しください。
今結構あちこちで咲いています。

お次はもっとよく見かけるトサミズキ(土佐水木)。
こちらは四国地方に分布し、特に高知県の山地の石灰岩地域に多く生育しているそうです。
ということで、まさに土佐の水木なんですね。
低木ですが、生態園にはかなり大きな木があり、満開でした。

サクラ園の隅に咲いていた花を下から見上げてみました。
見ての通り、一箇所から7個前後の花をつけてぶら下がっています。

一番特徴的なのが雄蕊の先の葯の色。ヒュウガミズキと違って暗赤色をしています。
こちらはもっと分かりやすいでしょうか。

美しいとみるか、ちょっとどぎついとみるか・・・
いずれにしても、明るい黄色の花が沢山ぶら下がって咲いている様子は、いかにも春らしくて素敵です。
最後はこちら。

あれ、トサミズキじゃないの?
と思いますよね。私もそう思ったのですが、樹名板には別の名前が・・・
コウヤミズキ(高野水木)と言い、中部以西の岩場(蛇紋岩地)に自生しているそうです。
ちなみに、こちらも高野山が由来という事実はみつからないそうで、なんだかな~
それにしても、トサミズキとの違いはどこにあるのでしょう?
もう少しアップの写真をご覧ください。コウヤの方がちょっとすっきりしてる?

花序の軸や萼はつるっとして毛はありません。
一方、トサミズキは花序の軸や萼にふわふわと毛が生えています。
並べてみるとこんな感じ。左がトサ、右がコウヤです。

いかがでしたか?
私自身勉強になりました~
最後に、なぜマンサク科なのに「ミズキ」なのか・・・
葉がミズキの葉に似ているからという単純な理由なんだそうです^^;
ご参考までに、ミズキ(左)とトサミズキ(右)の葉を見比べてくださいね~

(ミズキ:2018/5/12 京都府立植物園、トサミズキ:2017/4/22 大阪市大理学部附属植物園)
実際にはミズキは高木ですし、実も全然違いますけどね~
さて、明日も「似てるのにちょっと違う」です。
何が出てくるでしょうか。
(つづく)
むしろ、草よりも多かったかも・・・
そんな中でも、似てるのにちょっと違う?
という木の花を今日と明日、二回に分けてお届けします。
今日は最近投稿が増えてきた〇〇ミズキ。
ミズキと言ってもミズキ科のミズキではなく、昔の土地の名前を冠したマンサク科トサミズキ属のミズキです。
まずは、ヒュウガミズキ(日向水木)
てっきり日向(宮崎県)に生えているから名前が付いたのかと思ったら、近畿地方(石川県から兵庫県)の日本海側だけに自生しているそうです。

生態園に小さい灯りが点ったようにレモン色の花がパッと目立っていました。
以前、大阪市大理学部附属植物園で見たヒュウガミズキはもっとすごい迫力で飛び散っていました・・・

(2018/3/25 大阪市大理学部附属植物園)
黄色い花がぶら下がるのは共通ですが、ヒュウガミズキは蕊まで黄色です。
そのせいで、ちょっと優しい感じがして、結構好きです。
花を少しアップで・・・写真はイマ千なので、ぜひ実物をお探しください。
今結構あちこちで咲いています。

お次はもっとよく見かけるトサミズキ(土佐水木)。
こちらは四国地方に分布し、特に高知県の山地の石灰岩地域に多く生育しているそうです。
ということで、まさに土佐の水木なんですね。
低木ですが、生態園にはかなり大きな木があり、満開でした。

サクラ園の隅に咲いていた花を下から見上げてみました。
見ての通り、一箇所から7個前後の花をつけてぶら下がっています。

一番特徴的なのが雄蕊の先の葯の色。ヒュウガミズキと違って暗赤色をしています。
こちらはもっと分かりやすいでしょうか。

美しいとみるか、ちょっとどぎついとみるか・・・
いずれにしても、明るい黄色の花が沢山ぶら下がって咲いている様子は、いかにも春らしくて素敵です。
最後はこちら。

あれ、トサミズキじゃないの?
と思いますよね。私もそう思ったのですが、樹名板には別の名前が・・・
コウヤミズキ(高野水木)と言い、中部以西の岩場(蛇紋岩地)に自生しているそうです。
ちなみに、こちらも高野山が由来という事実はみつからないそうで、なんだかな~
それにしても、トサミズキとの違いはどこにあるのでしょう?
もう少しアップの写真をご覧ください。コウヤの方がちょっとすっきりしてる?

花序の軸や萼はつるっとして毛はありません。
一方、トサミズキは花序の軸や萼にふわふわと毛が生えています。
並べてみるとこんな感じ。左がトサ、右がコウヤです。


いかがでしたか?
私自身勉強になりました~
最後に、なぜマンサク科なのに「ミズキ」なのか・・・
葉がミズキの葉に似ているからという単純な理由なんだそうです^^;
ご参考までに、ミズキ(左)とトサミズキ(右)の葉を見比べてくださいね~


(ミズキ:2018/5/12 京都府立植物園、トサミズキ:2017/4/22 大阪市大理学部附属植物園)
実際にはミズキは高木ですし、実も全然違いますけどね~
さて、明日も「似てるのにちょっと違う」です。
何が出てくるでしょうか。
(つづく)