天気はもう真夏。
勇んで宿を出ると杉原さんたちと出会う。
昨日雨で焼けなかった手びねりの野焼きをするらしい。
まずは焚き火の周りに手びねり作品を置いてあっためた後火の中へ移動して焼くようだ。
焚き火が好きな私は勝手に手伝うことにした。
金生町暮らしでもなかなか焚き火は楽しめない。
年一回でもと大寒前後に海で焚き火をすることを恒例にすることにもしているし。。
杉原さんにしてはストーンサークル作りのとき堀起こした大量のイタドリの根っこで焼きたいとの思いがあるようだが前日の雨で濡れている上土もついている。
ただ燃やすだけだとそのうち乾いて燃えるがある程度の火力で手びねり作品をあっためるのには火加減が難しい。
すぐ近くの海岸では連休でやってきた人たちが泳いでいた。
焚き火は冬と思っていたが真夏の焚き火も悪くない。
5:30分よりの城ノ山登山の帰り西浜を散歩していたら膨大な漂流物を一人で片付けているおじさんがいた。
年20回ほど漂流物の片づけをするそうだ。
足が悪く移動はバイクでするそうで荷台には杖が納まる筒がしつらえてあった。
高々と筒に収まった杖を荷台にバイクを颯爽と乗りまわしているのだろう。
昔は船大工でバイクの修理も自分でするそうだ。
おじさんが座っているすぐ海側にはユンボで掘られた穴がある。
その中には大きな流木がチエンソーで切られて火が通るように組まれている。
ユンボで掘ったのもチエンソーで切ったのもおじさんだ。
すぐ近くに屋敷があるというので見学に行ったら何も植えてない場所さへ草一本生えてない。
おばさんが言うにはおじさん83歳おばさん82歳だそうな。
畑や海を相手に忙しく暮らしているおじさんは若い作家を滞在させての村おこしイベントには乗り気でないようだがそのおかげで一時間ほど楽しい時間をすごすことができた。
ブログに載せたいから写真を撮らせてほしいといったらいい顔してくれた。
流木が少し乾いたら盛大に焚き火をするのだろう。
杉原さんたちのイタドリの根っこで焼く野焼きを途中で抜けてきたが無事焼けたかしら。。
真夏の焚き火2話。
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