
条件の良い、皆既月食があった。
月食があっても、夜中や明け方に近い頃だったりすると眠い目をこすりながら
見なくてはならないので、夕刻6時過ぎに部分食が始まり、9時半過ぎに終わる
今回の皆既月食は良い月食だったというワケ。
また、有数の寒冷地のユー地区なら、真冬の月見もツラい。
月食で皆既に入る(月が地球の影に完全に入る)と、「赤銅(しゃくどう)色」に
見えると言うが、今回はどうだろう?
皆既に入っても、影に入る際(きわ)に近い部分は青みがかって見えたのが
印象的だった。
時間を追ってみる。
食に入る前から撮影する予定だったが、仕事の都合で家に戻ったときには既に欠け
始めていた。
だんだん欠けながら食が進み、露出をオーバー気味にすると、影になった部分の月が
淡く写り込んでくる。
皆既になる直前の月の横に、小さく天王星が写り込んでいる。
露出を少し長く掛けて、天王星を短い線に写したもの。
5秒の間に、地球の自転で星はこのくらい移動する。
当然、月もブレている。
星を点に写すためには、赤道儀という別の装置が必要となる。
これも、露出をやや長くして、影に隠れた月と天王星を左右に入れてみた。
一つ前の画像と比較して、月の公転によって天王星が移動して見えるのが解る。
(実際は、月が移動した)
月食の終わり頃になると中天高く昇り、色合いも本当の青みがかった月に戻る。
左が、本影月食(皆既月食後の部分月食)、右が本影月食後の“半影月食”と
呼ばれる、淡い影に入った月食の終わりかけ。
最後には空に靄がかかって、青白い月が滲んで見えた。
大昔に使っていた一眼レフのオールドレンズもバカにできない。
ミラーレスのデジカメと、フィルム時代の一眼レフ用レンズとを繋げるリング類が
たくさん出ているので、こんな芸当もできる。
今回は、300ミリF4というレンズを使ったが、センサーサイズの関係で実質600ミリ
の望遠レンズということになる。
近くに天王星があったので、このくらいの焦点距離が丁度良かった。
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