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セゾン・ド・ユー

時々更新フォトダイアリー、北の四季とエトセトラ

ケモマナイ再訪

2009-11-22 09:54:40 | 山や森や川や渓
十月に遡行したケモマナイの沢を再訪した。
今度は、川ではなく林道を。

再訪の目的は、昭和26年に廃校となり一枚の写真も残さずこの地区から
消え去った、毛茂間内(ケモマナイ)小学校の場所を確認すること。
その後の調査で、学校があった頃を知る方からおおよその場所を聞き取る
ことができたので、地図を頼りにそこへ向かう。

10月に川を遡行した黄葉沢は雪景色に一変していた。

午前中の晴れ間は一転雪模様。
林道の雪をかき分けての探索行となった。



幹線道路から10キロほど入り、路側に駐車。
目的の場所は、右上の斜面を上がった高台にあるという。



雪をかぶった笹をかき分けて斜面を登る。


高台は、シラカバの林になっており、一面の笹で覆われていた。
遺構があっても雪の下なので解らないが、平坦な地形や
周囲の状況から学校のあった場所として特定できた。
詳しい調査は、雪解けを待ってということになる。



敷地と思われる外れに大きなエゾマツが立っていた。
60年の前には、校庭で遊ぶ子ども達の歓声を聞いていた大樹なのだろう。




再び笹の斜面をずり降りて、車を停車した場所へ。
雪に足を取られた車をみんなで押す。
雪国ではいつもの風景。
もう少し積もっていたら、ここまで入ることはできなかった。



近くを流れるケモマナイ川。
川底のどこかには、今も砂金を湛えてるのだろう。

つい60年前に人家が点在し、簡易な商店があり、学校に通う子ども達が
往来したような痕跡はどこにもない。
僅かな資料と、ここを知る人の記憶に残るのみ。




帰りがけ、空を舞う沢山の猛禽類を見た。
ケモマナイの川沿いは、この辺りでも有数のオオワシ、オジロワシの
集結地。


川を遡って弱ったアキアジやカラフトマスを狙って上空を大きく
旋回する。

しばらく、この光景を眺めて帰途に着いた。




ケモマナイ川遡行

2009-10-18 21:57:25 | 山や森や川や渓
ケモマナイ川を遡ることになった。
今回の目的は、百年ほど前の砂金採取遺構の確認と植生調査。
余裕があれば、昭和26年まであったという毛茂間内(ケモマナイ)小学校跡の探索も。

いつもの一行は、雨で少し水嵩の増したケモマナイ川を胴付き(どうづき)を身に
付けて遡った。


時々現れる小滝や瀬を避けながら川上を目指す。
この辺りでも有数のヒグマの生息地なので、爆竹を鳴らしながら進む。



ゴゼンタチバナが赤い実を付けている。





次々と小滝が現れる。
小滝と言っても滝壺があるので、へつりながら登る。



川縁には見事なミズナラの大木や、白く紅?葉するコシアブラの幼木が。






遡行を始めて1時間ほどで、石組みの場所に。
7~80センチの石垣が30メートルほど続き、更に調査すると陸側に二段目
がある。
人力だけでこれだけの構造物を作るのは容易ではなかったと想像する。
これも、砂金が持つ魔力のなせるワザ?




更に遡ると、岸壁がそそり立つ場所に。






「奥の滝」だ。
これまでの滝でもっとも落差と水量が大きい。
ここで昼食を取り大休止。



周囲は岩壁に囲まれた函の中。
石清水が滴り落ちている。



更に上へ。

トリカブト類の葉が黄色くなっている。
岩清水でコケ類も良く育っている。




上流では、新たな石積みを発見したが、強い雨が降り始めたので林道へと逃げた。
本日、流れの中約6時間の行動。


小学校跡はクマザサと藪に飲み込まれたのか、見つからなかった。
一枚の写真も残っていない幻の学校。
またいつか、探しに来よう。


パンケナイ金山へ

2009-06-14 16:59:36 | 山や森や川や渓
旧鉱山探索シリーズで、パンケナイ金山へ出かけた。
昭和初期から20年ほど金の採掘がされ、今も鉱口が残るという。


藪を漕ぎ道なき道を行くと、ゴゼンタチバナの大群落があった。
踏まないように歩くが、避けて進むのは難しいほど。


端正な四片の花とツヤめいた葉が美しい。


鉱口は、ゴゼンタチバナの群落の向こうに突然口を開けて出現した。
「縦坑が危険なので近寄るな」と、古老が注意してくれたのを思い出す。


鉱石を投げ入れると遙か地中に吸い込まれ、しばらくしてから底に着いた音がした。
(一同少し後ずさり)


鉱口の周りには、たくさんの野草や木が茂っている。
オオバスノキは小さな花をつけていた。


ガマズミの花も見頃。


オオカメノキは、実を付け始めている。


蕾を付けたヤマウルシがそこここにあり、何となく身体が痒くなってくる。
後で図鑑を見ると、ツタウルシほどの毒性(かぶれ)はないと言うが、
試してみる勇気はない。


鉱口の下は、ズリの堆積場になっている。
良く探せば、金鉱石も見つかるだろうか?


目の下に、パンケイナイの沢が垣間見える。


ズリ場の末には、ゴロゴロとした鉱石が堆積する。


イチヤクソウらしい野草が蕾を付けていたが、開花していないので詳細は不明。
オガラバナは、別名のホザキカエデの方が良く馴染む。


ズリ場の下にも、ゴゼンタチバナの見事な群落。


そして、シダ類の群落。


シダの中に立つウダイカンバには、カバアナタケが。
この辺りもブームで乱獲されて、めっきり少なくなったという。


右のウダイカンバの根本近くに、カバアナタケが見える。


ミズナラの葉陰から、雨雲が見えてきたので帰途についた。

三瓶の沢へ

2009-05-17 22:24:15 | 山や森や川や渓
好天。
何人かのメンバーと三瓶(さんぺい)の沢に出かけた。
昭和40年代に廃坑になった鉱山跡を確認するのが
表向きの理由。
残雪を湛えた、ポロヌプリの山が遠くに見えた。


廃道の跡を、笹を漕いだり川の中を歩いたりと、
ややハードな道行きとなったが、時々開けた風景が広がる。
水辺にコゴミの群落。やや伸びすぎて、食卓向きではない。


エンレイソウ(左)とエゾイチゲ(左)。


ひときわ目立つマムシグサ(右、別名:コウライテンナンショウ)とスミレ(左)。
スミレ類は、種類が多くなにスミレかは未同定。
 ※ミヤマスミレと思われる。


ミドリニリンソウは、希に見られると図鑑にあるが、この場所ではけっこうな
数の株が散在していた。


水辺のエゾノリュウキンカ(ヤチブキ)。
時々は、こんな場所にも出るが藪こぎ、沢歩きがほとんど。


沢筋には、ギョウジャニンニクの群生地も。
トウが立って来ているが、太い茎も柔らかくまだ食べ頃。


二時間半ほど遡って、この滝で引き返すことに。


坑道口は、長年の風雨で塞がれたのか、とうとう見つからなかった。
搬出用に使われた、赤さびたトロッコだけが鉱山があった証のように
うち捨てられていた。

オムロの山へ

2009-04-12 10:28:38 | 山や森や川や渓
堅雪の上をオムロの山へ。
オムロシュベツ川に架かる橋が、山への入り口。


路傍のフキノトウもふくらんで。


シラカバの道を奥に。


ハンノキも花穂を垂らし、


バッコヤナギも春の装い。

 
山の中には、裸にされた立木が目立つ。
近頃、増えすぎたエゾシカの食害。
といっても、エゾシカに罪はないのだが…。



長い間手入れされていない山頂部は、痩せたトドマツが多い。


ここも、雪が溶けるとクマザサや下草に覆われ、気軽に歩けなくなる。


ゆっくり進む倒木更新。



山の中腹部からは、シラカバなどの雑木の植生に変わる。


沢を下ると、雪解けの水音も聞こえてくる。



日当たりのいい水辺では、ヤチブキ(エゾノリュウキンカ)も蕾を付けている。



麓に下ると、オムロシュベツ川の水嵩も増していた。